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全勝を狙う#2Yassy、2人の#1佐合。10と09のチャンピオン対決


開幕から連勝を続ける#2Yassy選手。今年のチャンピオンを早々と決め、この最終戦を勝てば完全勝利をハスクバーナにプレゼントできるわけです。(Husqvarna RACING WORLD with CPsports)
一方2010年の#1と言えば佐合選手。
今年は米国AMAの本格参戦を予定、しかし世の中は不条理です。この世界不況からAMA Supermotoは全戦中止、佐合選手は走る場所を無くしてしまいます。
その#1佐合選手がこの最終戦にSaai Racingとして参戦しました。
Yassyこと松本康と、佐合潔、この2人はお互いに認め合ったライバルです。
09チャンピオン#1佐合選手はモトクロスでチャンピオンを獲ったこともあるホンダ生粋のライダー。CB1100やVFR1200などの走安を担当するプロライダーです。三重出身、埼玉在住(現在は熊本)。
10チャンピオン#2Yassyはどちらかと言えば、エリートというより叩き上げ系。ホンダ佐合に対して海外メーカーハスクのNo.1ライダー。長野出身、長野在住。
その2人が最終戦でひさびさに直接対決です。きっと激しいバトルが見られるだろうな、と勝手に期待。
しかしその思いは、タイムアタックでしぼんでしまいます。トップタイムをたたき出したのは#2Yassy。タイヤのミスチョイスにもかかわらず、一番時計。ライバル#1佐合(Saai Racing)はそれに遅れること1秒。予選ヒートはなんと6番グリッド。
う~ん。

予選ヒート。Yassyが飛び出しHole Shot、しかしその1コーナーで多重クラッシュ発生。2番手#3Ikki、3番手#18小林、4番手#101佐々木が転倒です。赤旗中断で再スタート。
このクラッシュで#18小林(TE Sports)は怪我でリタイヤ、#3Ikki(SRF SPORT & Highsidejunkies)も肩を脱臼しますが救急車から無理矢理降り再スタート(ここらへんの詳細はTOPICS11月1日・3日を)。結果は、1位#2Yassy、2位#101佐々木(DIABLO with WADATAKU)、3位#1佐合、4位#7リュータ(チームレアルエキップ)という決勝フロントローになりました。#1佐合は3番グリッドを得ますが、佐合らしくない精度の低いライディングに見えました。
期待したような#2Yassyと#1佐合の激闘は無いかも・・・。やはり、レースを休んでいたのが佐合選手を鈍らせているんでしょうか。

Rd.8

2人目の佐合。


そして決勝。
Hole Shotは#2Yassy。そこに続いたのは#1佐合でした。(この決勝でもスタート直後の1コーナーでクラッシュ発生。#101佐々木が消えます。残念。決勝初めての2番グリッドで、すご~く期待してたんです)
オープニングラップの最終コーナーで佐合はYassyとの間を一気に詰め、ホームストレートでYassyの直後に張り付きます。
その1コーナー進入で佐合がインに入りあっという間にYassyの前へ。佐合は予選ヒートまでとはうって変わったすばらしくキレのある走りでトップに立ちます。
『前に出たら一気にスパート』の佐合らしく突き放しにかかります。が食らいつく#2Yassy。トップ争いは完全にこの2人となります。
“舞うように走る”と表現される佐合選手ですが、まさにその走りが戻ってきました。予選ヒート時のようなラインの乱れやヒートアップも無く、冷静で正確無比なライディングです。今までの走りは何だったんだ?と思わせる2人目の佐合選手がそこにいました。
一方#2Yassyはスライドを駆使し左右から果敢に攻めたてます。07年のFukushimaラウンドを思い出させる展開、moto1proクラスはこのパターンが一番面白いです(あ、Yassyファンの皆様、スイマセン 汗)。
タイトコーナーの連続する区間ではYassyの方に分があり追い立てます。が、後半区間では佐合がそれを突き放します。佐合はこの決勝中、Yassyの出したベストラップタイムを塗り替えます。佐合選手はこのMotegiに強いんです。06年の“パンクリタイヤ事件”以外、すべて勝っていますから。
ラストLap。トップ佐合、追うYassyは変わりません。Yassyはここが最後と、無理を承知でアウトからインから責め立てます。佐合は最速ラインを5センチのズレもなう走ります。このMotegiラウンドはあえてイベント会場を使用しています*。ですから、ところどころスリッピーな場所があるのですが、Yassyは完全に無視したアタック。
最終コーナーをトップで立ち上がってきたのは#1佐合でした。腕を突き上げチェッカー。2位は#2Yassy。Yassyは全戦勝利ならず。
3位には#3Ikkiが入りました(森田一輝 / SRF SPORT & Highsidejunkies)。予選でのクラッシュでは背中を轢かれ肩を脱臼したにもかかわらず、結果は3位。あの救急車から降りた時、痛みを奥歯でこらえる表情とそれでも走ろうとする姿、それに応えるため、クラッシュしたマシンをコースの反対側から押して走って運んだ遠藤メカが忘れられません。カッコイイな~。
※Motegiラウンドがこの駐車場を使うのは、コースサイドまでお客様が入れるからなどの理由があります。僕らメディアもコースの近くから見ているのですが、やっぱ違います。全体は見えなくなりますがそれ以上の面白さがあります。なんていうかライダーとの一体感っていうのかな。応援していると、ライダーが「アっザ~ス!!みててー、今に抜きま~す!」みたいな思いが目で伝わるんです。ただし、コースサイドはマシンがぶっ飛んでくるので気をつけてね。面白いコトにはリスクがある、だから面白いんだろ~な。

moto1 pro class result
1位 / #1佐合 潔 / Honda CRF450R / Saai Racing
2位 / #2Yassy松本康 / Husqvarna SM450RR / Agip Husqvarna RACING WPRLD with CPsports
3位 / #3 Ikki森田一輝 / Suzuki RM-Z450 / SRF SPOTRT & Highsidejunkies
4位 / #11三苫 進 / Yamaha YZ450F / C.G.PHANTOM RACING
5位 / #10谷田部高則 / Yamaha YZ450F / チームフィンガーオート & IAS
6位 / #7 金児リュータ / Yamaha YZ450F / チームレアルエキップ
※moto1proクラスの最終ランキングはTOPICSの11/3日(水)をご覧ください。

Rd.8

Rd.8

Rd.8

Rd.8

#5Kissy2勝目、グライドライドレーシングが1位2位。

moto2クラスはグライドライドレーシングがワンツーを決めました。
1位#5Kissy(岸田尊陽/グライドライド RACING WORLD team KISSY)、2位#7吉田和司(グライドライドレーシング)。
#7吉田選手は前戦Rd.7熊本では2位でフィニッシュしたんだけど、コースのショートカットをとられペナルティを受け12位に。#111橋口をパスした際の接触転倒による仕方なしのショートカットのようだったけど。(当人同士は全然気にしていなかったようです。。。レース後仲良く話してとこ見ましたから。)吉田選手はいつもあと一歩のところで表彰台を逃してきました。MOTO1が始まった時からDR-Zで戦っています。マシンも同じ車体!速いんだけど、もう少しのところで結果につながらない。それがようやく表彰台をゲットです。長い間頑張ってきた成果ですね~。
『頑張るのはスポーツなんだから当たり前』と言われりゃそ~なんですが、やっぱうれしいです。
正式結果、1位#5Kissy(岸田/ グライドライド RACING WORLD team KISSY)、2位#7吉田和司(グライドライドレーシング)、3位には#12大西ケンタロー(98%RACING & SRF SPORT)。
レースはスタート直後に雨で赤旗、「Wet宣言」が出され各車タイヤ交換。Fのみレインタイヤ、FRともにレイン、または替えないまま前後スリックと分かれました。前戦でチャンピオンを決めた#2マー山下(アルタイヤハスクバーナレーシング)はタイヤ交換が間に合わずペナルティ、最後尾スタートとなります。
HSは#7吉田が奪います、がPPスタートの#5KissyがLap2でそれを奪い返します。#2マー山下は最後尾スタートを取り返そうと必死の走り。しかしレース中盤、1コーナー立ち上がりでスリップダウン、再び最下位に。
そのまま#5Kissyがトップを守りきり、#7吉田がそれにつづくカタチでチェッカー。タイヤ交換できず前後スリックのままの#12大西ケンタローが3位。終盤雨があがり、路面の乾いてきたなか#12ケンンタローは#7吉田に猛アタックを繰り返しますが、一歩とどかずでした。
moto2クラスは非常にハイレベルな戦いの1年でした。チャンピオンとなった#2マー選手(来年はproクラスへ)、それを、追いかけた#12ケンタロー選手(ケンタロー選手はもう少しいい状態のチーム態勢があれば、と悔やまれます。)に、スポット参戦ながら2勝を上げた#5Kissy選手。全員がproクラスで通用しますからね。
来年は栗本選手(怪我で休戦中)がもどってくることですから、また面白くなるな~。

moto2 class result
1位 / #5 Kissy岸田尊陽 /HondaCRF250R / グライドライド RACING WORLD team KISSY
2位 / #7吉田和司 / Suzuki DR-Z400 / グライドライドレーシング
3位 / #12大西ケンタロー / Suzuki RM-Z250 / 98%Racing & SRF SPORT
4位 / #8 森本圭 / YamahaYZ250F /
5位 / #13 深澤昌弘 / Suzuki RM-Z250 / 深澤自動車
6位 / #15 山田啓二 / Suzuki RM-Z250 / サムライジーンズ・RSFレーシング
※moto2 クラスの最終ランキングはTOPICSの11/4日(木)6日(土)をご覧ください。

Rd.8


Rd.8

moto1 open class #5千葉智、初優勝。


不安定な天候のなかで勝ったのはレース経験の長い#5千葉智選手でした(安具楽や&しらゆり&魚来)。
ウェットパッチによる転倒や見えないグリップラインなどで予選からミスを犯すライダーが多い中、決勝では#5千葉がトップに立ちます。#5千葉はその大きく流すスライドを操り、#46ヒロシの(増田浩志 / RPベアー & Drip Racing Products)後方左右からの猛アタックを振り切りチェカー、初勝利。おめでとうございます!
2位はヒロシこと#46増田浩志選手。3位は新人#56川崎隆大(MS五郎レーシング)が食い込みました。新人の#56川崎選手はタイムアタックでもトップタイムを出し予選ヒートのPole Positionを獲得しています。その予選ヒートではスタート前にペナルティを受け、PPから最下位スタートになったのですが、あせることもクサることもなく、8位でフィニッシュ。決勝でも5人抜きで3位獲得という大物ぶり。「ここでやらなきゃいつやるんだ!って思って、精一杯ギリギリの走りをしました。ありがとうございます」とコメント。
このopenクラスは数多くの若い選手達がそろっています。今回3位の#56川崎選手、5位の#4川留健一選手、#45松本和資選手(Rd.4優勝)、#32天野選手、そして#96アンディ選手、来年が期待される若いライダーがいっぱいです。

moto1 open class result
1位 / #5 千葉智 / Honda CRF450R / 安具楽や & しらゆり & 魚来
2位 / #46 増田浩志 /Husqvarna SM450R / RPベアー & DRIP Racing Products
3位 / #56 川崎隆大 /Yamaha YZ450F / 川崎商店+MS五郎レーシング
4位 / #15 古川和由 / Honda CRF450R / B&C AMSOIL
5位 / #4 川留健一 / Honda CRF450R / ブラムレーシング
6位 / #2 深江俊文 / KTM450SMR / Orange Club うず潮レーシング福山
※moto1 openクラスの最終ランキングはTOPICSの11/7日(日)をご覧ください。

Rd.8

Rd.8





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