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2025.05.10

毎月10日はモタードの日 Vol.11「Dトラ」

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■毎月10日はモタード Vol.11「ハイカスタムながらバランスの取れたDトラ」-10.Apr.2025- 

 毎月10日は「ちょっと気になったモタード車両を紹介。できればちょっと乗ってみたりも」の連載レポの日です。今回でVol.11となります。

 

 今回はちょっと面白いDトラです。かなり手が入ったスペシャルカスタムですが、バランスよく仕上がった実用的モタードです。ずいぶん前にサーキットで乗らせてもらったことがあるんですが、どうしても気になったので今回取り上げました。
 

 モタードバイクが普及し始めた頃、日本メット連合というグループが関東にありました。日本のモタードカルチャーに大きな影響を与えたと言ってもいいグループです。このDトラはその日本メット連合/NMRの一員だったKさんの車両です。

 

 今回は新潟長岡にある長岡スポーツランドというミニサーキットで試乗させていただきました。現在はこのDトラは公道では乗っていないそうです。というかしばらくガレージに眠っていたのを、今回のために叩き起こしてもらったというのが正しいンですけど。

 

ヨコ

 

■モタードとカスタム 
 モタードではカスタムが一般的です。レースから生まれたジャンルということもあってか、レーシング性能が標準となっているようなところがあります。そのため、それへのカスタムが楽しいのですが、場合によってはバランスが崩れた車両もあるように感じていました。

 

 例えばレーシングスペックのFブレーキ一式を入れ、使うスピード域にあってないためか効きすぎてしまって雨の公道ではむしろ乗りにくいというような。

 

 このDトラはサーキット走行を楽しむ用となっていますが、ストリートでの速度(街中を超乗りするなど)でも楽しめる仕様となっています。一つが特化していない良さというか。

 

 自分もかつてWR250Xに乗っていたんですが、ブレーキだけが特化してしまったり、ホイールが硬すぎて乗りにくくなってしまったり、とバランスを崩したことがありました。カスタムは難しいですね。ストリート用はいろんな状況があるからとても難しいです。

 

■スペシャルカスタム内容 

エンジンチューン(300cc化について)
 シリンダー:KLX300R純正(+ポート研磨)
 ピストン:KLX300R純正
 カム:ヨシムラカムシャフト ST-1
キャブレター:ケイヒン FCR33Φ
エンジンオイル: PANOLIN 10W‐40
点火系:ASウオタニ SP2パワーコイル
排気系 
 エキパイ:テックサーフ
 サイレンサー:CRF250R純正+インナーバッフル加工
タイヤ:前後IRC RX-01
ホイール:純正(スポーク・ハブ:ガンコート ニップル:パウダーコートby青木輪業)
サスペンンション
 F:ノーマル(スプリングのみ社外・・たぶんデイトナ)
 R:ノーマル(スプリングのみPENSKE)
ブレーキシステム
 F:マスターシリンダー:brembo ラジアルマスター 16/18mm
   キャリパー:brembo アキシャル 4P
   ローター:BRAKING ウェーブディスク
   ※キャリパーとスポークの干渉を防ぐため、
    某店オリジナルのローターを多少外側に
    オフセットするスペーサーとキャリパーブラケットを入れてます。
 R:マスターシリンダー:純正
   キャリパー:純正
   ローター:BRAKING ウェーブディスク
トップブリッジ:純正(ハンドルクランプのみ社外)
ハンドルバー:NEKEN テーパーバー
レバー類:B アントライオン C ZETA
シフトペダル:DRIVEN ブレーキペダル:純正
フットペグ:DRCモタードフットペグ
バックミラー:ナポレオン ボールジョイントミラー
ヘッドライト類:海外製 LEDランプ
フロントカウル類:ゼッケンベース UFO KX250F用加工 フロントフェンダー UFO
サイドカウル類:シュラウド Dトラ純正 サイドカバー KX250F純正加工
リアカウル類:KX250F純正加工
テールランプ類:DRC ウィンカー:海外製 LEDウィンカー
シート:SPIRAL Dトラ用加工 表皮海外製
チェーン:EK カラーチェーン
スプロケット:SUNSTER
クラッチ:純正
ミッション:純正
ガード類
ハンドガード:CYCRA(スライダー含む)
エンジンガード:無
アクスルスライダー:FR共 アントライオン
デカール等:NMR DESIGN FACTRY 他自作
ラジエターホース:海外製 緑色

 

■オーナーKさん 

「2005年に、低走行の300cc化した車両を購入。
当時は2st250㏄(KR-1)に乗っていたこともあり、それに比べると速さとパワーがなかったため、キャブレターやカム、マフラーなどを入れてパワーアップを図り、それに対するブレーキング性能も必要だったこともあり、ブレンボ、ブレーキング等の制動系にも手を入れました。
 そこから徐々にサーキットなども走るようになり、サーキット走行に見合ったカスタムを進めていきましたが、KX250Fを購入したきっかけで普段乗り用に戻り、カスタムの方向性は魅せる方向へ・・・。
 2本だしマフラーを入れてみたり、デカールを貼ってみたり、部品を止めるビスなどをアルミのアルマイトボルトなどに変えたりしてました(いわゆる盆栽マシン)。
 現状乗る頻度は少なくなりましたが、部品なんかは特に変えておらず現在に至ります。
 KX250Fも所有していたので、あえて低中速での走行と制動のバランスに重点をおいたセッティングをしております。また、エンジン性能も今となっては非力なのかもしれませんが、タフでバランスの良いエンジンだと思いますので、いろいろな味付けが楽しめると思います。」

   

 

右斜め前            
 

■スペシャルカスタムにも関わらず、バランスのいいD300 
 パワーもほどほど、ブレーキング性能もほどほど、どれか一つが特化せずうまくまとまっているいる良さがあるのがこのDトラでした。以前、サーキットで乗った時もぼんやりそう感じていたのですが、今回確かめることができました。

 

 海外ではかつてDトラ300がありました(現在もKLX230の300バージョンがあります)。当時の300に乗ってみたかったです。現状の300も含め日本の現状にピッタリなのではと今も思っています。

 

 それにしてもDトラは素晴らしいバイクですね!高性能というならWR250Xなどもありますが、そういう良さとは違う良いバイクだなぁと今回改めて感じました。

 

自分にとって最も身近なDトラはMOTO1のmoto2クラス(4スト250cc)でライバルの乗っていたDトラです(当時はDR-Z400もDトラもMXer250も同じクラス)。ウッチーという名の選手だったのですが、ライダーも当然速いんですがマシンも速かったです。自分はYZ250Fなんですが鈴鹿南で抜かれました・・・汗。

 

高山ライド
▲全日本スーパーモトで長く活動し、IRCのモタードタイヤ(RX03 SPEC-R)の開発も行ってきた高山直人選手に乗ってもらって撮影。高山選手は今年海外のチームから日本のレースに参戦するようです。今回のDトラとは関係ないんですが、この日、今年からスーパーモトのレースに出るという選手にお会いしたんですが、これがとてつもなく速い!S1チャレンジという全日本クラスの下のクラスに参戦。なのですが、S1-PROクラスのトップライダーも追いつけないという速さ!長野県CPsportsから参戦の唐沢選手です。注目ですよ〜。

 
 

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