2025.08.18
徒然なるままに /「有料の広告」

■雑誌と広告を作っていて思ったこと。「有料の広告」-18.Aug.2025-
KRAZyでは雑誌などの編集ものを作っています。一方で広告企画と制作もやっています(こっちが本業です)。雑誌を作る際、どこに広告を入れるかも重要になり、この2つを作っている立場から色々感じることがあります。
広告が全体につまらなすぎると感じるんです。広告はクライアントの発信したい内容がそこにあります。が、その内容が世の中の皆さんが興味があるとは限りません、というか多くは興味がないです。なので興味をひきやすいお得情報や新商品情報などのページの対抗面に配置し、ついでに見てもらおうと工夫します。CMも同じです、番組の合間にちょっとだけ放送し、番組のついでに見てもらう。YouTubeもみな同じですよね。そうやって広告を入れていただき、メディアは利益を出しています。
広告はつまらない、だから雑誌の編集内容や番組の面白さにコバンザメ作戦状態…。これ、広告を作る立場からするとかなり悲しい。だって、広告はつまらないから面白いもののついでに見てもらう、って状況だからです。
広告って9割がつまらないですよね。よほどその商品に興味がないと見ないし読まない。海外の雑誌やメディアには、すごく面白い広告があったります。この10年ではビールStella ArtoisのReassuringly Experienceって広告が良かったなぁ(ディーノのボンネットが傷ついていたり、ギブソンの高級ギターが傷ついていたりというビジュアル。飲みたくて飲みたくて、我慢できなくなって、そこに引っ掛けて栓を抜いたという意味。そう、瓶ビール。実際の表現はネットで検索してみてください)。商品の価値をシンプルに、そして新しい表現方法で、なおかつ、ただ目立ちたいだけの奇抜なものではなくこれからのスタンダードになりそうな、そんな表現になっていました。
一般に表現の世界ではこの3つの要素で評価されることが多いです。カンヌ国際広告祭でもNYADCでもそうでした。
カンヌ:南フランスのあのカンヌの街で開催される国際的広告コンペティション。広告の世界選手権のようなものです。
NY ADC:NewYork Art Directers Club。アメリカのデザイン表現コンペティション。
■読みたくなる、みたくなる広告
見たくなる、読みたくなる広告がもっとあってもいいんじゃないでしょうか。ペプシマンのCMは見たくなったし、グッズも欲しくなった。「さようなら人類」の新聞広告は本文を全て読みました。
表現の世界では「2つの選択肢があったら難しい方を選べ」ということわざがあります…てか、どの世界も同じですよねきっと。そう考えると、広告だけどお金を払っても見たい読みたいというのがあってもいいんじゃないでしょうか。ペプシマンのグッズの場合、明らかに飲める量を超えてペプシを買っている方もいましたよね。あれはグッズを買っているのと同じですよね。
お金を払っても見たくなる、読みたくなる、そういう広告を作れないかなぁ。まぁ簡単に実現させるなら、広告だけのマガジンとかどうかなぁとか考えています。てかもう10年以上考えているんですが、実現できていません。そもそもそんな広告をクライアントがなかなか許してくれないだろうなぁ。でも見たくなる読みたくなる広告ってクライアントにも価値があると思うんですよね。クライアントの一方的な考えだけで作られてる広告より、世の中の多くの方が興味を惹く広告の方がいいですよね。嘘もなくなるだろうし。
タレントの方が「おいしい」って言いながらビールや飲料を飲むCMなどもある意味で嘘に近いですよね。本当にそう思ってたら嘘じゃないけど、お金もらってるから言うのであれば嘘ですよね。
広告制作と雑誌編集は似ていて全く違うように感じます。広告は誰かの代わりに作るもので、修正作業も多いです。それでもつまらない内容にならないような工夫が必要です。そもそもクライアントは自分たちが発信したいことを発信したいので、自慢話的な内容になりがち。だからつまらない。広告の仕事って、そういうクライアントからの依頼をうまく「表現」に仕上げる作業です。成功するのは全体の2割か3割かなぁ。こちらを信頼してくれないと、なかなかそういうのは作れません。小さな仕事の方が信頼を得やすいため、あまり有名じゃない企業や小さな仕事をクリエイターは喜びます。一般にトヨタやパナソニックやキリンの広告より聞いたこともない企業の仕事を喜ぶ傾向があります。
■有料の広告
「1000円だけど、面白いし、とにかくかっこいいから買っちゃう!お得な情報とかはないけど、内容がいいんだよね!」こんなふうに思ってもらえる広告だけのマガジン作りたいです。
記事の例ですがこんな感じ…。
モンスターエナジーの広告で、内容はジョー・シモダ選手のプライベートの姿+インタビュー記事。
こういうのなら読みたくなる人もいるかなと。問題は、あまり多くの方がジョー・シモダ選手に興味を持ってないことだけど(せいぜいMX好きの方々の50%くらい?…これではちょっと少なすぎる)

お得情報って作るのが簡単なんです、なのであんまり作りたくない。あと新商品紹介情報も(苦笑。あ、新車インプレとかあまりやらないのはそれもあります。あと、嘘を強要されるのも嫌だし。
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KRAZy/クレイジーはKRAZy DESIGNが運営発信しています。KRAZy DESIGNでは広告企画と制作(ポスターやCMなど)および商品企画開発などを行っています http://www.krazy-web.com/custom/krazy_kondodesign-2/
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KRAZy発行責任者:近藤正之/KRAZy DESIGN
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