2023.12.20
サイクリング ア ゴーゴー vol.18「12月だけど、ここは5月にあふれている。インバウンドもね!」
■CYCLING A GO GO / サイクリング ア ゴーゴー Vol.18
「12月だけど、ここは5月にあふれている。インバウンドもね!」-20.Dec.2023-
毎月20日は相良さんことMr.チャガラさんのロード自転車の連載レポの日です。Mr.チャガラさんは自分の会社員時代の同僚です(Mr.チャガラさんはデザイン界の巨匠大貫卓也さんと仕事されていました)。今は独立し自転車ロードレース界でスポンサーシップ・エージェントの仕事をされており、最近自分でもロードレーサーを購入しロード自転車ライフを楽しんでいます。
そんなこんなで気がつけば、昨日の日本海側には猛烈な冬がやってきました。そんな冬の扉がついに開いた12月のレポートです♫ この連載、最近はすっかり人気のレポートとなりました。
あれは何だったのかコロナ禍。よくわからないうちに法定伝染病的なCOVID19ウィルスは、やっぱりただの風邪でした的扱いになったおかげで、世界的に旅行需要はギュンギュン上がっております。ここ日本も最近はインバウンドの方々が大きなトランクを引きずり町中を移動する姿を普通に目にします。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年1月~10月の訪日外客数が昨年同時期と比べて1,202.3%の増というものすごい数字でございます。で、うしろの景色ですが、ただの家ではありません。家に入るのにお金を払います。世界中からみんなが喜んで押しかける家なのです。Mr.チャガラの後ろは世界中の人が並ぶ多様性がいっぱいの行列になっています。
■サイクリングを口実にジブリに来ましたよん
久しぶりのサイクリングはホームコースのモリコロパーク。正式名称は愛・地球博記念公園でその昔は愛知青少年公園と言われていた場所に2005年日本国際博覧会(通称: 愛・地球博、愛知万博)が開催され、今はその跡地を公園として開放されています。「自然の叡智 Nature’s Wisdom」がテーマの環境万博だったこともあり緑にあふれた場所です。最近ではこのモリコロパークに東京からジブリパークが進出し敷地の一部がテーマパーク化しつつあります。近頃は名古屋界隈の人はモリコロよりジブリパークの方が会話の通りが良い感じです。
▲ゲートの真ん中は愛・地球博記念公園、左側がモリコロパーク、右側がジブリパーク。何の入り口やねん。3つのおいしいところを合わせた、牛がけカツカレーのような門。そういえば名古屋飯名物のひつまぶしも、最初はそのまま、2膳目は薬味とともに、最後は出汁をかけてと3つを合わせて食べる提案だったなあ。3つが好きなのかな。信長・秀吉・家康と3将軍を傑出した愛知らしい3並びの宿命なのか?!
▲ジブリがこの公園にくるまでは平日の駐車場はガラガラでした。駐車料金は平日が1日500円、週末が1,000円。東京のネズミの国と比べると格安な料金設定です。県外ナンバーも多くみられます。
▲こちらはオープン中のジブリ関連施設、ジブリの大倉庫。行列がかなりございます。この施設に入るには入場券がいりますが、当日手に入れることは不可能です。
▲今月はもうチケット完売。でも翌月翌々月分はまだ残っているので、計画を立てていけば問題なくはいれます。週末は入場料が上がるダイナミックプライシングなので、平日仕事を休んでいくのが吉。その日の気分でいきなり行くことは地元の人でも不可能です
▲無料で見ることができるジブリもある。昔風の鉄骨をモチーフにした造詣や古い建物で使われていたような文様を入れた金属など、意識しないとやらないデザインがあります。確かに今の工業製品はコストダウンとシンプルなデザイン性の組み合わせばかりだから、懐かしさを通り越して新鮮さを感じます。
▲遠くではハウルの動く城とか耳を澄ますと見える建物があります。いずれも入場券がないと入れませんが外から見る分には無料です。モリコロパークはもともとぶらっと散歩するような場所だったので、変わった風景が増えて良かったと言えます。
■初冬のサイクリングコースに描かれているもの
モリコロパークのサイクリングコースの紹介は、2022年8月20日の回で紹介しているから同じことを伝えても意味がないよねえ。でも、この初秋の雰囲気は8月では伝えることができない。昨夜Mr.チャガラはジャズの生演奏を聴いてお酒を飲んで楽しんでいましたが、そこで奏でられたのが「枯葉(かれは)」。知っている人も知らない人も聴けば「ああ聴いたことがある」のミュージック。まさにサイクリングロードは紅葉も終わり、枯葉舞い落ちて、この季節ならではの落ち葉の香りにあふれています。
冬の平日昼間は、サイクリングをする人も少なくほとんどコース上で人と出会いません。なので、のんびりサイクリングにぴったり。
▲オータム・リーブスでございます。この落ち葉の香りがえも言われぬ郷愁を醸し出し、季節の終わりを感じさせます。
▲サイクリングロードに現れたのは、モリコロの路上アート。周囲の樹木の根がアスファルトを隆起させているところを丁寧に白のスプレーでトレースします。これは自然を人口に定着させるゲリラアート活動。
▲自転車に乗っていると隆起した場所は危険なので、こうして注意喚起しているのですね。
■サツキとメイはどっちも5月のことだと、改めて気がついた
サツキとメイの家は、愛・地球博のが実施されていた当時からあったものです。ジブリパーク工事をする際にそこに更にもう1軒となりに建てられました。どちらかが大きくなって独立して移り住んだという設定なのかな、とするとどっちの家がサツキの家でどっちがメイのだろう。そんなことを考えながらサイクリングコースから家をのぞき見します。
▲このサインが見えたら、サツキとメイの家も近い。「スピード落とせ」も画像いっぱいに押さえることができました。オータム・リーブス!
▲平屋づくりがなんとも贅沢です。左側が新しく建てられた家。
サツキもメイも5月を意味しています。だから4月が好きな人は子供をウズキとアブリルもしくはエイプリルなんてするのもありです。エイプリルは素敵な名前ですが子供は残酷なのですぐにエイプリル・フール転じてその子をただバカと呼びそうで、そうすると我が子の気持ちを考えて心が締め付けられ、そんな名前にしてごめんねと涙を流しながら謝る親の光景が目に浮かびます。どうして人は意地悪な気持ちになるのでしょう。のびやかに生きていってほしいものです。
▲普通にこんなところに住むのもいいなあ、と思います。きっとしっかり不動産探索をすればそんな立地にこの日本で出会うことは難しくないでしょう。サイクリングロードの駐輪場に自転車をおいてここまで歩いてこられます。ちなみにレンタサイクルを駐輪場に乗り捨てることは禁止。レンタカーとはシステムが違います。
そういえば今回はまだ自転車の写真が登場していなかった。本当に自転車乗ってるの?と疑う人はいないと思いますが、写真にサイクリングの臨場感は必要です。今回唯一の自転車写真。(左手前)
■ジブリの存在感が高まっていますが、昔ながらのモリコロもあります
モリゾーとキッコロという万博のキャラクターは万博終了後も根強く愛されて今も残っています。生垣アートでもこのように来場者に愛嬌を振り舞いています。あとジブリ大倉庫になったエリアには昔からスケートリンクがあって、ジブリが来てなくなったかと思っていたら、残っていました。
▲愛知県はフィギュアスケート選手をたくさん産出しているエリア。そんなに寒くもないのにスケートが盛んという不思議です。夏場も滑れれば涼しくていいなあと思いますが、きっとプールになっているんだろうな。いやいや、一年中スケートリンクやっているみたい。これは凄い。
■最後に近隣グルメを調査
モリコロパーク内にはいくつも食堂があります。ただ、今回の自分の導線上ではすぐに見つけることができなかったので、そのまま会場外に食べに行きます。ほとんどサイクリング感はコラムには出ていませんが、軽く15kmほど走っています。本当は30km予定でしたが、途中空腹感を押さえきれず早めのアップです。でも何を食べたいのかよくわからないまま、たどり着いたのは近所の有名な大型北欧家具の店舗。
▲物価高騰中の日本でこの価格設定は不思議。しかもホットドッグを3本頼むとソフトクリームがおまけについてくる。ひとりで3本は多いのではと一瞬思いますが、何の問題もありません。こうして私たちは多食に慣れ、運動をして瘦せようとし、それもかなわぬと感じたらサプリに走り、最後は心地よくあきらめの海に沈みます。いやいや、一説によるとこの冬は白菜と豆腐中心の料理にシフトすることで自然とスリム化します。あとは、サイクリングね。
END
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