2025.06.10
毎月10日はモタードの日 Vol.12「Fantic XEF250 Trail Motard Special」
■毎月10日はモタード Vol.12「Fantic軽量4ストモタード」-10.Jun.2025-
毎月10日は「ちょっと気になったストリートモタードを紹介。できればちょっと乗ってみたりも」の連載レポの日です。そのVol.12。
今回はファンティックの250モタードです。
なに?ファンティック・・・?と思われますよね。ファンティックは日本ではあまり知られていませんがイタリアの歴史あるメーカーです。オリジナルの車両もありますが、YZやYZ-Fのスペシャルマシンやキャバレロシリーズなどでも人気です。レースでは世界戦でも結果を出しています。あ、最近では電動アシストバイク(e-Bike)で非常に有名なメーカーです。
そのファンティックの4st250ccのオフ車をモタード化した車両に乗ってきました。製作したのはフクダテクニカさん。ドカティをはじめ、ロード系レーシングマシンやモタードマシンも得意な仙台のバイクショップです。全日本スーパーモトの元チャンピオン森田選手のマシンはこのショップのレーシング部門で造られたマシンです。
■Fantic XEF250 Trail/Motad Special「コンパクトで軽快。シャーシがエンジンに優っている良い例?」
コンパクトで軽い車体+レーシングライポジが可能なエクステリアデザイン。乗った感想を短くまとめるとこんな感じでしょうか。
とにかくコンパクトで軽快!とてもコントロール性が高く乗った瞬間から身体の一部となるような自由自在感がありました。海外製で見た目がレーサータイプですから、レーサー的パワー?と思われかもしれませんがちょっと違います。扱い安い出力特性です。が、実はこれがいいように感じました。「パワーに比べ、シャーシや足回りが勝っている」という状態なのかもしれません。
※レーサー的なパワーは、時に曲がらない車両になってしまうように感じます。当然ですがそれなりの乗り方が必要になるのかも。
▲ARROWのサイレンサー、エンジンはレーサーのような出力特性ではなくコントロールしやすい特性。リムはフロントが3.5インチ、リアは4.5。タイヤはダンロップα14でRは150。Fローターは320mm。かなりワイドなトリプルクランプが印象的、峠で実感してみたかったです。
これはモタードタイプのスペックではなく、オフロードタイプのスペックです。
■レーシングデザインなフラットシート
ホイルベースは一般的な海外オフロード車両に比べ短く(KTMシリーズと比べると70mmほど短い)WR250Xと比べても若干短いです、それがコンパクト感と軽快なハンドリングにつながっているのかもしれません。
車重も日本車に比べかなり軽いです。乗った瞬間から車両との一体感を感じ振り回しやすいと感じたのはこれも要因かも。
今回は雨で峠に行くことができませんでしたが、峠に行ってみたいです。ワイドなトリプルクランプがきっといい仕事をしてくれるように思います。
「軽快なハンドリング」とか「コンパクト」と書いてきました。が個人的に最も魅力的に感じたのはフラットシートと、スリムな車体&ひざで抑え込みやすい形状のシュラウドです。シートはフラットでタンクの上まで伸びているためシッティングの位置を前後に移動しやすく荷重をかける位置を変更しやすかったです。
その反面、シート高はそれなりにあり、足がつきにくい・・・。170cmの自分はぎりぎり。とはいえ軽いので慣れていれば問題ないですが。
このフラットシートに加え、細い車体と膝で抱え込みやすいシュラウド形状のため、レーシングなライディングフォームを取りやすくなり、(イン側の脚を出すフォームとか)かっこいいライディングフォームを身につけるにはいいかも。
イン側の脚を前に出すライディングはタンクの上に座るくらいまでお尻を前方に移動した方がやりやすいです。モトクロスのフォームを参考にしてもらえるとわかりやすいかも。が、そのためにはフラットシートが必要。WR250Xでもできますが、盛り上がったタンクが邪魔をしていて前荷重がやりにくいように感じていました(以前KRAZyではWR250Xに乗っていました)。あ、全日本スーパーモトの選手の中には、シート中央からやや後ろに座ったままスライドしイン側の足を出す選手がいますが、あれはかなり高度なテクニックなので参考にしないほうがいいかもしれません。
▲これはモタード初期の頃のレースでのワンシーンです。かなり前にというかタンクの上というほど前に座っているのがわかるかと思います。
▲身長170cmの自分と比べるとこんな感じ。シートは高いです。足はつきましたがギリギリ。ただ車体は軽いです。
■990,000円(税込)
この車両は売却するそうです。車体はほぼ新車です、てか新車。完全なモタード仕様に仕上げてありますからかなりお得かも!日本車にくらべると高価ですが、この軽さと軽快なハンドリング、扱いやすいパワーとしっかりした足(つまり足まわりの優った車体)、そしてバランスの取れた仕上がりを考えるとお得ではないでしょうか。レースで見るライディングフォームも身につけやすいですし。
車両についてはフクダテクニカさんにお問い合わせください。あ、広告じゃないですよ。お金などは一切もらっていませんので〜
〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町3丁目3−16
Tel:022-349-8770
mail:fukudatech@gmail.com
Facebook:フクダテクニカ
X:フクダテクニカ@oHpy6nG7zT2a9ic
■東北モタミ
この試乗は6月1日に猪苗代湖畔で開催された東北モタードミテーィングで行いました。
この日はあいにくの雨だったんですが、関東からも含め30人くらいが集結。なんだかんだと楽しかったです。あ、RM-Z250ストリートモタードにも乗ることができたんですけどこれもよかったです。いい感じにストリート用にデチューンされてる?マチノリも苦じゃないみたいだし、峠も楽しいだろうなぁ。
▲橋本さん、お世話になりました〜!次回もお邪魔しまーす。あ、全国の皆様、モタミの開催があればぜひ教えてくださ〜い。可能な限り参加しま〜す。とか言っても週末はイベントの取材が多く入ってますが・・・汗。
実はこの日、カメラを忘れちゃった・・・汗汗。で全てスマホで撮影。チームSRFの古川さんに撮っていただきました。古川さんあざました〜!
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