2025.10.04
「450並みのタイムで戦 った250クラス」スーパーモト Rd.5/S2
■全日本スーパーモト選手権2025 Round5 神戸 S2クラス レースレポ
「450ccクラスのタイム連発、ハイレベルな戦いとなった250ccクラス」-04.Oct.2025-
9月12-13日、神戸スポーツサーキットでオールジャパンスーパーモト 2025 Rd.5神戸が開催されました。
ここは250ccのS2クラスのレポートとなります。元S1-PROのトップクラスの3選手が今年レースに復帰しこの250ccクラスを走っています。タイム的にも非常にハイレベル。S1-PROでは7-8番のタイム、S1-OPENでも表彰台に入るタイムが連発するレースとなりました。
■Round5のS2クラス
このクラスは4スト250ccのレースマシンで戦うクラス。今年は、このクラスに元S1-PROの一桁ゼッケンの選手が参戦中です。長野の19/伊藤リョウ選手と20/新井マコト選手です。この二人によるハイレベルな戦いが展開されていたのですが、Rd.2、Rd.4とスポットで23/五十住ヨウスケ選手が参戦。Rd.5となったこの神戸も参戦し、この3人による非常にハイレベルな戦いが展開しました。
現在のポイントリーダーは19/伊藤リョウ選手・・Rd.1は2/3位 Rd.2は2/2位 Rd.3は1/4位、Rd.4は1/1位で、164point
2位は20/新井マコト選手・・Rd.1は2/1位 Rd.2は1/1位 Rd.3は3/1位、Rd.4は怪我でノーポイント 132point
ここに23/五十住ヨウスケ選手がスポット参戦・・Rd.2は3/3位 Rd.4は2/2位で、72point
これがどうなるか…。
この時点での3位は寺平ユウセイ選手となっており97point
■S2 Race1
レース1で勝ったのはPPからスタートした19/伊藤リョウ選手でした。PPからホールショットを決めトップに立つと、強力なライバルたちの自滅もあってそのままチェッカー。安定した強さを見せつけました。ベストラップは1分07秒449、これはS1-OPENでは3番手に位置するタイムです。
1位 19/伊藤諒
2位 23/五十住洋佑
3位 20/新井誠
4位 25/納富桂
5位 27/永倉功真
6位 5/上原耕時

▲レース1に勝ったのは19/伊藤リョウ選手。安定した速さでの勝利でした。伊藤選手の特徴は車体を効率よく前に運ぶライディング、生で見ることをおすすめします。

▲レース1の2位は23/五十住ヨウスケ選手。スポット参戦ながらポイントランキングもこれで上位に。以前スーパーモトに参戦し、S1-PROを走っていましたが休戦し、その後モトクロスへ。今年またスポット参戦ながらスーパーモトに戻ってきました。

▲3位に入ったのは20/新井マコト選手。鎖骨の骨折はまだ治ってないものの3位に食い込みます。新井選手は豪快なスライドなどライディングが特徴、見せるライディングです。

▲タイヤが包まれていますが、これはタイヤを温めるものでタイヤウォーマーと呼ばれています。電気の熱で強制的にあたため、ベストな性能を発揮する温度にまで上げています。ハイグリップタイヤは決められた温度でないと性能を発揮しません。これはレインタイヤも同じです。これはS1-PRO日浦選手のマシンですが、トップライダーのマシンは色々な工夫がほどこされています。
■S2 Race2
レース2を制したのは23/五十住ヨウスケ選手。スタートで2番手につけ19/伊藤選手を追います。終盤ではトップの19/伊藤選手を追い詰める走り。そして最終ラップ。このままチェッカーかと思った中、なんとトップの19/伊藤がスリップダウン。代わって23/五十住選手がトップに立ち今季初優勝となりました。
1位 23/五十住洋佑
2位 19/伊藤諒
3位 20/新井誠
4位 25/納富桂
5位 27/永倉功真
6位 5/上原耕時

▲最終ラップでトップに立ちそのままチェッカー。今季初勝利の23/五十住ヨウスケ選手。これでポイントランキングも3位に。

▲トップを走りながらも最終ラップで転倒をきした19/伊藤リョウ選手。惜しくも2位。しかしランキングはトップをキープ。

▲3位には20/新井マコト選手が入りました。レース2も転倒で大きく順位を落とすも追い上げて3位に。ランキングは2位。

▲今回はコンドーがコロナで行けなかったのでチャレンジクラスのレポートはおやすみです。すみません。写真はS3クラスのWR250X
■S1-PRO シリーズポイントランキング
1位 19/伊藤諒 209point
2位 20/新井誠 164pt
3位 23/五十住洋佑 117pt
4位 25/寺平悠成 97pt
5位 21/真木來人 88pt
6位 15/杉谷宏 51pt
このS2クラスはポイントランキング3位までがS1-PROに昇格する権利を得ることができます(※)。このまま行くと19/伊藤、20/新井、23/五十住選手?ポイントで3位争いを展開している14/寺平選手はレース1の転倒でレース1はリタイヤ。レース2もDNSで今ラウンドはノーポイントとなってしまいました。
※昇格するかどうかは選手本人が決める権利があります。昇格しないことも可能。ただS1-OPENでは3位以内に入ると自動昇格となります。つまり強制的に昇格です。そのためS1-OPENはゼッケン1から3は存在しません。
■最終戦にササヤン復帰?
最終ラウンドとなる愛知/美浜サーキットにササヤンこと佐々木選手が復帰するという噂が。ただし新マシンがまだ届いておらず仕上げが間に合わないかもとか…。
佐々木選手といえば元S1-PROで活躍。その後、日本のスーパーモトレースを輸出する目的する役割をになってアジア選手権に参加。日本に帰ってきてからは大好きな250ccクラスに参戦し、IRCのストリートタイヤ(バイアスタイヤのRX-03 SpecR)で250ccS2クラスでチャンピオンを取るなど、日本やアジアで活躍した選手。S2のスペシャリストです。
最終戦の参戦が実現したら面白くことになること間違いなしです。
■入賞選手
▲レース1は4位、レース2も4位となった25/納富カツラ選手。九州から参戦。納富選手も古くからこのスーパーモトレースに参戦。今のスーパーモトの文化を築き上げてきた一人です。
▲全日本ルーキーの27永倉選手はレース1、5位。レース2も5位に。

▲レース1レース2ともに6位となった5/上原コウジ選手。マシンはYZ125。2スト125で戦っています。

▲S2クラスで戦うただ一人の女性選手の16/松阪カノ選手。レー1、レース2ともに7位。

▲レース1で転倒しそのままリタイヤ。レース2もキャンセル。そのためノーポイントで終わった寺平ユウセイ選手。テラダイラユウセイと読みます。このためポイントランキングは4位に。高校生の全日本ルーキー選手です。
<余談/写真の中のロゴ>
画像の中にKRAZyのロゴやカメラマンの名前が入っています。これは自慢や主張のためではなく、この画像(つまり情報)の責任は誰がとるのかを意味しています。ジャーナリズムだけでなく、広告でもその発信者の企業名ロゴ(もしくはブランドロゴ)がどこかに入っています。SONYとかANAとかです。これも「この情報の発信者はSONYで、情報の責任はSONYが取ります」。という意味です。ですが、それが進化・変化し、今では大きくロゴをいれ、2つ目のキャッチコピーのようになっています。
広告の場合、情報の発信者は広告主です。つまりSONYやANA。ジャーナリズムの場合はその情報を作り発信した者になります。ですがジャーナリズムの場合、写真などそれだけだと、誰が発信者なのかわかりにくいです。なので入れています。実はカメラマンの名前は入れる必要はありません。情報の責任は発信者がとっているからです。これは慣習の意味が大きいかも。
情報の発信においては「自由」の権利があります、「表現の自由」というアレです。その「自由」には「その結果の責任は全て負います」ということが付随しています。「自由には、その結果に責任を負う義務が付随する」わけです。
ただし表現においては責任は取らずとも良い、ということが認められています。告発などができなくなるからです。また権力者の力を膨張させないためにも責任は取らずに自由に発言できるとなりました。
ちなみに、ジャーナリズムで「私」と書いた場合、その私は書いた本人かそのメディアの発信者を意味します。が、広告の場合はそこに登場している人物か広告主(SONYやANA)を意味します。ジャーナルは作者や表現者がそこにいますが、広告にはいません。陰の存在となっています。広告ではカメラマンの名前は入らないし、デザイナーなどの制作者の名前も入りません。そもそも入れても意味はないですから。
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