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2025.05.29

スーパーモト2025 R1千葉/ S2

00op表紙#17-3 2

 
 

■全日本スーパーモト2025 Round1千葉/S2 レースレポ-29.May.2025- 

 4月10-11日、全日本スーパーモト選手権Round1千葉が茂原ツインサーキットで開催されました。ここは全日本S2(250cc)クラスのレポートになります。

 

■S2クラス予選 

 S2クラスは250ccレースマシンで戦われるクラス。いわば小排気量クラス。S1-PROやS1-OPENは主に450ccクラスで戦われますから、半分程度の排気量です。その小排気量クラスの予選でそれは起きました。

 

 やけに速いなぁと思いながら見ていたのですが(自分の撮影担当は他のクラスなのでこのクラスは休息していました)、タイムを見て驚きました。排気量無制限クラスのS1-OPENをうわまわるタイムを出してきています。↓はS2の予選タイム。その下がS1-OPENクラスのタイム。。

 

r1_s2_予選
▲ポールポジションをとった#20新井マコト選手のタイムは1分02秒041。S1-OPENの1番タイムは1分03秒828↓。1秒以上速い… 。実はこのS2クラスの予選トップ3選手は元S1-PROクラスの選手。その中でも#2、#3、#4というトップクラスの選手。

r1_op_予選

 

 「250ccも速い。コースによっては250ccのほうがコーナリング速度が高く、大きな排気量と同等のタイムで走ることもある」と言われていますが、ここまで速いというのも驚きです。どんな走りを見ることができるのか期待されます。

 

■S2 Race1 

 グリッド順に選手を紹介すると
 #20新井マコト
 #17原島ツヨシ
 #19伊藤リョウ(以前は城取リョウの名前で参戦)
 #3鈴木ユウナ(S1-OPENとダブルエントリー)
 ここまでがフロントローの4人。トップグループはこの4人によって形成され争われると予想されます。

 

 Race1 好スタートを決めトップに立ったのは#19伊藤リョウ選手。それを#17原島ツヨシ選手、#20新井マコト選手、#3鈴木ユウナ選手が追います。

 

 しかしインフィールドですぐさま#17原島ツヨシ選手がトップを奪います。その背後についたのは#20新井マコト選手。序盤からハイペースなレース展開となります。

 

s2#20-17

 

 レース中盤 2番手につけトップ#17原島を追いかけていた#20新井が転倒。代わって#19伊藤が2番手に上がります。

 後方では#21真木ライドと#14寺平ユウセイ選手の接近戦バトルが展開。この2選手は昨年S1チャレンジS2クラスから昇格し今年から全日本を走ります。

 

 その後#17原島は徐々に後続を引き離していき、独走のトップとなります。そのまま原島選手がトップでチェッカーを受け開幕を制しました。

 

 2位に入ったのは#19伊藤リョウ選手。
 3位には#20新井マコト選手が入りました。
 

 レース展開そのものは大きな変化はありませんでしたが、450cc並のタイムを連発する見応えのあるレースでした。

 

s2#17-2
▲450cc並のハイペースな戦いに勝ったのは#17原島ツヨシ選手。 

s2#19-hs1
▲2位には#19伊藤リョウ選手が入りました。元S1-PROの3人ですからこのようなタイムになるのだと思いますがそれにしても… 

s2#20-1
▲3位は#20新井マコト選手が入りました。最終ラップで同チームの#19伊藤選手にアタックしますが及ばず。この2人、同じチームに所属し、同じ長野。年齢も近く非常に仲がいいです。

 

■Race1 Result 

r1_s2_race1結果
▲レース後に判明したのですが、レース中のベストラップは新井選手の1分01秒144。これはS1-OPENのタイムを0.4秒ほど上回っています。

 

s2#3-2
▲4位に入ったのは鈴木ユウナ選手。そうです、女性です。昨年後半からレースに復帰しS2クラスでランキング3位に。S1-PROクラスに昇格する権利を得ますが、最高峰クラスを走る速さが足りないと考え、S2クラスにとどまる決断をしたそう。S1-OPENとのダブンエントリーも「出来るだけレースに出たい」というのが理由とか。今回のこのS2クラスは将来のS1-PROのようなレースとなったように感じました。

 

s2#14
▲5位に入ったのは全日本ルーキーの#14寺平ユウセイ選手。#21真木選手とのバトルを制し5位獲得。

 
s2#21
▲Lap9で転倒し、惜しくも6位となった#21真木ライド選手。マシンは2ストのミニモト。身長が足りずフルサイズではスタート時に足がつかない¥等の理由からミニモトを112ccにしての参戦です。マシン的には不利ですが6位に入賞。

 

DSC07977 2

 

■S2 Race2 

 レース2はレース1のリザルト順にグリッドに並びます。

 

 オープニングラップ、トップに立ったのは#17原島ツヨシ選手。それを#19伊藤リョウ選手、#20新井マコト選手、#3鈴木ユウナ選手、#14寺平ユウセイ選手、#21真木ライド選手の順で追います。

 

 Lap2 #20新井選手が#19伊藤リョウに代わって2番手に上がります。

 

 Lap3 その#20新井が今度はインフィールドのS字でトップ#17原島にアタック、トップを奪います。#20新井、#17原島、#19伊藤、やや離れて#3鈴木の順に。

 

 トップ#20新井は徐々に2番手#17原島との差を広げていきます。後方では4位争いが展開。#3鈴木、#14寺平の戦いです。#21真木もそれについていきたいところですが徐々に離されていきます。

 

 終盤 バックマーカーがあわれはじめます。が、トップグループはスムーズに処理。トップは変わらず#20新井、やや離れて#17原島と#19伊藤。

 

 ラストラップ 単独トップは#20新井。やや離れて#17原島、#19伊藤。その伊藤が原島との距離をつめます。2番手を狙っているようす・・・。4位争いは変わらず#3鈴木、#14寺平。寺平も最終ラップということで仕掛けます。

 

 最終コーナーをトップで立ち上がってきたのは#20新井マコト。2番手は#17原島、3番手は伊藤。
 そしてチェッカー。レース2もかなり速いタイムでの戦いとなりました。もっと長く見ていたかった、そんなレースでした。

 

 優勝は#20新井マコト
 2位#17原島ツヨシ
 3位は#19伊藤リョウ
 となりました。

 
s2#20-3

▲久々に全日本に戻ってきた新井マコト選手、早くもレース2で勝利。そのシャープで思いきりのいい走りは健在でした。

 
s2#17-1
▲2位に入った#17原島ツヨシ選手、総合では1位です。通称ハラツヨと呼ばれています。あ、80歳を超えても現役の林ヒサシ選手も同じチームのハラツヨワークスです。

 
s2#19-2ジャンプ
▲3位に入った#19伊藤リョウ選手。伊藤選手は昨年、全日本S1-OPENで後半ラウンドにスポットながらの参戦でランキング4位となっています。それにしてもこの3人の走りは個性があっていつまでも見ていたい、と思わせるレース2でした。

 
■Race2 Result 

r1_s2_race2結果
▲トップ3人のタイムがすごい、S1-PROのレース2と比べても上位のタイムです、もう少しで1分を切る勢い。S1-OPENのレース2と比べると、この3人は誰より速いタイムという。

 

s2#18-82歳

▲80歳を超えてなお現役の林ヒサシ選手。今年はホンダに乗り換えまだまだ進化を図っています。見ているとまたレースに戻りたくなる、そんな林選手でした。レース1は9位、レース2は8位です。ちなみに、レース2が終了後、観客席から林さんと女性の笑い声が。林さん、笑いを交えながら他のクラスのレースを解説していました。なんというタフさ!

 
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