2024.02.10
毎月10日はストリートモタードの日 Vol.02 / KAWASAKI D-TRACKER
■毎月10日はちょっと気になったモタードを紹介-02
KAWASAKI D-TRACKER CHAMPION MACHINE -10.Feb.2024-
今日は「ちょっと気になるストリートモタードを紹介する」という連載企画の日です。今年からスタートした新しい連載です。毎月10日にアップします。
今日はVol.02、KAWASAKI D-TRACKERです。「モタードといえばDトラ」「日本のモタードはDトラから始まった」というほど日本では代表的な車両です。そんなDトラですが、今日の車両は全日本選手権S3クラスでチャンピオン(※)をとったモタードです。もしかして日本最速のDトラかも?
※S3クラス:MFJスーパーモト選手権のS1チャレンジの中のクラス。一般公道用車両4st250cc(WR250X、CRF250Mなど)、レーサー4st150cc(CRF150R)、レーサー2st85cc(YZ85など)など。
◾️Vol.02 / KAWASAKI D-TRACKER CHAMPION MACHINE

▲ライダーは荒井馨選手。ゼッケン57がトレードマークです。2023年、WR250Xを敵にまわしチャンピオンを獲得。荒井選手はあのG-STAFFのメンバーのひとりでもあります。
◾️カスタムポイント
【外装】
・フロントフェンダー:KLX230SM
・フォークガード:KX450
・シュラウド:ノーマル
・ゼッケン:DトラX
・リアフェンダー:ノーマル
・グラフィック:TOYZ Racing(ウラン)
【車体】
・フロントフォーク:テクニクススプリング+オイル粘度アップ
・リアサス:グライドライドスプリング
・ステム:ノーマル+アウテックス製スタビライザー
・フロントキャリパー:ベルリンガー4pod
・フロントディスク:ベルリンガー310mm
・フロントマスター:ベルリンガー
・フロントリム:ノーマル
・リアリム:4.25化(ノーマル3.5)
・タイヤ:ミシュラン パワーカップエボ
【エンジン】
・キャブレター:ケーヒンPJ36※
・カム:ビート製ハイカム
・ピストン:NINJA250SL用(純正ハイコンプ)
・クランク:バランス取り
・フライホイール:軽量化
・各パーツ:WPC&DLCコーティング
・シリンダーヘッド:MACチューンポート加工
・エンジン組立:MACチューン♪
【排気系】
・エキゾーストパイプ:「Moto Shop 五郎」オリジナル
・サイレンサー:ROKKKEZ
【電装】
・CDI:点火時期変更&レブリミットアップ(10500rpm→12500rpm)
・点火:コイル変更
※ケーヒンPJ36:RS125、CR125用の2stキャブ
◾️パワフルでトルクフル。まるで300ccのよう
このDトラは主にレースで使われています。が、公道も走行可能な車両なので公道で試乗させていただきました。
公道なので最高速などはテストできませんでしたが、公道での実力も高いことがわかりました。
エンジンは全域でトルクフル、なおかつ軽く吹け上がり非常にパワフル、まるで300ccのようなエンジン+排気系です。レース車両の場合、公道では乗りにくいことがあるんですがそれは全くありませんでした。ややフロントブレーキが効きすぎ雨の公道では危険かも、というくらいでしょうか(レース車両の場合、公道レベルを遥かに超えたハードブレーキングが必要となるため、どうしてもこれくらいのパワーが必要になるのだと思います)。
まるで300ccと書きましたが、ボアアップ300ccの場合、上が回らなくなる傾向があります…がこれはそれもなく上まで気持ちよく回ります。そういう意味では実際の300cc以上の性能かもしれません。
最も驚きなのは、止まりそうなほどの低回転域でも豊かなトルクを発揮していることです。止まりそうな速度・回転域でも回り続けます。スーパーモトのレースではダートセクションがありますが、そこでのエンストを避けるための工夫だそうです。ハードウェットとなり、ぬかるんだダートではエンストはよくおきます※
※4stマシンではよくあるんですよ、ダートセクションで回転が下がった際にストンと止まるってことが(汗。
◾️とがっていない。バランスの取れた仕上げ
モタードはカスタムがその楽しみのひとつになっていると思います。ブレーキ系、足回りなどのサスペンション、排気系、そして吸気、カム、ピストンなどの出力系に、ガード類やデカールも含めた外観など。
そんなモタードですが、そこでしばしば出会うのがバランスが崩れてしまっている車両です。ブレーキ系や足回りに多いように感じます。このDトラは経験の長いショップ※で仕上げ、またレースという実戦で工夫を重ねただけあり、とてもバランスが取れた車体でした。試乗の際もすぐに慣れ「このままレースに出たくなる」そんなDトラでした。
雨の公道も考えるとブレーキがやや効きすぎるかも、と先に書きましたが、これは実際にレースで戦うための性能でありこれが正解なのだと思います。でも、コントラーブルではありました。
※MotoShop TOYZ/モトショップトイズ. 日本のモタードレースを始めたのはモトショップ五郎の店長の五郎さん(吉澤博幸氏2015年没)です。そのモトショップ五郎で実際にマシンを製作し、選手として参戦していたのがこのトイズの代表であるマックさん(久谷哲郎)です。今も現役の選手です。経験が長いだけでなく、実戦で磨かれたノウハウによってつくられたマシンと言えると思います。所有者の荒井さんもモタード歴は長く、Gスタッフのメンバーのひとりです。荒井さんは古い友人ですが、もはやチャンピオン!雲の上の人になっちゃいました。あ、荒井さんはとても気さくな陽気な方です。MFJスーパーモト選手権/SMJに参戦されています。会場で見かけたら気がるに質問してみてください、いろいろ答えてくれると思います!
次回は3月10日です。電動モタードになります。ナンバーのついている電動バイクモタードです。ものすごく興味深い車両でした〜。
photo & text / KRAZy
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