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2025.07.02

全日本スーパーモト2025 Rd.2愛知 S2 レースレポ

s2表紙
 
 
■全日本スーパーモト2025 Round2 愛知
250ccS2クラス レースレポ&インタビュー
-02.Jul.2025- 

 6月14-15日、全日本スーパーモト選手権Round2愛知が知多半島にある美浜サーキットで開催されました。ここはレース用マシン250ccで戦うS2クラスのレポートになります。

 
■S2 class 

 このAll Japan S2 classは250ccレース用マシンで戦うクラスになります。YZ250F、CRF250Rなどのマシンや、2ストの場合ならYZ125などが使われます。
モトクロス用レースマシンが多く、稀にエンデューロ用レースマシンが使われることも。
 
 2025年は元S1-PROの選手がこのクラスに参戦しており、非常にレベルの高いクラスとなっています。今回も19/伊藤リョウ選手、20/新井マコト選手、23/五十住ヨウスケ選手が参戦。全員が元S1-PROの上位ゼッケン、もしくはチャンピオン候補だった選手です。特に20/新井選手は、450ccマシン並みのタイムを叩き出しています。なんと開幕戦ではサスもモトクロッサーのままで・・・。
 

 レースは各Roundで2レース行われ、その2レースのそれぞれの結果がポイントとなって加算されます。

 

クラス解説図2025

 

■Race1 / 11:38 

 HS(ホールショット)を決めたのは2番グリッドからスタートの19/伊藤リョー選手、その横に並ぶように2番手につけて2コーナーに入ったのはPPスタートの20/新井マコト選手。その後ろがここをホームとする3/鈴木ユウナ選手。そしてルーキーの17/寺平ユウセイ選手、23/五十住ヨウスケ選手と続きます。

 

 Lap2にはトップを20/新井選手が奪います。20/新井選手、19/伊藤選手の順に。先の2人同様元S1-PROの23/五十住選手も4番手に上がります。

 Lap4、23/五十住選手が3番手に上がり、元S1-PROクラスの3人の戦いが始まります。

 

 レースが進むにつれ、20/新井選手は2番手19/伊藤選手との距離を大きくしていき、その開きはホームストレート1本分となります。
 20/新井選手の後方では2番手争いが展開。19/伊藤選手vs23/五十住選手のバトルです。まるで2010年代後半のプロクラスを見るような戦いです。

 

s2-1
▲20/新井マコト選手、19/伊藤リョウ選手(以前は城取諒の名前で参戦)、23/五十住ヨウスケ(イソズミ)選手の戦いになったS2クラス。3人とも綺麗なフォームですが、微妙に違いが。新井選手はシートのセンターに座ってのコーナリング。一方、同じチームでありながら19/伊藤選手はやや後ろに座るフォーム。23/五十住選手はこの2人に比べやや前に座るフォームです。写真下の3/鈴木ユウナ選手と23/五十住選手の1コーナバトル。1コーナーのブレーキング侵入でインに入った23/五十住選手。ここでインに入られると行き場がなくなり外側に押し出されます。五十住選手はさすが最高峰クラスを走っていただけに戦い方を知っています。ちなみに鈴木ユウナ選手がスーパーモトを始めたキッカケはこの五十住選手に誘われたからだそうです。 

■まるでS1-PROのようなS2クラス 

 2番手争いが苛烈になってきます。1コーナーのブレーキングで19/伊藤選手のインを狙う23/五十住選手、しかし19/伊藤選手もうまくかわしていきます。その一方でトップ20/新井選手はペースを落とすことなく独走。

 

 レース1に勝ったのは20/新井マコト選手でした。ただ一人10秒台のタイムを叩き出しています。他の選手とは1秒以上の差です。

 

 2位には新井選手と同じチームの19/伊藤リョウ選手が。
 3位は23/五十住ヨウスケ選手が入りました。元S1-PROの3人です。

 

s2-2
▲ゼッケン16は女性選手です。松坂カノ選手で全日本のS2クラスは3/鈴木ユウナ選手とこの16/松坂カノ選手が女性です。▲一番下のカット。非常に滑りやすい路面での旋回から加速。ここでも優しく且つ丁寧にリアブレーキをかけていたS1-PRO 13/増田ヒロシ選手。多くの選手が右足を出して地面に接触させ、滑った際にも支えられるようにしていました。が、13/増田選手はリアブレーキコントロールに使っていました。13/増田ヒロシ選手は全日本スーパーモタードMOTO1時代から今も走り続ける数少ない選手の一人。このような滑りやすいコンディションが得意としていて、今回も入賞こそ逃したものの7位10位に食い込んでいます。

 

 元プロクラスの2人の背後に張り付きながらも4位に終わったのは3/鈴木ユウナ選手。しかしこの位置にいるだけでもすごいです。
 5位には全日本に昇格したばかりの14/寺平ユウセイ選手が。
 6位には同じく全日本ルーキーの21/真木ライド選手が入りました。マシンは85SXベースのミニモトです※

 

※排気量をアップしレギュレーションに適合するように仕上げられています。体格がまだ小さくフルサイズが大きすぎるためにあえて2スト85のミニモトを使っています。

 

■Race1 リザルト 

s2 r1結果

 

■Race2 / 14:14 

 この時点ではコースはほぼドライ。ですが、アスファルトセクションに広がった土などを考えてか、多くの選手がフロントにレイン、リアのみスリックという組み合わせを選択。

 

 序盤。20/新井、19/伊藤、23/五十住がトップグループを形成。その後ろに14/寺平、22/水野アキヒサ、21/真木ライドと続きます。

 中盤。3番手につけていた23/五十住選手が大きく離され、20/新井と19/伊藤の2人によるトップ争いに。

 

 そして残り2Lap。20/新井が19/伊藤との差を広げます。簡単にはアタックできない距離を作りトップの座を安定したものにします。

 

s2-3

 

■勝ったのは20/新井マコト選手 

 最終コーナーをトップで駆け上がってきたのは20/新井マコト選手でした。レース2も勝利し今期3勝目。

 2位に入ったのはレース中のベストラップを叩き出した19/伊藤リョウ選手(ベストラップタイムは1分08秒616. S1-OPENと比べてもベストラップであり、450ccマシンで戦うS1-PROでも7番手となるタイムです)

 3位には23/五十住ヨウスケ選手が入りました。

 

s2-4
 

 4位に入ったのはルーキー14/寺平ユウセイ選手。
 5位には地元の水野アキヒサ選手が。
 6位は真木ライド選手が入りました。

 
※3/鈴木ユウナ選手はレース2をキャンセルしました。1日4レースは体力的に厳しかったようです。 

■Race2 リザルト 

s2r2結果

 

■S2 総合結果 

s2r2結果

 

■20/新井マコト選手インタビュー 

KRAZy:レース1レース2ともに勝利しました、おめでとうございます。
新井マコト選手:前日から雨でレース1は前後ともにレインで探り探りで走ったって感じでした。
K:レース1はスタートが出遅れましたが…
新井選手:あPPのスターティンググリッドが濡れてて、グリッドにつくときによけて止めたら、「だめっ」て言われて濡れてるとこからのスタートになったんです。それで出遅れた。んです。トップのリョウ(19/伊藤リョウ。同じチームで年齢も近く仲がいい)は抜きたかったんですけど、なかなか抜けない。でも早めに勝負かけて前に出て、それで逃げました。
KRAZy:レース2は?
新井選手:レース2はスタートも上手くいって、そのまま勝てた感じです。フロントをレインにした理由ですか?最終コーナーのグリップを考えてフロンだけレインにしました。でもレース2はタイムでリョウに負けたんすよ、「クッソー!笑」って感じっす。
ありがとうございました!これからも応援よろしくお願いします!!
KRAZy:ちなみに、S2クラスに先輩の佐々木選手(ササヤン選手)も参戦するらしいですよ・・・
新井選手:え!?マジっすか。

 

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KRAZy/クレイジーはKRAZy DESIGNが運営発信しています。KRAZy DESIGNでは広告企画と制作(ポスターやCMなど)および商品企画開発などを行っています http://www.krazy-web.com/custom/krazy_kondodesign-2/
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KRAZy発行責任者:近藤正之/KRAZy DESIGN

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