• RSS TAKAKIYA
  • MotaFriends
  • Sportsland SUGO
  • OFFROAD VILLAGE

2023.10.24

全日本スーパーモトR6愛知 / S1チャレンジ

M3表紙2
 
 

全日本スーパーモトスーパーモトジャパンRound6愛知美浜
S1チャレンジ M3クラス レースレポ
-24.Oct.2023- 

 10月15日(日)、愛知県知多半島で全日本スーパーモトスーパーモトジャパン最終ラウンドとなるRound6愛知が開催されました。同時にS1チャレンジ(※)も開催され、今回はM3クラスも行われました。

 

 M3クラスとは4スト125ccをメインとするクラス。CRF125F、TT-R125、CRF100などになります。スタンダードの車両にタイヤのみ交換したというエンジョイマシンばかり。誰でも気軽に参加できるクラスです。オーバーオールにそんなクラスがあったけど、こちらはもっと敷居の低いクラスです。

 今回の参加は7選手。その選手の多くが「このクラスの面白さを伝え、レースを楽しむ方を増やす」ことを目的に参加されました。ということで、選手の多くが実はかなりの腕のある選手ばかり(笑。
 

S1チャレンジ M3クラス:エンジョイライセンスを取得すると誰でも参戦できます、入門クラスの中の最も敷居の低いクラスです。ライセンスは日本モーターサイクルスポーツ協会MFJで誰でも取得できます。試験などはありません。詳しくは、このサイトのライセンスをクリック→https://www.mfj.or.jp

 
 
クラス解説図
この図の下に位置し、4ストローク125ccで戦うのがM3クラス。4スト125は本当に面白いです!KRAZyでは15年くらい前から、色々乗ってきました。オーバーオールでもこのクラスが一番楽しそうです。最近このサイズの車両はハードエンデューロ用車両というイメージが強いですが、誰でも乗れ、でも本格的なライディングスキルも身に付くスペシャルサイズかなと感じています。KRAZyでは今3台持っています。1台はストリートモタード仕様で、サーキットも走ります。これが頑張るとまぁまぁ速いです。でも頑張らない方がかなり楽しい!

 

■S2+S3 スターテインググリッド

 

 スーパーモトのスタートは予選の結果順に速い選手からグリッド順に並んでのスタートです。今回も他クラスと同様にタイムアタック予選を行いましたが「(台数も少ないし)横一列スタートの方が面白いんじゃない?」っていう参加選手からの声で、横一列に並んでのスタートに変更!「まぁ、実験的でもあるし、エンジョイが目的なので、急遽変更♪」遅いマシンが横一列でスタートするのは盛り上がりました。

 
 

チs3#37
レースはスポーツです。だから競い合うことは重要だと思います。でも「play」するっていうぐらいだから楽しむことも重要かなぁって思っています。そういう意味ではこのM3クラスは重要な意味があると思います。

 

チs3#37
選手の応援に駆けつけた皆さん。ライダーは#41杉谷選手。

 
■M3

 

 ホールショットを決めたのは#41杉谷宏選手。しかしすぐに#2大西健太郎選手がトップを奪います。まぁ初代スーパーモタード#1がこの大西選手ですからね〜。遅いマシンを走らせるのも上手いです。それを追ったのは#1馬場大介選手。元S2の全日本のトップ選手ですから遅いマシンも上手く走らせます。#41杉谷、#6峰稜介選手(元全日本)、#73秋田敦選手と続きます。

 

 中盤。#2大西と#1馬場の接戦に。

 

 終盤。アスファルト区間の速い#1馬場がトップを奪います。がダートセクションの速い#2大西もくらいつきます。最終ラップ、いよいよ激しい接戦に。コーナーでも横に並んだまま。

 

 最終コーナーをトップで抜けてきたのは#2大西選手。会場も盛り上がります。大西選手はここが地元ですから。しかしストレートが遅い、全然チェッカーのまつフィニッシュラインにたどり着きません(笑。

 

 2位は馬場選手。3位はホームストレートで#6峰選手を抜いた#41杉谷選手が入りました。

 
 

チm3#2
▲勝ったのはドノーマルのCRF125Fに乗る#2大西健太郎選手。大西選手はモトクロスコース初心者のための走行会やエンデューロコース初心者のためのエンデューロコース走行会などの「ゆる〜い走行会」をやっています。ナンバー付きの車両やこのサイズのバイク、またTT-R110などのサイズもOKです。

 

チm3#1
▲2位は#1馬場大介選手。接戦に競り負け惜しくも2位に。

 

チm3#15
▲3位は#41杉谷宏選手。

 

チm3#73
▲4位は峰稜介選手。3番手につけていたのですが、チェッカー直前で抜かれ4位に。

 

チm3#36
▲タイムアタックでは圧倒的なタイムを出した#36谷中一夫選手+XR100。谷中選手はこのサイズは得意です!が、レース中に2度チェーンがはずれリタイヤ。
 

▪️M3結果

 

1/#2大西健太郎・・・C.G.PHANTOM RACING+ゆる〜い走行会
2/#1馬場大介・・・ MUDNUTS Racing
3/#41杉谷宏・・・・PGR
4/#6峰稜介・・・・ C.G.PHANTOM RACING
5/#73秋田敦・・・・C.G.PHANTOM RACING

 
 

文字2ながいM3

 
 

■4スト125というサイズ

 

このサイズのバイクの面白さや魅力を伝えるのはとても難しいです。
「誰でも簡単に乗れる」
「費用がかからない」
ということから初心者用と言われています。メーカーもキッズや女性を意識して開発販売したようです。

 

このサイズの車両の具体的な特徴として
「軽い・シートが低く小さい」
「出力が穏やかでコントロールしやすい」
「低速走行が得意」
「小さい車格ながらも、二輪としての本格的なライディングが可能」
という性能があります。

 

最後の特性にどうやら大きな意味があって、バイクライディングの基本スキルが身に付くようなんです。
 冬のオフシーズンになると、ロードレースの若手トップライダーたちがこのサイズのマシンで練習合宿などを行なっています。埼玉にあるオフロードヴィレッジでよく見かけます冬になると。トラクション感覚、滑らせる感覚などを身につけることも目的なんだそうです。今ヤマハのファクトリーにいる岡本選手、海外で活躍する野佐根選手などもよく練習していました(この二人は以前、スキルアップのために全日本スーパーモトの前のMOTO1に参戦しています)

 

Print
四国モタードフェスタ9月 神戸スポーツパークから。XR80にロードタイヤを履かせてサーキットレースを楽しむ方も。

 

ttr125下仁田
これはモタードじゃないけど、丸太超えなどのオフロード基本スキルをこのサイズで練習するのもアリかもです。丸太超えの場合なら、まずフロントを正確に上げる。リヤタイヤが丸太などの障害物を乗り越える感覚を感じ、そこでトラクションをかけて乗り越える(いわゆるアクセルの「2度開け」ってやつ)。という一連の操作が身につきやすいみたいなんです。フルサイズに比べ全ての動きがややゆっくりだからかも(パワーが急に出ない、車体が軽い)。また失敗した時のリスクも小さいのもいいです。軽く車体が小さいのでなんとかなる、ミスして車体を倒し落ちた際のその高さも低い、などなどです。写真のこの高さからと、フルサイズの高さだと、スピードも車体の重さもありますから、ダメージが大きいですよね。モタードの場合なら、まずアスファルトでのリアタイヤのパワースライドって最初は怖いですよね。TT-R125やTT-R110なら比較的簡単に体感できます。つまり小さなリスクで、上級スキルが身に付くサイズでもある、のかなぁと感じています。初心者用バイクって言われてるけど、それだけじゃないと思っています。初心者用でこの価格?と考えると高く感じます。が、上級スキルが身につく車両と考えると安い。し、とても価値がある。その証拠にこのサイズのバイクを持っている方は売らないですよね、上手い人ほど売らない。初級者じゃなくなったから必要ない、とは考えてないからだと思います。このサイズの価値と意味を知ってるから手放さない。し、乗ってて楽しいんですよ。なんつったて、無理なく楽しい♪。このM3クラスも無理なく楽しめるレースなんじゃないでしょうか。コケてもけがもしにくいし、バイクも壊れないし。でも、人は「かっこいいからレースをやる。自分もカッコよくなりたいからレースをやる」という基本的な欲求があります。親しみやすいとか簡単だからではなかなか始めません。そういう意味では、簡単に諦めずに続けることが大切なんだと思います。今回はトップレベルの選手が多く参加されました。上手いからこそ知ってるんだと思うんです、このサイズの面白さと、その意味を。だから「協力しよう!」と考え、行動したんだと思います。スーパーモタードやスーパーモトはまだまだ開拓中のジャンルです。人で言うなら10歳未満なのかも。

 
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
質問ご意などお気軽にこのアドレスへ→ kondo@krazy-web.com
KRAZyは情報の無料発信にこだわっています。発行責任者:近藤正之/KONDO design

OTHER POST

Loading...