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2025.04.10

毎月10日はモタード Vol.10「STRAK VARG SUPERMOTO special」

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■毎月10日はモタード Vol.10
「80psの電動バイクSTRK VARG スーパーモト仕様」
-10.Apr.2025- 

 毎月10日は「ちょっと気になったモタード車両を紹介します。できればちょっと乗ってみたりもします」の連載レポの日です。今回でVol.10となります。

 その10回目は80psを発揮する電動バイクSTARK VARG(スターク・バーグ)のスーパーモト仕様です。

 

 このSTRAK VARGはオフロード車両として販売されていますが、今回はその車両ををベースにしたスーパーモト仕様の車両です。作ったのは神奈川在住の小沼さん。輸入販売も行うバイクショップのアルタイヤモーターさんの協力を得て製作されました。車両はナラシも行われていないマッサラなままサーキット走行会に参加!という豪華なデビューでした。

 

 この車両はまだナンバーの取得はできず、今回はスポーツ走行のみです。

 

右むき

左むき

 

■80PSから10PSまでパワー調節が可能 最高出力は80PS。なのに車重はモトクロスマシンのCRF450Rと同等か(装備重量)、2~3キロ増しという軽量車体ですからとんでもないバケモノ。かと思いきや、実はパワーは無段階で調整可能。同時にエンジンブレーキも強弱を無段階で調整可能となっています。(80PSから1PSまでと期していましたが10psまでの間違いでした。訂正しています。4月11日)

 

■電動ならではの機能が満載 電動というと、音がしない、排気ガスが出ない、という点に話題が行きがちですがこのSTARK VARGはちょっと違います。電気+コンピューターというシステムだからこそ可能になった機能を持っています。先の出力調整やエンブレの調整もこれですね。わかりやすい例では「押しモード(仮名)」や「バック」などがあります。特筆すべき点はスムーズさかもしれません。

 

■カンタン操作 アクセルは今までのバイクと同じ。Fブレーキは右レバー、Rブレーキは左レバー、以上で終わり。ミッションはありません。操作が簡単なのでライディングに集中できるように感じました。

 

走行タテ

 

■スムーズ、加速も減速も非常にスムーズ、そして非常にトルキー  実は軽く乗ることができたのですが(30ps設定)、とにかく加減速が非常にスムーズという点。ギクシャクすることは全くなく、一般のエンジンからは想像もできないシルキーさです。これは何にも例えられない?あ、電気のクルマはそうですね、ヒュイーンと滑らかに加速しますよね。あの調子で、鋭い加速も、柔らかな加速まで可能にします。「柔らかな加速感」が特に素晴らしいと感じました、加速なのに柔らかいってのはどういう意味?と思われますが、まだうまく自分の中で言葉にできていません、長期レポを考えております、そこでなんとかお伝えできればと思っています。
あ、話を戻します。
低い速度の一般のエンジンなら止まってしまうような極低速でも全くギクシャクすることなく滑らかに走ります。爆発によるエネルギーでクランクを回すというのではなく、電気でモーターを回すからこそ生まれるスムーズさ、シルキーなのだと思います。
加速も素晴らしいのですが、エンブレの滑らかさは素晴らしいです。上級者が丁寧にブレーキをかけているかのように滑らかに減速します。ウェットな路面などでは大きなメリットになるかもしれません。
最後に。最も印象的なのは「トルキー」な出力です。低い速度域から非常に高いトルクを発揮し、加速に入ります。ダートや滑りやすい山などで乗ってみたいです(実は昨日別の電動バイクをオフロードコースで試乗しました。アークティックレオパードEXE880フルパワーです。これもすごい)

 

■サーキット走行 今回は4月2日に筑波サーキット1000で開催されたDAY of VELOCITYというモタードレース+走行会イベントに参加された小沼さんの車両を取材させていただきました。ナラシも終わっていない初走行がこのサーキット走行。なおかつ雨で気温は10度ほど、つまり路面は滑りやすい状況。という中、まずは60ps設定でコースイン。
 「どこまでも加速していく感じはとても気持ちいいです」と感想。2回目走行ではフルパワーの80ps設定+エンジンブレーキもフル設定。「加速の際、頭打ちはない、どこまでも加速していく感じです」

 

スマホメーター
▲スマホを取り付け、それがそのままメーターとなり、タッチパネルを操作することで、走行モードを設定できます。
 

■インプレッション 今回はこのスタークバーグスーパーモト仕様の所有者の小沼さんの友人のSさんも走行されました。「自分は、高速コーナーではリアブレーキを踏んでトラクションを得ようとすることがあるんですが、この車両はそんなことをせずともリアタイヤにしっかりトラクションがかかって乗れた」Sさん。他にもスーパーモトの選手の方からも「ジェット旅客機の離陸ような加速。無段階でなめらかでどこまでも伸びていくような加速感」Uさん「動いてないと車体はやや重く(比較対象はMXマシン)感じるけど、動くと非常に軽快。想像以上に軽快」Sさん。などなどの声をいただきました。

 

櫻井ライドヨコ

 

■メーターはスマホ メーターはスマホです。このパネルを操作することで、色々な設定が可能になります。パワーも無段階で調整できますし、エンブレも調整可能です。走行モードも事前にセットもすることで、選ぶことが可能です。

 

■高い完成度 電動バイクは急速に完成しつつあります。トライアル車両ではEMというメーカーがあるのですが、非常に高いレベルで完成しています。時速5キロで走行し続けるモードなど、電気+コンピューターならではの色々な走行ができるようになっています。
このSTARKも非常に高いレベルで完成しており、電動バイクとして云々ではなくと、一台のバイクとしてどういう性能を持っているか?と評価すべきかもしれません。

 

kybリアサス
▲STARK VARGの特徴は高出力パワーにあるのは間違い無いんですが、二輪車両として丁寧に仕上げられてる、という点もあるのではないでしょうか。その例がサスペンション。いくらパワーが出ていても足回りがよくできていないければうまく走ることはありません。この車両ではカヤバ(KYB)が使われています。

ブレーキF
▲サスペンションはFもカヤバ(KYB)製。この車両はベースがオフロードマシンですが、今回サスペンションはそのままで走行。これからスーパーモト仕様に仕上げていくとのこと。

ブレーキR
▲ブレーキ一式は前後ブレンボ。ホイールはFront16.5インチ、Rear17インチのモタード仕様に組み換え(アルタイヤモーター)。

 
■価格 現在、正規に輸入販売されていますが、価格は250万円ほどです。これを高いと見るか安いと見るかは意見が分かれると思います。2024年末に欧州と北米でライト類のついたエンデューロ仕様が発表されました。国内販売は未定ですが、ナンバーの取得も夢ではなくなっています。

 

協力:小沼和幸様、アルタイヤモータース様

 
 
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