2022.10.03
スーパーモトとかモタードとかスーパーモトジャパンってなに?Part3
■スーパーモトとかモタードとかスーパーモトジャパンについて一度詳しく解説してみようかと。その3-03.Oct.2022-
現在日本国内ではいくつかの二輪スポーツがあり、その中で最も新しいのがスーパーモト(スーパーモタード)です。日本国内ではスーパーモトジャパン / SUPERMOTO JAPANというレースがMFJの下で開催されています。
■スーパーモトジャパンは地方選手権と全日本選手権
まず大きく2つのクラスがあります。地方選手権にあたるチャレンジクラスと全日本選手権にあたるクラスです。
チャレンジクラスはライセンスを取得すれば参戦できます(Bライセンス)※。そこで成績を上げると、全日本に参戦できるAライセンスを取得できます。
※MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)で申請によってライセンスは取得できます。試験等はありません。詳しくは→https://www.mfj.or.jp
全日本のS1 OPENクラスで最終ラウンドを待たずにチャンピオンを決めた#35田所隼選手。8耐にも出る現役のロードレース選手ですがダートセクションも得意。開幕ラウンドの2レースは落としたものの、その後のR2からは8連勝中。S1 OPENは排気量無制限クラスですが、実際はモトクロスマシンの450ccがメインとなっています。
■チャンレンジクラスは3クラス。
S1 OPEN・・レーサーおよび排気量無制限クラス/CRF450R、690SMR、FE501、XR650など
S2・・・・・レーサー250ccクラス/YZ250F、KX250F、YZ125(2ストは125cc)
S3・・・・・一般公道車両250cc/WR250、CRF250MやL、CRF150R(4ストレーサーは150cc)、YZ85(2ストレーサーは85cc)
この3つに分かれています。車両はレギュレーションに合わせた仕様としなければなりません。
▲▼チャレンジのS3クラス。上はWR250X。下はCRF150R。選手は女性です。スーパーモトはモトクロスやロードレースに比べさほど体力を使わないので、女性でも十分にチャンスはあると思われます。
■全日本は3クラス。
S1 PRO・・ 下の2クラスで好成績を収めるとこの最高峰クラスに参戦可能となります。レーサー450ccマシン/CRF450R等
S1 OPEN・・レーサーおよび排気量無制限クラス/YZ450F、FS450、690SMR、FE501、XR650など
S2・・・・・レーサー250ccクラス/RM-Z250、KX250F、YZ125(2ストは125cc)など
惜しくも2022年のチャンピオンを落としたもののその速さは衰えているわけではありません。S1 PRO 日浦ダイジロウ選手。
■選手が身近か
このスーパーモトジャパンという全日本格式のレースの魅力は走り以外にもあるように感じます。それは選手がみじかという点です。チャンピオンであっても、会場では直接お話しすることは容易です。普通に歩いていますから。
■人のいるところ、つまり街の中でも開催できる
・スーパーモトは狭いスペースでもレースができる。
・レースを見慣れていない人でも楽しめる。
ということから街の中でも開催されていました。
今では前説となったMULTIPLEX(マルチプレックス)やGEMES tokyo(ゲームストーキョー)です。東京お台場で開催されていました。今では信じられないですが、開催されていたんですよ。
今もスーパーモトジャパンに出ている高山選手、全日本MXで活躍中の星野優位選手らが走っていました。
▲マルチプレックス。お台場の船の科学館のあの駐車場ができたのはこのイベントを行ったから。このマルチプレックスの跡が駐車場となりました。また、このイベントがきっかけになって、あそこでモータースポーツイベントが行われるようになります。
▲ゲームストーキョー。これもお台場で開催されていました。マルチプレックスを進化させ、夜開催にこだわったのがこれ。ジェフワードも走っています。左は松本Yassy康、真ん中が星野優位、右が熱田タカテル。
■スーパーモトとは?モタードとは?スーパーモタードとは?
かなりざっくりとですがその特徴や魅力をまとめてみました。
が実ははじまったばかりの頃(00年代の初め)は「なんでもあり」がモタードの良さだったんだよ、という方もいるほど。で、実はこれが特徴とは言い切れないのかなぁとも思っています。
ちなみに、
スーパーモタード・・日本に入ってきた頃の呼び名
モタード・・スーパーモタードを略した言葉
スーパーモト・・MFJの全日本選手権がスーパーモタードMOTO1から、スーパーモトジャパンに変わりレースで主に使われる言葉。意味は同じです。
てなわけで、このレポートはとても人気でした。Part1 Part2 はレースレポートをはるかに超えるアクセスがありました。ありがとうございました。
今回はこれが最後です。がまたいつか。
あ、レースも興味持ってもらえたらいいなぁ。
一つの文化が大きくなるには「超絶かっこいい」とか「超絶かわいい」が必要と言われています。それがアイドルだったりアーティストだったりアスリートだったりするんだそうです。そういう意味ではレースは実は重要で、そこで生まれたスターが製品や流行を生み出し、空有機が熱くなるような気がします。
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