2025.07.14
全日本ハード R3 日高ロックス Part3

■全日本ハードエンデューロRd.3 日高ROCKS第6回 レースレポートPart3。-14.Jul.2025-
6月29日、北海道日高で第6回となる日高ロックスが開催されました。この日高ロックスのインターナショナルクラスは全日本ハードエンデューロ選手権の1ラウンドに組み込まれており、多くのトップライダーが参戦しました。
このPar3はインターナショナルクラスをレポートします。・・・「あ、トップの選手のレースレポはいいかな」という皆さん、IRCのツーリスト(ツーリングなどでも人気のトライアル系タイヤ)はフラットダートで抜群のグリップが得られる、というレポートもここにアップします。なのでスルーせずに、ちょっとのぞいてみてください。

コレがIRCのツーリストというトライアル系タイヤ。Beta RR4T390+14和泉タク選手。AD/Tacでお馴染みのあのタク選手です。スタントライダー、スーパーモタード、エンデューロ、ハードエンデューロ、ビッグオフの魔術師というジャンルを問わず幅広い経験とスキルのある選手です。
スタートライン最前列に並んだ15台のマシン。スタートは15人づつ行われます。朝一番で行われたフラットダート高速走行タイムアタック「アイアンロード」の順がこのスタートの順に。
ということで、まずは「アイアンロード」から。
■アイアンロードを制したのはツーリスト+和泉タク選手。
この日高ロックスの特徴の一つがこのアイアンロード。ハード系耐久オフロードレースでは非常に珍しいレースです。フラットダートを走り、そのタイムを競うというもの。トライアル系マシンではタイムが出せませんから、結果的にエンデューロ系のオフロード車両となります。
コースの特徴は写真のようなフラットダート、日頃は四輪の通行する道路なのでやや砂利のうくような路面です。コーナーはいくつかあるものの緩い角度のものが多くほぼ直線。最高速勝負とは言わないまでもいかに高速で駆け抜けるかが勝負の分かれ目になるレースです。
勝ったのは14/和泉タク選手。タイムは3分19秒466、2位となった88/大神トモキ選手との差は2秒半。そしてタイヤは意外にもトライアル系タイヤでした。

▲タイムは3分19秒466でトップタイムを叩き出した14/和泉拓選手。全日本スーパーモタードでも勝利し、ロードバイクでのスタントライド(エクストリームライド)の経験も長くスピード系も経験があり、またこの「ツーリスト」でも数多くのレースに参戦した経験がこの結果を出したのかもしれません。

▲3分22秒918で2番手のタイムを叩き出した88/大神智樹選手。膝の手術後でまだベストな状態ではないようですが、エルズベルグや世界エンデューロ選手権にも挑戦しておりハイスピードレースで結果を出しました。マシンはBETA RR2T系のX-PRO。エルズベルグヘアスクランブルも同じようなレース形式で戦われるためそのスキルが生かされたようです。

▲3位に入ったのは同じくX-PROに乗る3/大津崇博選手。3分23秒148、2位の大神選手は22秒198ですからその差は1秒に満たないわずかな差。

▲このアイアンロードで優勝した和泉タク選手のタイヤがこれ。いわゆるツーリストと呼ばれている、ツーリングや街乗りの方も多く使用されているタイヤです。一言でいうと「路面との設置面積の広さが高いグリップ力を示し、タイヤの空転を抑え高速走行でも性能を発揮する」のだそう。「今までの経験と昨年の経験から、直線の高速走行時でもタイヤが若干空転していることがわかりました」このフラットなダートで直線時でも空転しにくいタイヤは何か?の答えがツーリストだったようです。ちなみに空気圧は走り出し時は0.35。タイヤが温まったフィニッシュ時(走行時)は0.5くらいだそうです(タイヤは、中の空気に圧が加わることなどで空気圧が上がります)。空気圧を下げることでタイヤ全体を歪ませ、コーナーの車体が傾いている時でもタイヤは広い面で路面を捉えることができるそうなんです。これについてはまた詳しいレポートを書いてみたいと考えています。このIRCのツーリストは多くの方が公道走行でも使っていると思いますので、何かのお役に立てるかなと。それにしても「ツーリスト」は高速走行に向いていないという思い込みがあったので、とても意外でした。ちなみに、和泉選手はフラットダートの練習時でもはトライアルタイヤを使うそうです。アクセルオンでのリアタイヤの滑り出しのコントロールもしやすいとか(空気圧はかなり下げた状態)。18/本間岳人選手もこのIRCの「ツーリスト」を使って10番手のタイムを出しています。<追記>和泉選手はこの後のエクストリームエンデューロレースではIRC GX20 GEKKOTAに履き替えています。
■そして勝ったのは17吉良裕哉選手。ただ一人7Lapを達成。
11時15分、2時間15分に及ぶ本戦ともいうべきレースが始まります。15人づつ横一列に並んだ状態から順次スタート。「アイアンロード」でタイムを出していないと後方からのスタートとなり、コース上の渋滞に巻き込まれ前に出るのが困難になりますから、タイムアタックではできるだけいいタイムを出す必要があります。
序盤トップに立ったのは「アイアンロード」では7番手のタイムで1列目スタートの17吉良ユウヤ選手。トライアルのIAライダーですが、高速走行もハード系エンデューロも得意です。この日高ロックスでも幾度も勝利しています。
チャンピオン1/大塚マサツネ選手、3/大津タカヒロ選手、2/原田コウタ選手らが追いかけます。ポイントランキングで2ポイント差で2位につけている4/木村ツカサ選手がやや遅れた状態。
例年に比べコースが短くなったとはいえ難易度は高いコースデザインにもかかわらず、トップ選手は20分台でラップを重ねる展開。
勝ったのは17/吉良ユウヤ選手でした!ただ一人7Lapを達成。Lap6では17分台で周回するという速さを見せました。
2位に入ったのは1/大塚マサユネ選手。強いです。
3位には3/大津タカヒロ選手が入りました。R2では残念な結果でしたが、今回は表彰台です。

▲2位となったのは1/大塚正恒選手。どんなコースでも上位にしっかり入る強さ。シリーズポイントランキングも現在1位。

▲3位には3/大津崇博選手が入りました。R2勝沼では元気がなかった大津選手ですが復活。ポイントランキングも3位に。

▲4位には2/原田皓太選手が入ります。今回は惜しくも4位でしたが、2/原田選手も常に上位に食い込みます。
▲5位に入ったのは6/森耕輔選手。今年から得意なYZ250Xにチェンジ。
▲6位に食い込んだのは地元北海道から参戦の36/藤田悠大選手。最終ラップでは19分47秒663というタイムを叩き出しています。10分台は17/吉良選手とこの36/藤田選手のみです。
▲ウィメンズクラス優勝は#200小島菜穂子選手(右)。マシンは150XC-W。2位は地元北海道から参戦の201/柿崎郁奈選手(左)。マシンはKX112。
END
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