2024.11.14
全日本スーパーモト 2024 R7 愛知 入門クラス S1チャレンジ/M3クラス
◾️全日本スーパーモト/スーパーモトジャパン2024 R7 愛知/美浜
S1チャレンジ/M3クラス レースレポート「楽しむレース」-14.Nov.2024-
11月9-10日、知多半島美浜サーキットで全日本スーパーモト/スーパーモトジャパンRound7最終ラウンドが開催されました。今ラウンドはM3クラスも開催、多くの参加者で盛り上がりました。
このM3クラスは全日本スーパーモト選手権のなかでは、最も手軽に参加できるクラスです。順位を気にせず、楽しむことを目的にしたクラスです。車両はCRF125FやTT-R125、DR125などが該当。ホイールはスタンダードそのままでOKだし、タイヤも規制も少なく多くのタイヤが許可されます。ストリートロードタイヤからOn&Offタイヤなどです。
▲ホンダCRF125F 車両についての詳細は→https://www.honda.co.jp/CRF/crf125f/
▲ヤマハTTR125LW 車両についての詳細は→https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/ttr125lwe/spec.html
▲ホンダCRF100F これは古いバイクで現在は販売されていない車両です。100ccですがよく走ります。
◾️S1チャレンジ M3クラス
M3は戦うというより、レースを楽しむクラスです。ライセンスはエンジョイライセンスでOK※。敷居を低く設定し参加しやすくなっています。「サーキット走行やスーパーモトスポーツを気軽に楽しんでもらい、楽しむ方を増やす」がコンセプト。このクラスを盛り上げるためか、かつて全日本で戦った選手もちらほら見かけました。
4スト125ccのCRF125FやTTR125はミニモトやファンバイクと呼ばれ、車格は一般的なオフロードバイクに比べ小さくまた軽いのが特徴です。フロントタイヤは19インチ、リアは16インチ。シート高も低く、誰でも両足が地面につくほどコンパクト。パワーも控えめでコントロールしやすいのも特徴です。スピードもあまり出ません、70〜80キロ程度でしょうか。
※エンジョイライセンス:この全日本スーパーモトはMFJの管理下で開催されています。参加にはライセンスが必要になります。自分もかつては持っていました、ライセンス取得は簡単です。そのライセンスの中で最も簡単に取得できるのがこのエンジョイライセンスです。詳しくはMFJのHPをご確認ください。→https://www.mfj.or.jp/licence/for-applicants/kind-terms/
▲#92は中野広選手。このレースは楽しんだもの勝ちなのかもしれません。あ、このウェアの下にレーシングスーツ(ツナギ)を着用しています。
▲女性だって参加です!#33山下真由美選手です。こんな小柄な女性でも扱いやすいのがこのサイズ。
KRAZyでもこのサイズのバイクは二台乗っていますが、サーキット走行もかなり面白いです!
このサイズのバイクでサーキット走行することの魅力は、
(1)パワーがないから全体に扱いやすい。
(2)でも速く走らせるためにはそれなりのスキルは必要で、うまく走らせるとそこそこタイムも出るのでその工夫が楽しい。
(3)タイトコーナーの多いミニサーキットなら、4スト250ccと同じくらいのペースで走ることもでき、それも面白い。
(4)全体にスピードが低いので、恐怖心が湧かない。
(5)いつでも足がつく、車体が軽い、パワーが控えめでコントロールしやすい、ということがダート走行を簡単にしてくれてダートが苦手な方も楽しめる。
パワーが小さくアクセルに対して俊敏に反応しない、そのため扱いやすい。つまり遅いンですがうまく工夫するとそれなりに速く走れる(いかにアクセルを長く開けていれるかとか)。けど、そもそもスピードは大したことがないので怖くない。というのが個人的にこのサイズが好きなトコ。
「ストレートエンドで少しでもスピードをのせたい」としたら、つまりその前のコーナーでいかに早くからアクセル開けるかが重要になってきますよね。立ち上がりで1mでも手前からアクセルを開けるとどうなるか、そんな違いがちゃんと体験できます。
この4st125はスピードを一度落としてしまうと、加速が遅いので全体に遅くなってしまいます。なのでコーナリング中もあまり速度を落とさずに走ることが必要になります。どうしたらいい?
こんなことを試しながら走るのも楽しいですし面白いです。なにしろすぐに結果が出るから楽しい(レースしてた時はこのサイズのバイクでこんな練習をしていました。自分は下手ですがあまり頑張らずともすぐに結果が出ました)。
▲CRF100Fで参加したのは#36谷中選手。元全日本を走っていた選手。ここまでバンクさせても・・・あ、さすがに滑ったみたいです。でもミニモトなら多少滑っても体勢を立て直せます。結果は4位入賞。やっぱりキャブ車は速い?てか、ウデかなぁ
▲KLX110で参加したのは#30高山選手。110では勝てないのはわかっていたそうですが「かなり楽しかったよ!皆さんも参加してみて」と。KLX110は賞典外だそうですが、参加はできるそうです。
▲#11は三苫選手。予選からいいとこなかったけど(アクセルワイヤーが固着?)、走りはさすがでした。
◾️4st125ハーフクオーターの魅力。
4st125ハーフクオーターの面白さを実感したのは、ハスクバーナSMS4(SMR125)でした。XR100やTTR125がオフの練習やバイクの基礎練習にとてもいい、というのはオフビの前社長の福本さん(全日本MX元チャンピオン)やAD/Tac選手(和泉拓選手)からも聞いていました。が、このSMS4で強く感じました。
「今度4st125のモタードがハスクから発売されます、SMS4っていうんです。乗ったんですけど、めちゃくちゃ面白いンすよ!試乗会がありますから重点的に乗ってください。モタードレースが流行るきっかけにできるかもしんないです。」と、当時ハスクバーナのトップライダーだった金児リュータ選手から電話がきました。そして試乗会、このSMS4に乗ってみて「福本さんやAD/Tacの言ってたことは、こういうことだ?これかも!?」と思ったことをよく覚えています。
KRAZyはそれ以来、このサイズのバイクを推してきました。「Just My Cool/好きなバイクに乗ろう!バイクは排気量じゃない。小さくても楽しければそれが愛車」という連載も4スト125の魅力を伝えたくてやっていました※。ベータのRR4T 125LCモタードに乗っているのも、SMS4をFREERIDE magazineやKRAZyで長期レポしたのもこれが理由でした。
YZ125XやFXなどの発売のきっかけを作っている鈴木健二選手には「YZ125Xもいいけど、TTR125をもう一度出して欲しいです・・・」と言い続けてきたので、TTR125とTTR110が発売になった時には、どちらも購入しました。
※この連載企画を始める際、Just My Sizeや4st125!というタイトルも考えていました。でも「Just My Size」はなんだか言い訳っぽいなぁと。「4st125!」という、あえてはっきり言っちゃうタイトルというのは、わかりやすいんだけど、それに興味のない人は触れることなく無視します。もっと大きな意味にした方が、より多くの方々にメッセージが届くのかなぁと考え、「これが好きなんだよ!」という意味のJust My Coolにしました。
▲ゆる〜い走行会の主催メンバーの#3岩本選手も参戦。ゆる〜い走行会というのは「モトクロスコースをゆる〜く走って楽しもう、4スト125とかでね」というイベントです。モトクロスコースをCRF125FやTTR125でのんびり楽しもうっていうのがコンセプト。MXフィールドトヨタなど、主に中部地区で開催されている人気のイベントです。
▲順位を一応レポートしておきます。勝ったのは#72中島将人選手。
▲2位に入ったのはゆる〜い走行会のレーダー#2大西健太郎選手。
▲3位は#15溝口秀也選手。タイヤは新品でなく使い込んだタイヤを使用してるそう。全然大丈夫だそうですよ〜。来年は溝口選手が景品をいっぱい用意されるみたいです。機会があったらぜひ皆さんも。てか見てて楽しいですよ、あのオーバーオールっぽい楽しさがあるです。
◾️オールスターでオールドスター
かつてトップライダーとして活躍してた金児リュータ選手も誘ってたんだけど、自分が連絡をサボっててちゃんと色々伝えることができなくて参加できなかった。来年はなんとか誘いたいです。
かつての全日本を生み出した選手たちがこの4st125で走るクラス「オールドスター」(以前のトップクラスの名前の「オールスター」をもじって)ってのも面白いかなぁとかも思っていました。車両は各選手が用意するけど、くじ引きで決める。つまり他の選手の用意した車両で戦う。お金をかけて高性能化するのを防ぐためもあるけど、こういう方がお祭り感がはっきりして面白いかなぁって♪ MLBではチームキャラクターが試合前や途中に、色々と楽しいコトやりますよね、お楽しみ時間というようなあれ。あんなものになったら、面白いかなって。
◾️写真あります。
S1チャレンジクラスは全選手を撮影しています。「写真が欲しい」という方は連絡くださ〜い。S1チャレンジクラスの皆さんは無料で提供させていただきます。
kondo@krazy-web.comまで連絡ください。
もしくはインスタはkrazymag、Facebookは近藤正之でもOKです。
◾️「負けました!!」
次はS1チャレンジクラスのレポートになります。
全日本クラスはこの最終戦でチャンピオンが決まりました。詳しくはMFJのスーパーモトのレースレポートをご覧ください。
S1 PROの2レースは見応えありました!本当にすごい戦いでした。最後の最後までわからない、というレース。そして2レースともに大逆転!という。
チャンピオンが決まったレース2の後、お客様や関係者はチャンピオンを決めた#2小原ケント選手に集まりました。が、自分は負けた#1日浦ダイジロウ選手を追いかけました・・・。写真を撮るためではなく、日浦選手の様子を知りたかったから。本当に悔しそうでした。パドックに戻るために歩いている日浦選手に小さなお子さんを抱いた奥様がすぐに駆け寄ったのが印象的でした。
レースが終わって30分した頃にそれは起きました。日浦選手が新チャンピオンの小原選手のところに突然やって来て「負けました=!完敗です!!(完敗って言ったかな。突然ではっきり覚えてないけど、近い言葉だったと思います)」と言って、小原選手やチーム監督やメカの皆さん、関係者の皆さんと握手し、新チャンピオン誕生を讃えたんです。かっこよかった!まじで。
チャンピオンを取るため、第2ダートで仕掛け、直後の最終コーナーでアタック!そこでトップ日浦選手を抜きさった小原選手もすごかったけど、かっこよかったのはこの日浦選手のこの行為だったかも。写真もあるンだけど、写ってるかなぁ。
これがそのシーン。突然これが起きたので実は撮れなかった・・・なので、日浦くんにお願いして、撮影のためにもう1回やってもらった(「いやですよ〜笑」って言うのを無理やりに!)。ごめん、てかありがとう日浦選手。かっこよかったです。いろんな意味で、この2人が今後の日本のスーパーモトスポーツというカルチャーを引っ張って作っていくんだと思います。
てか、全日本スーパーモトはMOTO1時代から数えて、来年20周年。いよいよ第2期に入っていくのかも。KRAZyでも何かやりま〜す!
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KRAZy/クレイジーはKONDO designが運営発信しています。KONDO designでは広告企画と制作、および商品企画開発などを行っています http://www.krazy-web.com/custom/krazy_kondodesign-2/
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