2025.09.01
全日本スーパーモト25 R4 奈良 / S1 PRO レポPart1
■全日本スーパーモト Round4 奈良
S1 PROクラス レースレポートPart1-01.Sep.2025-
8月23-24日、全日本スーパーモト選手権Round4奈良が名阪スポーツランドで開催されました。名阪スポーツランドは全日本モトクロスも開催されるMXコースと、四輪ドリフトのアスファルトコースを持つ総合サーキット施設です。
これを活かし、このラウンドは世界でも珍しいダート50%+ターマック50%※というコースデザイン。今回は例年に比べダートがやや短くなったもののほぼ50:50というコース設定でした。
つまり、ダートが得意な選手、MXやED出身にとってはかなり有利なラウンドとなりました。
※ターマック:サーキットのアスファルトセクションをターマックと呼びます。

▲Rd.4奈良はダートとターマックが50%50%というコースデザイン。そしてダートはサンド質、ロードタイヤは非常に滑りやすくテクニカル。
■S1-PROクラスは、小原ケント、日浦ダイジロウ、そしてスーパールーキー
全日本スーパーモト最高峰となるこの S1-PROクラス、現在二選手によるチャンピオン争いが展開されています。
#1の小原ケント選手と#2の日浦ダイジロウ選手です。1/小原選手はMX出身、2/日浦選手はRR現役(今もJSB1000や8耐に出ています)という対照的な2人です。ダートやジャンプセクションが得意な小原選手、ターマックが得意な(雨のターマックは手がつけられない速さ)日浦選手。この数年はこの2人がチャンピオンを1年おきに獲得するという好ライバル。
この2人のリザルトを見てみると、
1/小原ケント・・・R1千葉は1位2位、R2愛知は1位1位、R3熊本は4位4位で121point。ポイントランキング2位
2/日浦ダイジロウ・・・R1千葉は2位1位、R2愛知は2位2位、R3熊本は2位1位で130pointでポイントリーダー。

▲1/小原ケント選手。マシンはKawasaki KX450、出身は東北の岩手、モトクロス出身なのでダートやジャンプセクション、特にワダチの発生したダートは速いです。が、最近ではターマックの速さも身につけ日浦選手と互角の速さを見せています。

▲2/日浦ダイジロウ選手。マシンはHonda CRF450R、三重鈴鹿在住。先日は全日本ロードレースSUGO国内最高峰クラスJSB1000で3位に入りました。SUZUKA世界耐久8時間では毎年コンスタントに一桁順位の結果を残しています。
そこに今年現れたのが沖ユウヤ選手。S1-PROクラスルーキーの#18です。九州の選手です(小原選手は東北岩手。日浦選手は中部愛知)。なんとR3熊本の高速コースでロード現役の2/日浦選手を抑えて1勝を挙げました(レース2も2位に)。
沖選手はチャンピオン争いには遠いですが、トップ二人に絡むことは間違いありません。ターマックもダートも平均的に得意のようです。まだ自分も数レースしか見ていないので(昨年から参戦)まだあまり知らないのですが、マシンコントロールが非常にうまく、また450のパワーも持て余すことなく丁寧に使い切って乗っているように見えます。

▲18/沖ユウヤ選手、今年S1-PROに昇格したルーキーです。九州在住。トライアル出身。トライアルをやめた後、モトクロス、ロードレースを経験し、数年前からスーパーモトに参戦。マシンはHonda CRF450R。今年からチームはDune⭐︎Moto。創成期から参戦し続けている数少ない選手の川上選手のショップチームです。
■ダートが50%、小原ケント、日浦ダイジロウ、そして、
先にも述べたようにこのRd.4奈良はダートが50%というコースデザイン、つまり1/小原選手が有利。レース1レース2ともに勝って、ポイントリーダーに立ちたいところ。一方、2/日浦選手はここは2位2位でも構わない。次の神戸ラウンドはターマックがポイントとなるコース、この神戸で勝てばいい、という状況。・・・しかし、選手は2位でいいとわかっていても、目の前にいる選手を抜きたくなるものです。
一方、18/沖選手はRd.3の勝利が実力であるうことを見せつけたいところ。滑りやすいサンド質のダート、何があるかわからない、できれば1レースでもいいので勝利したい、ダメで元々、守るものはないのでとにかく攻めるレース!といったところではないでしょうか。
そうなんです、このRd.4は2025年のポイントとなる面白いラウンドでした。
あ、こういうことはレース前にレポートするべきでした…。今回は観戦のお客様が非常に少なく、かなりやばい状況。参加者は増えているんですが観戦のお客様はどんどん減ってきています。スポンサーをいただいて走っている選手も数多くいますから、これはちょっと問題です。観戦のお客様がへるということは社会において存在価値が下がっているという意味でもありますし。
▲S1-PROクラスは全日本スーパーモトの最高峰クラス。マシンはレースマシンの45はccを使用(2ストの場合は250cc)。

▲今回のR4奈良/名阪スポーツランドのコースはこんな感じ。図は以前のものですが基本的には同じです。ターマックコースとなるカートコースからスタートし、すぐにモトクロスコースに入り、そこを1周し再びターマックのカートコースに戻ります。ダートセクションとなるモトクロスコースはサンド質の非常にテクニカルなコース。見た目以上にタイヤはグリップしません。特にフラットなコーナーが難しいです。今回もフラットコーナーがいくつも用意されました。「なぜそんなにスピードを落としてコーナーを曲がるの?なんか、迫力ないね…こんなものなの?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実は非常に滑りやすいんです。

▲そしてレース1。ホールショットを決めトップに立ったのは1/小原ケント選手。その直後についたのは2/日浦ダイジロウ選手、外側から2番手を狙うのは18沖ユウヤ選手。
続く、つづく。
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