2022.10.02
スーパーモトとかモタードとかスーパーモトジャパンってなに?Part2
■スーパーモトとかモタードとかスーパーモトジャパンについて一度詳しく解説してみようかと。その2-01.Oct.2022-
現在日本国内ではいくつかの二輪スポーツがあり、その中で最も新しいのがスーパーモト(スーパーモタード)です。日本国内ではスーパーモトジャパン / SUPERMOTO JAPANというレースがMFJの下で開催されています。
■ロードレース+モトクロス
その1では「ロードレース+モトクロス」と説明しました。ダートセクションには当然ジャンプも用意されています。そのコースにもよりますが大きなジャンプセクションがあることも。
愛知ラウンド(美浜サーキット)では連続するジャンプセクションがあり、モトクロス出身やダートが得意な選手はここを勝負ポイントにしていました。
▲これは以前開催されていた広島ラウンドのジャンプセクション。着地はダートではなくターマックに着地するタイプ。飛距離も長く、ちょっと難しい。
▲今年の福島ラウンドのダートセクション。ダートというよりグラベルに近いです。この日は雨だったのですがこの出口のブレーキングが勝負のポイントに。
■ハイスピードとジャンプのバトル
言い方を変えると、ハイスピードの走りとジャンプという縦の動きのあるスポーツです。つまり豪快な走りを観ることができるスポーツです。
また開催されるコースは比較的小さなカートコースをベースに使うことが多いのでレース全体を見渡せるというのも観戦的には魅力ではないでしょうか。
■スリッピーなコース
もう一つの特徴は、ダートセクションの土がアスファルトセクションに広がることがあり、アスファルトもスリッピーになるということ。ミスが起きやすいため、順位の入れ替わりも多いように感じます。終わってみるまで順位はわからない、というのも観るという観点からすると魅力があると思います。
転倒しないまでもコーナーで止まりきれないとか、リアを滑らせて失速、ということもありパッシングのチャンスが多いのです。
実際先日のR5のプロフラスの決勝のラストラップでもアスファルトセクションで幾度か順位が入れ替わっています。
▲9月のR5奈良名阪スポーツランドではダートセクションが長く(全体の約50%)、あた雨ということもあって、アスファルトセクションの多くに土が広がりスリッピーな状態に。
■ロード系の選手かダート系の選手か
また選手もロード系かダート系かで得意な箇所が違います。これも見どころになっています。自分はアスファルトは遅いのでそこはなんとかしのいでダートで仕掛けるというタイプでした。
2021年までのチャンピオンは日浦ダイジロウ選手。ロードレースの現役ライダーです。先日決まった今年のチャンピオンはモトクロス出身の小原ケント選手です。この二人とポイント争いを繰り広げた長谷川シュウダイ選手はモトクロス+ロード系という選手でした。三人とも得意なセクションがあるので、見ていて面白いです。
▲濃い霧の中でのレース。ロードレースでは無理ですがスーパーモトではこれくらいの霧でもレースが行われます。そういう意味ではタフなレースでもあります。写真はS1 PROクラス2022年チャンピオンを決めた小原ケント選手(岩手)。
▲▼スーパーモトジャパン(MFJ全日本スーパーモト選手権の名称)では女性選手も活躍しています。S2クラス#12鈴木ユウナ選手(MX出身)。現在シリーズポイントランキングは2位。また、19歳の川島ソウタ選手(MX出身)がこのユウナ選手と争っており現在ラインキング3位。若い選手に女性選手と選手も幅広いです。あ、このS2クラスのランキングトップは超ベテランの原島ツヨシ選手。ミニバイク出身です。ベテランx女性 選手x若い選手の戦いは見ていてとても面白いです。
■モタード
このようなスポーツから生まれた車両がスーパーモタードです。
このスポーツ文化が輸入された当初、このスポーツをスーパーモタードと呼んだため今もストリートはスーパーモタード、またはモタードと呼ばれています。
このモタード文化の普及には吉澤博之(モトショップ五郎代表)氏や雑誌クラブマン、モトライダーFORCE、イベントではオーバーオールやマルチプレックスが大きな役割を果たしました。
▲モタードと呼ばれる車両はオフロード車体にロードタイヤを組み合わせたタイプになっています。国内ではWR250XやDR-Z400SM、CRF250M、また新たにKawasakiからKLX230SMが発売されます。海外にはビッグモタードと呼ばれるようなもっと排気量の大きなモタードも存在し、フレームも専用となっています。ハスクバーナ701SM、KTM690SMCR、アプリリアドルソデューロ、DUCATIハイパーモタード950など
▲こちらはレース専用車両(CRF250Rベースの#12鈴木ユウナ選手のマシン)。レース専用車両ではフロントホイールが16.5インチや16インチが主流となっています。それはレース用フロントタイヤが16.5インチや16インチのため。フロントブレーキも強化され大型ローターを使っています。
次回が最終回です。
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