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2024.02.20

サイクリング ア ゴーゴー vol.20「ボートハウスのあるサイクリングロードがここにある」

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■CYCLING A GO GO / サイクリング ア ゴーゴー Vol.20
「ボートハウスのあるサイクリングロードがここにある」
-20.Feb.2024- 

 毎月20日は相良さんことMr.チャガラさんのロード自転車の連載レポの日です。Mr.チャガラさんは自分の会社員時代の同僚です(Mr.チャガラさんはデザイン界の巨匠大貫卓也さんと仕事をされていました)。今は独立し自転車ロードレース界でスポンサーシップ・エージェントの仕事をされており、最近自分でもロードレーサーを購入しロード自転車ライフを楽しんでいます。

 

 この数日なんだか暖かい日が続きますね〜。もうミモザが満開です。春が近いです。では早速♪

 
 

ミモザの季節

 
 

 1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間、日本はバブル景気で社会全体が成金気分で盛り上がっていたといわれています。でも好景気はいきなりやってきません。敗戦後の50年代、60年代、70年代に私たちより上の世代が懸命?に働き、いざなぎ景気(バブルの前にすでにスゴイ経済成長があった)を呼び起こし、豊かになっていきました。そんなバブル景気直前の頃に若い世代を中心に「ボートハウス」のブルーのトレーナーが大流行していたことを知っている人はどれぐらいいるでしょうか。なんと、今でもそのトレーナーは売っています。最近のコストダウンでペラペラの生地、単純な縫製、インクミニマムのプリントに慣れた私たちにはそのトレーナーはとても重厚感があって贅を尽くしたつくりに感じられます。なのでボートハウスと聞くと、それはゆとりと豊かさと未来への希望を呼び起こす魔法の言葉となります。今回は本物のボートハウスがある愛知県の愛知池の周回路を自転車で走りました。ボートはそこのチェーンの先のピアから池に浮かべて乗るのですね、多分。

 
 

1チャガラ顔と池

 
 

■愛知用水に流れる水を蓄えているのがこの愛知池

 

 子供の頃、愛知用水は凄い国家事業だ!的な映像を社会科の授業で見た学習効果もあって、愛知におるなら昔習ったあの現場を見たいと素直に思うのです。で。今回は愛知池という日進市と東郷町、みよし市にまたがってある貯水池のところを走ってきました。高速走行はしないでと注意書きに書いてあるのでスピードは出さないけれど、ジョギングの人よりはどうしても早くなってしまいます。ママチャリはボクシングの減量で一生懸命走る人のヨコを伴走しながら励ましと無駄口を投げかける感じがちょうどいいです。しかし、ロードレーサーの場合はのんびり走ると体勢が不安定になりがちになるので、「おい、試合まであれはやめとけ、我慢しろよ」とか声をかけることができるペースでは走らないです。

 
 

2石碑

▲午前中、駐車場は満。お昼近くなると少しずつ空いてくる。ここは池近くにすぐ駐車できたナイスなポジション。池はここからだとそんなに大きく見えないけど、奥にえぐれているので甘く見てはいけない。
 

3チャガラ

こんちわ、Mr.チャガラです。一生懸命走ると自転車を入れた写真を撮り忘れやすいので、走り始めで自転車とパチリ。この日は寒かったです。少し前は岐阜で高速道路が通行止めになったりして、その寒さがまんま残っていました。

 

■やはり、ボートハウスをのぞいてみなくては

 

 Mr.チャガラはボートを漕ぐの好きでした。小学校6年生の時に1か月間サマーキャンプでアメリカのコネチカット州レイクビルというところに放り込まれて、最初は英語が片言だったけれど、しゃべれないと生きていけないので急速上達した経験があります。そこではアクティビティ登録を週ごとにして好きなことをしながらボーっとしないで有意義に過ごすルールになっています。レイクビルというぐらいなのでキャンプ場には湖がありボート漕ぎのプログラムに参加して、いくつかの漕ぎ方を習い、湖面でボーっとする喜びを味わっていました。ん?!プログラムに参加していればボーっとしていてもしていないことになるのだな。人生は短いからベッドの中でゴロゴロするのは結果もったいないことなのだが、ベッドでゴロゴロするときに音楽をかけていれば、音楽を聴いていたことになるのでボーっとしていたことにはなりません。で、愛知池のトーゴ―ボートハウスをのぞいてみた。

 
 

4ボートハウス一部

ボートハウスですよ。なかなか家の近所にそんな施設無いですね。井の頭公園の池にあるようなボートには乗ったことがあるけれど、ここのボートはオリンピック競技で使われるタイプでイギリスとかアイビーリーグの映画に出てきそうなスリムで早そうなカッコいいやつです。
 

 5ボートいっぱい

昔のボートは木製だったけれど今はFRPもしくはカーボン。軽量頑丈が勝負の分け目です。多分この船は少し前に池から戻ってきて乾かしている様子。ひとりでこんな長い代物を出し入れは無理ですね。これは明らかにチーム競技です。

 

6全景

これがボートハウスぢゃ。あれ、カフェはどこにあるの? 隣にコンテナハウスでカフェつくって、バーベキューもやりたいね。これは地元から、暖かい季節は毎週ここで運営管理してもいいよという人を募集しないとできませんね。ここを町民の憩いの場所にしたいかどうかはお役所次第。ちなみに東郷町長は最近メディアで話題提供満載の人です。

 

 内部

シャッターがあいていたので中をのぞいてみると、きれいにたくさんのボートが置かれています。確か漕ぎ手が8人の時はエイトと言ってボートの花形。屈強な筋肉を鍛えたスタイリッシュボディーな8人が漕ぎ、一番後ろで舵をとりながらメガホンとかで漕ぎ手に「遅い!」とか「もっと漕げ!」とか「このままでは晩飯は抜きだぞ」とか言っている人がコックスというポジションです。エイトはクルマでいうとV8エンジン的な強力スピード&パワーですね。

 

■愛知池は1周7.4km、ではいざ出発!

 

 確かに湖面は真っ平です。でも周りの周回路は池に近い場所もあれば離れている場所もあり、池の近くは丘や岩が迫っている場所もあるので、多少アップダウンがあります。そのアップダウンは路面に変化を与え、心地よいチャレンジや頑張りを引き出してくれます。散歩している人やランナーに気をつけながらいざ出発。

 

 コース1

周回路のすぐ横は茂みになっている場所もあり、野生感を感じます。生で見ると茂みの向こうの景色がすっきり見えていたのですが、この写真だとごちゃごちゃです。青い冬空の下では心も身体もきれいになっていきます。

 

コース2

池の上を通る電車は、この直前に過ぎてしまった。運行間隔は山手線より長いので今回は寒空で待つことはあきらめたのだ。自転車は反時計回りに走っています。走っている人も反時計回りが多い。

 

コース3

当たり前だけれど、池がいっぱい。いや、池はひとつだけれど見える景色はいつも池。冬の湖面ボーっと眺めるゆたかさよ、あ、俳句っぽくなっている。ここで運動をしなければ、時間はただ静かに流れているのです。

 

■冬の晴天に恵まれて、ペダルをこげば汗をかく

 

 ほぼ平坦な道だけれど、1週7.4キロを一生懸命ペダルを踏むとそれなりに疲れます。もちろんせっかく来たのに一周で終わることはありません。冬用のサイクルパンツは価格優先でネットで買ったけれど奇跡的にサイズが合って特に問題はありません。防風性が素晴らしいのか、脚の汗は蒸発することなくパンツの中にとどまっています。ダイビングのウェットスーツはスーツと肌の間に水が入りそれが体温で暖まり身体を冷えから守ってくれていると聞いたことがあるけど、これもその原理か?ゴアテックスを使ったスキーウェアは汗を外に出して寒さからはそのまま守ってくれるというが、その方がよさそうな気もする。なので、サイクリングの後はすぐにお風呂と洗濯。うん、お風呂はありがたい。

 
 

リゾート高層ビル?

見方によっては、どこかのリゾートマンションが建つエリアにやってきた気がしなくもない。

 

池があちこちに

ボートハウスから出てきたボートはここから一直線に漕いで試合や練習をするのであろう。なぜなら私はコース番号が書かれた札が並んだところの裏側に来ているからだな。

 

スタート&フィニッシュ

お、ワシのために用意してくれたスタート&フィニッシュ!な訳がありません。マラソン大会の準備かなんかですね。

 

最後カット

ここの先はもう出発地点ぢゃ。サイクリストがよく使うアプリSTRAVAでも一周分だけ池を走った記録を残してみた。見事に池の周りをぐるっと回った感じです。獲得標高が11mだから大してアップダウンはなかった。あれ、最高速度が一般道の制限速度を超えている(ここでは非表示)。これはきっと何かのまちがいだ。

 

 通りすがりに聞いた情報じゃが、ここの愛知池で競技用ボートに乗りたければ、ある一定の条件をクリアしている人は町役場に事前に申し込んで乗れるらしい。考えてみれば今までそんな乗り物に乗ったことがないから、Mr.チャガラやってみたいです。エイトになればあなたも突然アイビーリーガー。メガホンもってハッパをかければ今日から船長ミスターコックス。ほんまかいな。こちらは、サイクリングのコラム。ボートもいいけど、サイクリングって本当にいいですね。

 

おわり。

 

※今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。最近、この連載もじわじわと人気が出てきました。なのにアップが遅れてすいません!!コンドーの寝坊&作業し忘れが原因でした〜!すみません!!

 
 

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