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2023.04.19

全日本スーパーモト選手権/スーパーモトジャパン2023開幕

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■全日本スーパーモト選手権/スーパーモトジャパン2023開幕
S1チャレンジクラス レースレポート
-19.Apr.2023- 

 先週末の16日、全日本スーパーモト選手権/SUPERMOTO JAPAN 2023がスポーツランドSUGOで開幕しました。このレポートは、そこで同時開催されたS1チャレンジクラスのレースレポートになります。

トップの画像はこのスーパーモト選手権2023のプログラムから 

▪️スーパーモトジャパン S1チャレンジクラス
 

 スーパーモトとは、ロードレースとモトクロスをミックスさせたモーターサイクルスポーツです。コースはアスファルトのセクションとダート(土)のセクションがあり、ダートにはジャンプなどが設けられています。「アスファルトとダート、どちらも速いヤツは誰だ?」から始まったのがこのスーパーモトです(スーパーモタードはフランス語で意味は同じです)。「ジャンルを超えた」ということからスーパーと名付けられました。
※モトはバイクのこと。「それまでのジャンルを超えたスーパーなモト」という意味でスーパーモトと呼ばれました。スーパーモタードはフランス語で、意味はスーパーモトと同じです。初期の頃はロードレース、モトクロス、ダートトラックの3つがコース内にありました。

 

 「S1 チャレンジ」というのはそのレースの入門的クラスのこと。MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)のライセンスを取得すれば誰でも参加できます。

ライセンス取得に試験はありません。書類手続きを行い費用を支払えば取得できます。簡単です。

 

クラス解説図
図の一番下のクラスがチャレンジクラスです。ここで成績を残すと全日本クラスに参戦デキルライセンス(Aライセンス)を取得できます。

 

▪️3つのクラス

 

使う車両によって3つのクラスが用意されています。

 

S3クラス
一般市販されている車両で4st250ccの車両。レース車両の場合は2st85cc、4st150cc。WR250X、CRF250L、D-tracker、CRF150R、YZ85など

 
S2クラス
レース用(モトクロスマシンなど)4st250ccの車両。2stの場合は125cc。CRF250R、YZ250F、KX250など

 
S1 OPENクラス
レース用(モトクロスマシンなど)を含む4st250cc以上の車両。2stの場合は250cc以上。CRF450R、YZ450F、SMK450、FS450、XR600、701SMなど

 
 
S3マシン
S3クラスの車両。

 
tmの広告
全日本S1 PRO クラスの車両。TM Racing Japanの広告からお借りしました。

 

▪️スーパーモトジャパン S1チャレンジ 2023 開幕

 

 スーパーモトではアスファルトとダートがあることからオフロード用の車体を使うようになりました(海外ではダートトラック車両、例えばハーレーなどを使ったことも)。
ジャンプや荒れた路面では、ロードバイクのようなライディングポジションでは車体の暴れを抑えられない、またジャンプなどがあるためサスペンションは長いストロークが必要、ということからオフロード車両がメインとなりました。一方タイヤはアスファルトセクションでのタイムを稼ぐためにロードレース用タイヤに。同時にストッピングパワーを求め強力なブレーキシステムを取り入れました。
ジャンプなどがあるためロードマシンに比べよく動くサスが必要な反面、ロードセクションではそれでは動きすぎる。これを解決したライディングがスライドです。ラリーカーのようにリアタイヤをドリフトさせながらコーナリングするライディングです。「スライドができるようになりたい!」ということからスーパーモトを始める方も(自分の始めた頃は、これがきっかけという選手が多かった)

 

 が、この開幕レースの前日土曜がなかなかの雨…。その結果ダートセクションはキャンセルとなり、アスファルトセクションのみのレースとなりました。
このようなダートセクションのキャンセルはしばしばあります。理由は色々あります。

 

▪️S1チャレンジ2023 / S1 OPEN

 

 まず朝一番のタイムアタックで決勝スタートのグリッドをきめます。ここSUGOはコース幅が狭く、またコーナーが複雑につながっているためパッシングが難しいコースです。つまりスターティンググリッド順が大きく影響することになります。レースはタイムアタックから始まっています。

自分も走ったことはありますが、圧倒的な速度差がないとパッシングは難しいです。

 

 スタートでトップを奪ったのは2番グリッドからスタートした#88奥野孝也選手。追ったのは予選1番タイムを叩き出しているの#13竹田幸史選手。

 
 

ChaOp#88

 
 

 レースは#88奥野と#13竹田の2人による激しいバトルとなります。
 レース終盤、#13竹田がついにトップを奪います。そのまま一気にペースアップし、#88奥野を引き離します。#13竹田選手はその勢いのままトップでチェッカー。

 
 

ChaOp#88
#88奥野と#13竹田の2人による激しいバトルが展開
 

ChaOp#13
レース終盤、#13竹田幸史選手がついにトップを奪います、がしかし
 

 しかしレース後#13竹田幸史選手のジャンプスタート(フライング)が確認され、15秒が加算されます。表彰では優勝となっていましたが、審査の結果2位に。

 
 
Pro
表彰台では2位となっていた#88奥野孝也選手ですが、今回も優勝を手にします。

 

Pro
3位に入ったのは#3今村健三選手。デカールデザインなどのマッドフイッシュデザインの今村さんです。MXウェアにハーフパンツが今村選手のスタイル。この下に認可をとっているレーシングウェアを着ています。

 

▪️S1チャレンジ2023 / S2

 

 S2クラスはS3クラスと混走レースとなりました。

 
 ホールショットを奪ったのは6番グリッドスタートのS2#99高橋楽選手。見事なスタートでした。そこにS3#3山口選手、 S3#17輿水選手と続きます。同クラスのS2#88宮本選手も徐々に追いつき、#99高橋選手の後ろに張り付きます。
 S2もこの2人の激しいバトルとなります。#88宮本は幾度もアタックを仕掛けます。がなかなか届きません。
 最終ラップ、最終コーナーをトップで立ち上がったのは#99高橋楽選手。激しいアタックをかわし続けトップでチェッカー。2位は#88宮本拓実選手となりました。

 
 

ChaS2&3スタート
S2&S3は混走のレースとなりました。ホールショットを奪ったのは#99高橋楽選手。そこにS3#3山口選手、S3輿水選手と続きます。 

ChaS2 #88&99バトル
6番グリッドからトップを奪った#99高橋楽選手とそれを追う#88宮本拓実選手。この戦いを制したのは#99高橋楽選手。

 

ChaOp#3
2位は#88宮本拓実選手。 

ChaS2#99
3位に入ったのは#24河野頌二郎選手。 

▪️S1チャレンジ2023 / S3

 

 好スタートを決めS3のトップに立ったのは#3山口誠選手、そのすぐ後ろに#17輿水拓弥選手、3番手は#36岡田駿介選手。
 2番手#17輿水と3番手#36岡田はトリッカーにスタンダードホイール、タイヤもレーシングスペックのないストリート仕様のままでの参戦です。
 がS3クラス2番手につけていた#17輿水がオープニングラップでスリップダウン。

 

 その後#36岡田がトップを奪い、#3山口がそれを追う展開に。
 しかし終盤#3山口が再びトップを奪い、そのままフィニッシュ。2位には#36岡田が、そして3位には一度後方に落ちた#17輿水が入りました。

 
 

ChaS2#24
S3クラスを制したのは#3山口誠選手。おめでとうございます!!

 

ChaS2#24
2位入ったのは#36岡田駿介選手。ただしAライセンスの選手なのでノーポイント。岡田選手はかつて全日本のS2チャンピオンです。S3クラスの人気が今ひとつということで、盛り上がればとお店にあったトリッカーでそのまま参戦したとか。

 

ChaS2#24

3位は#17輿水拓弥選手。同じくトリッカー+ストリートタイヤです。輿水選手も全日本のS2チャンピオンです。ライセンスはBに降格しているのでポイントは取っています。
 

ChaS3#37
4位ですが、2位の岡田選手がノーポイントとなったため、繰り上がって3位のポイントを得た#37小林拓也選手。

 

▪️S1チャレンジ

 

 スーパーモトも他のジャンルと同様に女性も参加しています。また全日本では80歳の選手も参戦しています。
 あなたも始めてみませんか。

 

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スーパーモトS1チャレンジクラスには女性選手も参戦中。#27松阪佳乃選手、クラスはS3。マシンはCRF150R
 
55沙百合
同じくS3の#55竹内沙百合選手。マシンはCRF150R
 
幸田ジョシ
S2クラスには#33幸田桃香選手が今年から参戦。TM Racingに乗ります。

 

次のレポートは全日本S1 PROになります。
 

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