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2017.02.16

アスリートがそれを職業にするということ

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アスリートがそれを職業にするということ

録画しておいたテレビ番組を見ました。NHKのグレートトラバース2の再放送です。
主人公はプロアドベンチャーレーサーの田中陽希氏。日本の百名山を半年かけて一筆書きで走破(もしくはカヌーで)するというドキュメント番組。百の山の登山をすべて放送するという連続モノのドキュメント番組です。録画は2年目に行なったPart2のある日でした。

 
「日本百名山ひと筆書き グレートトラバース」のプロジェクト紹介サイト
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
http://www.greattraverse.com

 
 

この番組は人気となり、それにつられ田中陽希氏も回をかさねるごとに有名になっています。最初のころは、ファンに会うことは少なかったようなんですが、2年目に突入したこの回の頃には、山頂で2~30人が待っているということも。
 
 

この百名山(2年目なので二百名山なんだけど)を走破するというのは、実は時間との勝負でもあります。半年強で約5000キロですから、歩くというより速歩き。または軽く走るくらいのスピードが必要になります。

 
 
1日平均40キロです。登山も含まれていますからものすごいスピードです。ですから、休む間もなく歩いていくわけです。当然、疲労と怪我との戦いでもあります・・・。非常に過酷!

 
 

しかし番組のなかでは疲れた表情は編集されてあまり出てきません。笑顔や親しみのある表情が多いわけです。すばらしい日本の山と風景、ザックリ言うと気持ちのいい風の吹いている番組です。じゃないとただのオタクな登山番組になってしまう。それは見る人は少なくなり、田中陽希氏もスポンサーがあるわけですから困ります。NHKだって一応視聴率は気にしているでしょうし。

 
 

プリント
 
 

その録画のなかでは関東のある山を登りました。頂上に立つとそこには30人ほどのファンが待っていました。なんだかんだ言ってもテレビのチカらはすごいです。が、田中陽希氏は非常に疲れていた・・・。また、一般のファンに囲まれることにもまだ慣れていません。

 
 

つい、ファンのいないところへ逃げていきます、一応軽く挨拶はしてから。とても疲れていたため笑顔での対応ができなかったんですね。水などを飲んで少し身体的に休み、心を整えていると「サイン会はやらないのですか」と女性にたずねられます。「あ、では後で・・・」と答える田中氏。どのくらい時間がたった後なのかわかりませんが、田中氏はファンの前にもどってサイン等の対応をします。すべてが終わると、予定時間を大幅にすぎてしまっての下山となってしまいます。次の山が待っているので、頂上についてもすぐに下山するのが常なんです。時には1日に2つの山を登ることもありますし。

 
 

ヤッシ渋谷

 
 

これを見て、考え込みました。
プロアスリートと、ファンの関係についてです。

 
 

プロアスリートとはいったい何なんだろうと。タレントとは違うんでしょうか・・・?
違うんでしょうね。じゃ俳優とはどう違うのでしょうか? 芸術家とは? アーティストと呼ばれるミュージシャンとは?じゃ、アイドルは?
プロって何でしょうか。

 
 

海

 
 

僕はプロの企画屋であり、デザイナーであり、広告屋です。
依頼主からの依頼を彼らに代わって解決したり表現物にすることで、お金をもらっています。
飲食店と同じです、つくるものが触ることのできないモノという違いがあるだけです。
 
 

実は身近な存在に芸術家がいます。彼は絵描きです。誰のために描くのではなく、自分の考えのために描きます。ときどきですが、それがお金になります。でも彼は絵のプロではないような気がします。

 
 

芸術家は自分のために表現物をつくり、時にそれがお金になります。描いた絵がお金になるわけですからプロなのか、というとちょっとちがうような気がします。プロじゃなく、芸術家。
あ、これは単なる言葉遊びかな・・・すいません。本題とズレているかな。

 
 

プロって何でしょうか。

 
 

プリント

 
 

僕は自分の為に表現物は創りません、仕事では。依頼者に代わって創ります(雑誌の編集はやや違うようですね)。
「新商品のパッケージをデザインしてください」「広告を作ってください」「この商品の●○のイメージを強化しブランドを高める表現を考えてください」という依頼ですから『自分を表現する』などは求められていません。
会社員時代の上司小沢正光はこう言ったことがあります
「自分を表現する仕事がしたいというやつはいらない」入社試験での話です。一応、クリエイティブ職希望の面接などもやったりするわけです。「ここでの広告制作は仕事だ、個人のどうでもいい思いなんかいらねえんだよ!」と言っていました(苦笑。これは、あえて言っているんですが、まぁたしかにそうです間違ってません(笑。

 
 

プロは多くの場合、誰かの代わりにやることで報酬をいただいているような気がします。野菜やお米をみなさんの代わりに作るのが農業、感動する音楽をみなさんの代わりにつくるのがミュージシャン(アーティスト)などなど。『代わり』というより(上手く言えないけど)『誰かのため』にやるような気がしています。

 
 

タカのファンサービス

 
 

あ、今ややウソをつきました・・・正直に言うと、30%くらいは自分の考えを表現しているような気もします・・・。機械じゃないので、そこはどうしても自分が出てしまいます(でも企業によってはそれを許さないところも多々あるんですけどね)。

 
 

難しいなぁ・・・。

 
 

プリント

 
 

昨日FMXライダーのアキラ(加賀晃)に会いました。彼は日本では誰もやっていないFMXをダイスらと始め、プロになりました。その彼はプロになる方法を自分で探しながら、そして実践し、プロになりました。彼の話はいつ聞いても面白いです。
こういう話って若いアスリートにも聞いてもらったほうがいいような気がしました。実力とはまた別の能力が必要なんじゃないかなと思いました。

 
 

<追伸 2月17日(fri)>

誰が何を間違えたのか、何が足りないのかと指摘したいわけじゃなく、
こういう話題も大切なのかなと、思って書きました。
ライダーを含めアスリートは、家族や、その周囲の身近な方々の金銭的や体力的な支えでトップに登っていきます。
でもいつまでも支えることはできません。
できるなら彼らも、そのスキルで食べていけるようになるといいなと思います。
デザインというスキルがそれなりに世の中に組み込まれたように。
 
 
 

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発行責任者:近藤正之