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2022.07.05

毎月5日はJUST MY COOL「森林鉄道の跡を探しに行ったよ」

0表紙

 
 
■4st125 Just My Size! Just My Cool♫
ニッポン美景ツーリング7月 Vol.4 by オーシマ
-05.Jun.2022-  

毎月5日は「4st125 Just My Size! Just My Cool♫ / ニッポン美景ツーリング」です。
 

オーシマさんの写真と文章による4st125で楽しむニッポン美景ツーリングのVol.4です。日本って素晴らしく美しい国なんだなぁと思わずにはいられないそんな林道を紹介します。
今日の車両はシェルコの4st125ccです。ではさっそく。

 

■森林鉄道の跡を探しに行ったよ

 

みなさん、こんにちは!
今回は少し変わった、『森林鉄道の跡を探しに行ったよ』という話です。

 

山の中を走っていると、えっこんなところにナゼ?ということに出くわすことがよくあります。
それは昔の「たたら」と言われる製鉄所の跡や、「木地師」と呼ばれる木工職人の墓など様々です。

 

そしてなかでも興味が湧くのは50年ほど前まで盛んだった国内の林業で、伐採をした木材を運ぶために造られていた森林鉄道の遺構です。
今回は数年前から探しながらも見つからなかったその存在を、あるヒントからついに突き止めて発見しました♫

 
 

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ここは兵庫県と鳥取県の県境に沿って伸びる古い林道です。

 

標高約1300mほどの扇ノ山の麓を貫くロングダートは、近年荒れがちな路面ですが、その周りのブナの樹々がとても美しい。

 
 

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ガードレールも舗装区間の一片も無く、
秘境感に溢れた素晴らしい環境なんです。

 
 
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そんな心躍る道を楽しみながら北上すると、そろそろお目当ての森林鉄道の入り口に出会います。

 

とはいえ、それが分かるまでに何回ウロウロと探したことでしょう・・。

 

もう諦めていたのですが、とあるハイカーさんのブログでこの林道と鉄道が交差(実際は一部が林道に造り替えられていた)していたことが判明したのです。

 
 

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■森林鉄道!

 

奥へ進むと・・・・『あったぁ~!!』

 

それは意外にも林道から入って近いところで見つかりました。落ち葉や草に埋もれているところも多いですが、はっきりとレールが残っています。

 
 

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重機も満足に無い時代に、こんな山奥で木を切り、地面をならし、レールを敷くのはどれほど大変だったでしょう。

 
 

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こうしたV字の地形の区間も多くあり、森の中を蛇行しながら進んでいます。

 
 

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そしてどうしても見たかったこの場所に、とうとう辿り着きました!

 

美しい石垣は今もまだ全く傷んでいませんが、レールの間に生えた太い木が時代の流れを物語っているようです。

 
 

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この森林鉄道は全長が約6kmで、ここまでその半分足らず。
麓に向かってまだまだ残っていましたが、この先は樹木が軌道を被い茂り、バイクでは無理だったので引き返しました。

 

奥にはさらにアールの小さなヘアピンカーブの橋も残っているそうなので、いつか歩いて確かめに行こうと思っています。

 
 

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元の林道に戻り、そこから初めて入ったこの森の中の道も、樹間が広く明るい素晴らしい雰囲気です!

 
 

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そしてその先には↑こんな異空間とも言えるような場所があったり・・。

 
 

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さらには宝石箱のように美しい渓流に、なんとも小粋に架けられた木製の橋がとても素敵でした

 
 

僕、思うんですけど、前方と路面だけを見つめて、ただひたすら走りに集中するのは楽しいことですよね。
でもそれはコースで思い切り楽しんで、林道では広く目を配ればいろんなものが見えてくるんです。
あなたもあなただけのお気に入りを探しに、バイクで出かけてみませんか?

 

text & photo / オーシマさん

 
 

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