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MOTO1 2010シーズン開幕。

<Text:KRAZy Photo:篠原成好>

4月11日、2010年シーズンのMOTO1が開幕しました。第1戦愛知ラウンドは昨年同様、知多半島にある美浜サーキットで行われました。この美浜は海に囲まれ温暖な気候。まるで初夏を思わせる日差しの中、多くのお客様でにぎわいました。

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ここ美浜はすでに初夏の日差し。

 
 

 

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お昼の休憩時間には、JAWSこと#4増田選手のプレゼント大会も。 JAWS選手のモトクロス時代からのヘルメット6個が、お客様にプレゼントされました。 (KRAZyもひとりの客として、マジで欲しかったなぁ〜。。。。)


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moto1 pro class

今年もこの開幕戦は主催者のご厚意で入場無料!さすがです。特にmoto1 pro classはスポンサーをいただいて走るプロクラス。お客様に見ていただいてナンボですからね。今回も多くのお客様でにぎわいました。

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なぜ、トップタイムを出した#2Yassyが2番手かって?それは午前中の予選レースで、PPスタートの#Yassy(松本康)がスタートミスをおかし、最後尾からの追い上げとなったから。(この後の追い上げが、この開幕戦moto1proクラスの最大の見所だったと思う)  このスタートミスは本当にヤバかった。スタート直後のフル加速時に突然ハンドルを振られ、転倒寸前に(ってか“前転”する寸前)。が、なんとかマシンを押さえ込み、コースアウトするもなんとかコースに復帰。  そのために、決勝は2番グリッドとなったわけ。

 

 

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決勝Pole Positionは#4JAWSが獲得した。ひさびさのPolePosiition。新型YZ450Fはかなり速い。特に#4JAWSはダートセクションで見せてくれていた(し、速かった)。2番グリッドはタイムアタックでトップタイムの#2Yassy(松本康選手)、3番#11三苫選手、フロントロー最後には#7金児隆太選手が並ぶ。


ホールショットを決めたのは#4JAWS増田。そこに#2Yassy、#11三苫、#3森田、#7金児隆太とつづく。この美浜サーキットはダートセクションが観客席やピットからは見えず、選手達は一旦視界から消えるんだよね。再び姿を現したとき、そのトップは#2Yassyだった。そこに#11三苫、#4JAWSと続く。

jaws



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#2Yassyはそのダートセクションであっさり#4JAWSをかわしトップに立ったのだ。 もうその後は#2Yassyの圧倒的な速さを見せつけるレース。ただひとり1分01秒前半でラップを重ねる。レースはその後、#4JAWS増田が#11三苫をパスし2位にあがり、ペースアップ。徐々に#2Yassyとの差をつめていく。が、手が届くまでには至らず、結局#2Yassyが逃げ切りチェッカー。「なんだか乗れてないんですよ〜。やっぱ開幕は身体がうまく動かないっすよ。。。」と言っていたわりにはね、圧倒的だったです。


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2位は#4JAWS増田、3位には同じくYAMAHA YZ450Fに乗る金児隆太が入る。



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この豪快なスライドは#11三苫選手。このマシンはたしか03のCRFの03(!!)。 なんとかこの03を走らせてたけど、最終ラップに#7隆太にパスされ4位。



 

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「このYZ速いよ〜。パワーあるしね。あ、去年のも速いけどね〜(笑)」とJAWS。 3位の隆太選手も新型YZ。どちらもEGはノーマルです。写真は、JAWSのマシンにとりつけられていたステアリングダンパー。



moto1 PRO class result


1位/ #2 松本Yassy康/ HusqvarnaSM450RR2010/Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports
2位/ #4 増田JAWS智義/ YAMAHA YZ450F201/ ジョーズレーシングヤマハ+レアルエキップ
3位/ #7 金児隆太/ YAMAHA YZ450F2010/ チームレアルエキップ
4位/ #11 三苫進/ HONDA CRF450R/ C.G.PHANTOM RACING
5位/ #6 大塚忠和/KTM 450SMR/ Orange Club うず潮レーシング福山
6位/ #8 池田孝宏/ KTM 450SMR/ Orange Club うず潮レーシング福山









 
moto1open_56kawasaki
 











moto1open


moto1open

 

レースは最後までわからないです。「後ろにいる増田さんが気になってて、バックマーカーをアウトから抜こうとして。。。(苦笑)」スタートから単独トップにいた#1坂牧選手は、その最終ラップにFタイヤを滑らせスリップダウン。勝ったのは今年moto1openにチェンジした#46増田選手。前日の土曜の練習走行では「今ひとつ乗れてないよ〜、ど〜しよ〜」とか言ってたんだけど。 このクラスはエリアから昇格したての超新人が3人も現れた。ひとりは#56川崎選手。この川崎選手は最終ラップで#3Mickyをかわし3位入賞。#96アンディ選手は2位争いにからむ走りを見せ6位入賞。そして#32天野選手。決勝ではレース運びがうまくいかず飲み込まれたが、タイムアタックではB組3番手を叩き出した。将来を期待します。


#46増田選手おめでとうございます!

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moto1 OPEN class result


1位/ #46増田浩志/ SM450R/ RPベアー&DRIP Racing Products
2位/ #1坂牧隆夫/ Honda CTF450R/ BEAST EYE RACING Club MotoRoman
3位/ #56川崎隆大/ Yamaha YZ450F/ 川崎商店+モトショップ五郎
4位/ #3 ミッキー・ベンバサット/ HONDA CRF450R/ moto禅+CP sports
5位/ #49 石川優作/ YAMAHA YZ450F/ TRW-Racing
6位/ #96 アンデルソン小林クロメッキ/ HONDA CRF450R/












moto2


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レース中盤から#12大西と#2山下のバトルが続いていた。残り1ラップを残した4コーナー、大西がバックマーカーにからみスリップダウン。代わってトップに立ったのは#2山下。しかしそのトップもつかの間。最終ラップ、今度はその山下が大西と同じ4コーナーでまさかのスリップダウン。結局勝ったのは、昨年から成長著しい#6栗本。MOTO1初勝利を上げる。2位は#12大西、3位には竹下が入った。#6栗本選手おめでとうございます!



moto1 OPEN class result


1位/ #6 栗本英光/ Honda CRF250R/ C.G.PHANTOM RACING
2位/ #12 大西健太郎/ Suzuki RM-Z250/ 98%RACING SRF SPORT
3位/ #19 竹下位里/ KTM400EXC-R/ TRW-Racing
4位/ #2 山下政弘/ Husqvarna SM250R/アルタイヤレーシングハスクバーナチーム
5位/ #24 久保晶/ YAMAHA YZ250F/ スプレイニルモータースポーツ
6位/ #6 深沢昌弘/ SUZUKI RM-Z250/ 深沢自動車










今回はエリア戦も併催された。写真の#98は12歳の新井誠選手。CR85で参戦。タイヤがうまく合っていなかったようで実力が出しきれなかった。まだまだ先は長いので、焦らずレースを楽しんでください。

arai


この開幕戦は“新YZ450Fの高い可能性”と“いろいろな新人選手の登場”という2点につきるんじゃないでしょうか。 CRF勢から「YZFが速くて直線で離される」という言葉を多く聞きました。まだマシンに迷っている方がいたら、候補にいかがですか。あ、もう残ってないか。。。











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2009年からmoto1クラスは「MOTO1のプロ化を目指すクラス」とMFJモタード部会で決定されました。名称はmoto1 proクラス。20名程度の選ばれたライダーで構成されます。「プロ化する」とはそのパフォーマンスでお金を稼ぐという意味だと思うのですが、わかりやすく言うなら「お客様に見てもらい“かっこいい!”とか“真似したい!”というような感動をしてもらうこと」ではないでしょうか。ようやく他のスポーツと同じ意味でのプロを目指す時代になったのだと思います。 「二輪モータースポーツ人気は下がるばかり」と言われています。原因はどこにあるのでしょうか。MOTO1は生まれたばかりのスポーツです。ゼロから始めるのですから、純粋に「お客様が喜び、観に行きたくなる、応援したくなる、または参加したくなるスポーツ」にできる可能性があります。 モタードスポーツの最大の魅力は、狭いスペースでも行えることだと思います。サーキットではなく街中でも開催でき、モータースポーツに接点が無かった方々にも直接触れていただけることが出来る数少ないモータースポーツです。二輪モータースポーツのPR部門と言ってもいいのではないかと思うのです。 もうひとつの魅力は、他のモータースポーツに比べ敷居が低いという点もあると思います。その意味でも多くの方が参加しやすいモータースポーツです。やるのも容易、観ても楽しく、観ていただくのも容易な数少ないモータースポーツです。




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