2023.11.02
全日本スーパーモト/スーパーモトジャパンR6 / S1 PRO
全日本スーパーモト/スーパーモトジャパンRound6愛知美浜
S1 PRO レースレポ「ルーキーが勝利した最終ラウンド」-24.Oct.2023-
10月の中旬の15日(日)、愛知県の南部にある知多半島で全日本スーパーモト選手権/スーパーモトジャパン2023の最終ラウンドとなるRound6が開催されました。ここはその最高峰カテゴリーのS1 PROクラスのレポートになります。遅くなってすみません!
S1 PROとは最も戦闘力の高い450ccレースマシンを使う最高峰クラスになります。
HONDA CRF450R、またはスーパーモト専用車両のTM Racing SMK450などがこのクラスで使われます。
■S1 PROクラスのチャンピオン争いとポイント争い
前ラウンドまでのポイントは
1/#2日浦ダイジロウ・・231pt
2/#1小原ケント・・・・183pt
3/#3長谷川シュウダイ・119pt
4/#19川島ソウタ・・・ 111pt
5/#5金子カズユキ・・・96pt
6/#4吉田ユウイチ・・・87pt
#2日浦選手はレース1で3point以上をとればその時点でチャンピオン決定。つまりレース1で13位以上に入ればいいわけです(※)
※1レースで勝利すると25point獲得します、2レースでなら50point。追う#1小原選手がこの最終ラウンドでレース1・レースに勝ち、2勝をあげると50pointを得ます。結果合計233pointとなり、日浦選手が怪我などでノーポイントとなった場合、逆転が可能です。逆にいうなら、現在ポイントリーダーの日浦選手はレース1で3pointをまず得たなら合計234pointとなり、レース2がノーポイントでもチャンピオンとなるわけです。ややこしいですね。ちなみに同ポイントの場合は優勝回数、それも同じ場合は直近での優勝が多い方、となっていきます。このポイント計算、意外と難しいんですよね。間違いやすいし。
3位と4位の争いも厳しいです。わずか8point差。逆転の可能性は高いです。1位・1位の場合は50point、3位・3位の場合は32point、その差は18pointですから。3位の長谷川選手にとってこの最終ラウンドとなる美浜サーキットはホームコース、そういう意味でも負けるわけにはいきません、し、実際速さは抜けています。
一方、追う#19川島は地元でのモトクロス選手権を捨てて、このSMJの最終ラウンドへの参戦を決めました(前ラウンドまではモトクロスを優先する予定だったようです)。子どもの頃から続けてきたモトクロス選手権よりスーパーモト選手権を優先したとようです。100%スーパーモト選手になると決めたレースなのかもしれません(モトクロスをやめるということではなく、選手権としてどちらをメインにするか?ということ)。
※1位/25point、2位/20pt/、3位/16pt、4位/13point、5位/11pt/、6位/10pt、7位/9point、8位/8pt/、9位/7pt、以下1位順位が下がると1pt
減ります。15位が1ptとなります。
▪️2番タイムを叩き出したルーキー#19
今回のコースはアスファルト85%+ダートセクション15%。ダートセクションは2つのジャンプがあり、砂利の浮いたフラットダートがある点も特徴です。
アスファルトはホームストレートと裏ストレートがあり直線が2つ、そこにタイム差の出やすいタイトコーナーの続くインフィールドがあります。ここをホームとする日浦選手、長谷川選手は特にこのインフィールドに圧倒的な速さを持っています。バンク時間の短いクイックなコーナリングを見せます。
ダートは、朝まで続いた雨でぬかるんだ状況。そのなかでのタイムアタックとなりました。当然、ダートが得意なモトクロス出身の選手が上位に並びます。
注目は2番タイムを出したルーキー#19川島ソウタ選手。モトクロス出身なのでダートが得意なのは当然なんですが、ここはアスファルト区間でもいいタイムが必要なコース。そこで#2と#1に挟まれてのグリッドからのスタートです。何かが起きそうな気配があります。
▲アスファルトはほぼ乾いていますが、ダートはぬかるんだ状況、その水とドロがアスファルトセクションにまでひろっている状況。
▪️Race1/晴れ 11:20
アスファルトセクションはほぼドライ、しかしダートはぬかるんだ状態。天気は回復し晴れ。タイヤの選択は多くがレインタイヤ。ダートセクションでのグリップを考えてのことだと思われます。
さて、2022年チャンピオンの#1小原は連覇のためには1位でフィニッシュするしかありません!一方#2日浦は抑えた走りで構いません、13位以上でチェッカーを受ければチャンピオン奪回です。
その中でホールショットを奪ったのは#19川島ソウタ選手でした。それを#1小原、#4吉田、#3長谷川、#18馬場、#2日浦の順で追います。
日浦はスタートミスなのか、あえて無理はしないという作戦なのか、ホールショットを狙うようなスタートではありません。
▲2番グリッドからホールショットを奪った#19川島ソウタ選手。モトクロスの名門チームT.E.SPORT所属。この日はモトクロスの関東戦も行われて「おり、当初はモトクロスに参戦予定でした。が、ランキング3位を目指し、最終ラウンドに参戦。
▲チャンピオン獲得のためには勝つしかない#1小原ケント。2番手スタートとなった。チャンスはまだあります。
▲3番手につけたのは#4吉田ユウイチ。この#4吉田はスライドを多用する走りをする。
▲日浦は1コーナーの混乱を避けるように6番手で1コーナーに入っていく。まるで闘志を押さえ込むような走りです。
Part2に続く
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