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2025.10.20

初の女性チャンピオン誕生!鈴木ユウナ選手

0表紙12op-チャンプ
 
 

■オールジャパンスーパーモト2025 Round6 奈良/名阪S1 OPENクラス
「鈴木ユウナ選手チャンピオン獲得」
-19.Oct.2025- 

10月11-12日、名阪スポーツランドでオールジャパンスーパーモト2025 Round6 奈良/名阪が開催されました。

 

この名阪スポーツランドでの開催は今年2回目、8月のRd.4もここで開催されています。

 

Rd.6の特徴はダートセクションが約50%という点。もう一つは、今回モトクロス式のスタートとなったこと。スターティングマシンを使っての横一列のスタートは迫力があります。独特の難しさがあるためホールショットが誰になるのかわからない、これも面白さの一つかもしれません。実際、今までとはちょっと違う選手がレースを引っ張っていく、そんな展開になりました。

 

ダートターマック比率図

 

■S1-OPEN

 

ここはS1-OPENクラスのレポートとなります。S1-OPENとは名前のとおり排気量制限のないオープンなクラスです。251cc以上であれば600ccでも700ccでもOKです。

 

が実際は450ccのレーサーマシンがメインです(現在450cc以外は、28/福澤選手の500ccのハスクバーナくらいでしょうか)。実質的にはS1-PROクラスの直下に位置するそんなクラスとなっています。

 

レースは1日に2回。朝一番にタイムアタック予選が行われ、午前に1回、午後に2回目のレースが行われます。全日本クラスは全クラスが2レースとなっています。

 

S1-OPENクラスは年間のポイントランキング3位までが最高峰のS1-PROに昇格できます。この時期になるとチャンピオン争い以外にこのランキング3位に食い込む争いも面白くなります。(残りはこのRd6を含めて2ラウンド、4レース)

 

スタート
スタートはこのようなスターティングマシンを使い、選手は横一列に並びます。タイムアタックで好タイムを出した順に好きなグリッドを選ぶことができます。つまりモトクロスと同じスタイル。最短距離のグリッドを選ぶか1コアーナーのインに入れる(今回は1コーナーが右、なのでグリッドは右グリッドに並ぶと1コーナーのインに入りやすくなります)

 

■12/鈴木、10/岡田、7梅田

 

Rd5神戸open 2
 

↑これがS1-OPENクラスの2025年のレース結果、とポイント順です。

 

12/鈴木ユウナ選手と10/岡田シュンスケ選手の二人が優勝を分け合い、現在5分。そこに7/梅田ショウタロウ選手がくらいついているという状況。ここまで優勝は二人だけですが、何かあれば他の選手が勝つ、そんな可能性も充分にあります。S1-OPENは混戦になりやすく、また誰が勝つかの予想が難しいクラスです(だから見るファンも多いのかも)。

 

今回はダートが非常に長いので、モトクロス出身の12/鈴木ユウナ選手が有利、ターマックが得意な10岡田シュンスケ選手も簡単に負けるわけにはいきません。し、ダートが苦手なわけではないですからスタートで前に出れば勝てるチャンスはあります。てか、実は鈴木ユウナ選手はモトクロス出身ながらこのスタートが苦手とか…。

 

12op-かお
12/鈴木優那選手。前ラウンドRd.5終了時でポイントリーダー。モトクロス出身。モトクロスは男性と一緒に走るIBクラスに参戦していました。MFJ初の女性チャンピオン(※レディースクラスを除く)を目指します。 

10op-かお
上の鈴木選手と同じく、今季優勝4回の10/岡田駿介選手。ポイント差は4ポイント。ターマックが得意。 

7op-かお
ポイントランキング3位は7/梅田祥太郎選手。TM moto Japanの代表でもあります。このまま3位でシーズンを終えればプロクラス昇格です。スーパーモト以外にエンデューロやモトクロスレースにも参戦中。

 

■レース1 10/岡田選手が欠場

 

土曜に行われたプラクティスで、チャンピオン争い中の10/岡田選手が膝を痛めてしまいます。靭帯か腱をひどく痛めたようで、歩くことも厳しい状況に…。決勝の朝、やはり膝の状況は改善せず。大事をとってレースは欠場と判断しました。レース前から予想外の展開です。

 

横一列のスタートのホールショットを決めたのは7/梅田ショウタロウ選手。12/鈴木ユウナ選手はスタートに失敗し中盤に埋もれてします。

 

7/梅田、15/佐々木、19/吉田、39福地、12/鈴木の順で1コーナーのシケインを抜け、ターマックセクションに向かいます。
 

opスタートRace1

 

トップは7/梅田ショウタロウ選手、それを追う19/吉田タカユキ選手、15/佐々木トオル選手。12/鈴木ユウナ選手はダートセクションで4番手に上がり、トップを追います。

 

7/梅田選手は徐々に後続との差を広げていきます。終盤には2番手19/吉田との差を大きくし、もうアタックはできない距離まで引き離します。

その2番手争いは19/吉田、15/佐々木、12/鈴木の三人となりますが、終盤12/鈴木が3番手に上がります。トップを追撃する様子です。

 

Lap7、ついにその12/鈴木は19/吉田も捉え2番手に上がります。トップを走る7/梅田が見えてきます。

 

が、しかし最初に最終コーナーを立ち上がったのは7/梅田ショウタロウ選手。全日本での初勝利をあげます。

 

2位には12/鈴木ユウナ選手が、
3位には終盤19/吉田選手をかわした15/佐々木トオル選手が入りました。

 

7op-1
▲初勝利をあげた7/梅田祥太郎選手。ホールショットを奪うと、徐々に後続を引き離しそのままトップでチェッカー。堂々の勝利、おめでとうございます!
 

opレース1結果

 

12op-1
▲2位に入ったのは12/鈴木ユウナ選手。スタートをミスしたものの追い上げての2位。これで一気にチャンピオンが見えてきました。 

15op-2
▲3位に入ったのは15/佐々木トオル選手。土曜のプラクティスから勢いのある走りを見せていましたが表彰台です。ランキングも一気に上位に食い込みます。 

■レース2

 

レース2も10/岡田はレースを欠場。そのためランキングトップの12/鈴木は2位以上に入ればチャンピオン獲得です。

 

レース2の横一列スタートのHSを奪ったのはその12/鈴木ではなく、19/吉田。続いたのは15/佐々木。12/鈴木は3番手につけます。レース1に勝った7/梅田は横の選手と接触し転倒、ほぼ最下位まで落ちます。今回の1コーナーは進入でフルブレーキングが必要になりますが、タイヤはロード系のためこの1コーナーが非常に難しくなっていました。

 

Lap2。12/鈴木が15/佐々木をパスし2番手に上がります。トップの19/吉田の背後に入ります。このままチェッカーを受ければチャンピオンです。

 

Lap3。しかし12/鈴木はトップを狙います。テーブルトップジャンプで19/吉田をかわしついにトップに立ちます。

 

12op-3
▲ダートセクションのテーブルトップジャンプ※でトップに立った12/鈴木優那選手。チャンピオンは目の前。※テーブルのようにジャンプの上面が平らで長いジャンプをテーブルトップジャンプ、略してテーブルトップと呼びます。

 

レース中盤、15/佐々木が2番手に上がり、トップ12/鈴木、続いて15/佐々木、19/吉田の順となります。ダートの比率が高くスタートがMX方式という変更のためかいつもとは違うメンバーが上位に並びます。

 

ラストラップ。トップは12/鈴木ユウナ、大きく開いて15/佐々木トオル、19/吉田タカユキの順。

 

チェッカーが最初に振られたのは12/鈴木ユウナ選手でした。チャンピオン決定です。初の女性チャンピオンの誕生です(※)

 

※MFJにおいて、女性クラスではなく男女混合クラスでの女性チャンピオンは全日本スノーモービルのB級S3クラスで笹岡千夏選手がとっています。http://www.krazy-web.com/custom/snowmobile-all-japan-14-プレス大賞は千夏ちゃん/ 

12op-チャンプ
▲S1-OPEN2025チャンピオンを決めた鈴木優那選手。怪我を乗り越えてのチャンピオン獲得です。おめでとうございます!

 

opレース2結果jpg

 

15op-1
▲2位に入ったのは15/佐々木徹選手。レース1は3位、レース2は2位です。スポット参戦ながら表彰台の常連になってきました。シリーズ戦全戦の参戦を希望します。 

19op-2
▲3位に入ったのは2位の15/佐々木選手と同じチームの19/吉田隆幸選手。吉田選手もスポットでの参戦ですが、参戦すれば上位に食い込む有力選手です。佐々木選手と同じくシリーズ戦全戦の参戦を希望します。 

レースシズル影

 

■Rd.6を終えてS1-OPENクラスのポイントランキング

 

op 2

 

「なぜ最終ラウンド前にチャンピオンが決まっちゃうのですか?」という質問が…。なのでお答えします。

 

今回、ポイントランキング2位の岡田シュンスケ選手が欠場しノーポーイントで終わり216point。一方ポイントリーダーの鈴木ユウナ選手がレース1で20pt、レース2で25ptを獲得し合計45ptを加え275ptとなりました。最終ラウンドの2レースで岡田選手が勝利し50ptを加えても266pt。鈴木選手が最終ラウンドをノーポイントで終わったとしても275pt。こういう次第で最終ラウンドをまたずして鈴木選手のチャンピオン決定となったわけです。

 

ランキング3位は現在7/梅田選手で151pt。4位は戸田選手で73pt。この差も50point以上あるため、3位は7/梅田選手に確定しました。S1-PROに昇格です(※)

※この昇格は任意ではなく強制のため、S1-OPENに残ることはできません。必ずS1-PROに昇格しなければなりません。

 

■Rd.6で活躍した選手

 

19op-1
▲レース1で4位に入った19/吉田隆幸選手。レース中盤まで2位だったのですが。しかし、レース2ではしっかり3位に入賞。 

39op-1
5位に入ったのは福地康祐選手。前ラウンド神戸から上位に。ランキングは一気に8位に上がりました。 

33op-1
▲6位には33/藤本賢人選手が入りました。徐々に成績が上がってきています。ランキングも14位に。最終ラウンドの美浜はまた同じ宿ですか…?KRAZyはあそこです

 

レースシズル影2

 

29op-1
▲レース2で5位に入ったのは29/錦織慎一郎選手。久々の参戦ながらも入賞です。 

27op-1
▲6位に入ったのは27戸田道夫選手。2003年ごろのモタード創世期からこのモタードスポーツに参加されている戸田選手です。ポイントランキングも4位。 

高谷選手顔
▲会場を歩いていたらジャニーズのかたを発見!よく見るとツナギを着ています…選手?なんとM3クラスに参戦している高谷純也選手でした。ゼッケンは16。てか、なんというイケメンなんでしょう。仕事ではたまにジャニーズの方にもお会いしますが、それ以上のかっこよさ!まじで甘い系のイケメン。某メーカーのテストライダーをやり、鈴鹿8時間耐久にも出ているそうです。全戦に出てほしい♡

 
drz-1 2
▲KRAZyに話題のDR-Z4SMがやってきました。カラーはホワイトです。カスタムも徐々に行いつつこのKRAZy Web Magazineで長期レポートを行います。ストリートで見かけたら声かけてください。試乗もOKです!
この車両は購入しています、メーカーとはなんの関係もありません。なので本音でのレポートです。乞うご期待!!見た目はシャープで筋肉質でかっこいいです。が、やや重い…そして大柄。だけど乗ればわりとヒラヒラで軽快!初代DR-Z400はレースでのライバルでした。こっちはYZ250F。直線やターマックはDR-Zが速かったなぁ(まぁ自分がターマックが遅かったってのはあるけど)。
そうだ!初代DR-Z400SMと比較試乗するのは面白いですね。よく知ったバイクショップのお客様に新車に近いDR-Z400SMのかたがいらっしゃるんですよ!

 

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