2022.11.29
スーパーモトジャパンR6 SUGO / 最終戦レポ5
■SUPERMOTO JAPAN 2022 R6 SUGO
スポーツランドSUGO 最終戦 / S1 PRO class レース2 / レースレポート5-28.Nov.2022-
ここはSUPERMOTO JAPAN 2022 最終ラウンドのレース2のレポートになります。
■レース2 / 15:34
レース2のスターティンググリッドはレース1の結果に準じます。
フロントローは#6小原、#1日浦、#7吉田、
2列目は#2長谷川、#4金子、#16松本となります。
ホールショットは#6小原が奪います。が4コーナーのブレーキングで#1日浦がその小原をパス。トップを奪います。日浦選手の速さの理由のひとつはブレーキングのように思います。#1日浦、#6小原、#2長谷川、#4金子、#10中島、#7吉田の順でレース2が始まります。
▲これはスタート直後の3コーナー、この先の4コーナーのハードブレーキングで2番手の#1日浦が#6小原をかわしトップを奪います。スタート時点でこの4コーナーのブレーキングで前に出ることを狙っていたと思います。この走行ラインもそのためだと思います。選手が走行ラインを変えた時は何かを狙っている証です。よく見ているとその先で何かが起きます。モタードはコンパクトなサーキットで行うためコース全体を見渡せます。なので、走行ラインを変えた場合、わかりやすいです。7コーナーの進入ラインを変えた→コンパクトに旋回し、8コーナーをアウトから入る→8コーナーを早めに向きを変え、早くアクセルを開け、9コーナーまでの間でパスを狙う。と言う具合です。かつて新井マコト選手は2−3度ここでパスをしていました。
■レース2は#1日浦がトップに
レース2は#1日浦がトップに立ちます。そこに続くのは#6小原、#2長谷川、#4金子、#7吉田、#10中島。
レース中盤。#6小原がダートセクションで#1日浦にアタックをしかけます。
今回はダートが2つ用意されているのですが、この2つは続いているようなものなのでダートが得意な選手にとっては非常に有効です。また2つ目のバンクコーナーの路面が荒れているのも都合がいいようです。
が、#1日浦はロードレースの選手ではあるのですがダートも得意。#6小原は近づくことはできるのですが横に並ぶのは難しい。
■アタック
Lap10、ついに#6小原がダートでトップを奪います、
が、#1日浦が奪い返します、
がしかし、再び#6小原が奪い返しトップに立ちます。この競り合いの強さ(メンタルの強さも?)が今年の小原の強いところかもしれません。
#6小原、#1日浦の順で第2ダートを抜けアスファルトセクションへ。
アスファルトセクション、特にコーナリングやブレーキングは#1日浦の方が1枚ウワテ。最終コーナー進入からうまくスピードをのせ、1、2、3コーナーでその距離をつめ、4コーナーのブレーキングで#1日浦が#6小原の横に並びます。
しかしその直後のダートセクションで#6小原が#1日浦を突き放します。
■#6小原連勝
徐々にバックマーカーが現れ始めます。このSUGOはカートコースにしてはコース幅はある方ですが、パッシングの難しいコースです。
そんな中でも#6小原はたくみに処理していきます。#1日浦はなかなかその距離を縮めることができません。チェッカーを最初に受けたのは#6小原。レース2も勝利し、連勝を決めます。
2位は#1日浦大治朗選手、
3位に入ったのは日浦のチームメイトの#2長谷川修大選手という結果に。
■RESULT / RACE1
1/#6小原堅斗 Team UBRIACHI DI CORSE
2/#1日浦大治朗 Team S.T.F
3/#2長谷川修大 Team S.T.F#7吉田雄一 TEAM Technix
4/#7吉田雄一 TEAM Technix
5/#4金子和之 IDEMITSU Honda PG Racing
6/#10中島俊介 CHINKASU PEROZE
▲6位に食い込んだ#10中島俊介 / CHINKASU PEROZE
■#6小原堅斗コメント
「レース1はスタートで前に出ないとまずい。と思っていました。
でも前に出る自信はありました。
スタートでだめなら第2ダートで狙うつもりでした」
「ぼくはスプロケをロングにしてます。日浦選手はショートのはず。
ギアチェンジの際に前に出るという計算でした。」
「連勝できました。応援してもらっている皆さん、本当にありがとうございました!」
■#1日浦大治朗コメント
「(レース1は)第2ダートで吉田さんの前にでた、、、あのバンクでコケたんです。うーんなんでコケたんだろう。
ケント(小原)は前に行かせて様子をみようと思ってたんす。
で、最終ラップで仕掛け用と思っていたんですが・・・(苦笑」
■S1 PRO 2022 シリーズランキング
1/#6小原堅斗 Team UBRIACHI DI CORSE・・256point
2/#1日浦大治朗 Team S.T.F・・・・・・・・193pt
3/#2長谷川修大 Team S.T.F・・・・・・・・175pt
4/#7吉田雄一 TEAM Technix・・・・・・・・161pt
5/#4金子和之 IDEMITSU Honda PG Racing・114pt
6/#10中島俊介 CHINKASU PEROZE・・・・・・106pt
#6小原ケント選手は4勝、2位が7回、3位が1回。
#1日浦大治朗選手は5勝を上げており、2位が3回。しかしR3福島がノーポイント、開幕も5ポイントに3ポイント。この2レースをとりこぼした結果がこのポイント差に。
シーズン序盤はトップに立った#2長谷川修大選手は開幕で2勝をあげたのですが、美浜のマシントラブルでの3ポイント。またR5奈良レース2の怪我によるノーポイント。
勝利数は#1日浦選手に負けてはいたものの、シーズンを通してコンスタントに上位でフィニッシュしたことが#6小原選手がチャンピオンを獲得できた理由のようです。
さて来年はどういう戦いが展開されるのでしょうか。あ、この3人は激しいバトルはしていますが、仲がいいんですよ。
次はチャンレンジクラスレポートとマシン紹介です。
▲レース後、讃え合う二人。左はレース2で3位に入った#2長谷川シュウダイ選手、右はその長谷川選手激しいバトルを演じた#7吉田ユウイチ選手。こういうシーンが好きです。
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