2022.08.20
毎月20日はサイクリスト デビュー♫ / 「CYCLING A GO GO」 Vol.2
CYCLING A GO GO / サイクリング ア ゴーゴー Vol.2
「ホームコース」by チャガラ-20.Aug.2022-
会社員時代、自分の席のすぐ向こう側に天才アートディレクターがいました。大貫卓也氏です。代表作は「としまえん」の一連の広告です。「史上最低の遊園地」とか「プール冷えてます」「山崎はいい人だ。としまえん」などなど。広告界に教科書があるなら、最初に載るレベルの仕事です。デザイナーやコピーライターで知らない方はいないと言うほど。
その一連の営業を担当していたのがMr.チャガラ。このレポートを書いている方です。
見た目は日本人ですが、身体の半分以上がハワイ製という日系ハワイ人です。
そのMr.チャガラが自転車界の仕事を始めたとか・・・で、なおかつ丸ポチャ体型の本人がロードレーサーに乗り始めると小耳に挟みました。
「こりゃ面白いじゃん!」ってことで、Mr.チャガラのロードレーサーの体当たり実験レポートをお願いしました。毎月20日にこの連載をアップしま〜す。では早速
■オラのホームコースを案内するだヨ
Mr.チャガラ、サイクリングを始めてまだ間もないけれど、クルマやトラックと絡むことなく安心して自転車に乗れるホームコースがあります。ここは愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園、通称モリコロパークのサイクリングコースです。今、ユニークなキャラクターの2025年大阪万博が少しずつ情報発信されていますが、17年前の2005年にこの場所で“自然の叡智”をテーマに、121カ国4国際機関が参加した「愛・地球博」がおこなわれたのですね。185日間に2200万人動員された大掛かりなイベントです。市民参加プログラムも多く、その昔、私も某企業のコンペにこの万博に参加したくてアプローチしてましたが、お呼びがかからなかったという残念な思い出があります。
2022年11月1日にはこのモリコロパークに「ジブリパーク」ができるということで、園内各所は工事現場が点在し、多分急ピッチで作業が進んでいます。モリコロパークがジブリパークに変わるのではなく、モリコロパーク内にスタジオジブリの有料施設が点在するようになり、それらをまとめてジブリパークというんですね。
▲なんとなくジブリっぽい造作が現れはじめたモリコロパーク。この日は35℃越えの猛暑日。自転車とマスクは相性がとても良くないです。
ジブリパークの工事の影響で、わたくしのホームコースも最近は土日のみの開放となっています。このコースは自転車の市民レースが開催されたりする、アップダウンのある楽しいコースです。週末続けて2日間行きましたが、真夏の猛暑日に自転車を乗りに来ている人は少なく、逆に自由に気持ちよくライドできました。
■ここは自転車を持ち込めば、タダなのだ!
モリコロパークにやってくるには、リニモというゆっくり走るリニアモーターカーか自動車、もしくは自転車になります。このサイクリングコースを走るには受付をしなければなりませんが、そこには名前と、どうやって公園に来たかと、最後に何周したかを書きます。その受付票をみるとほとんどが自転車でやってきています。私のように自動車で来る人はごくわずか。さすが、サイクリストは自転車移動がデフォルトです。ここでは持込自転車で走る限りは費用の発生はありません。業界でいうところのダータ、中国語の免費です。わおー!と思いましたが、考えてみたら街に整備されているサイクリングロードも一般的には無料です。ちなみに一度は走ってみたい尾道と今治を結ぶ瀬戸内海にかかっている「しまなみ海道」は自転車500円がかかります。
▲サイクリングコースの入り口。自転車がなくてもレンタルがある。1周100円。ヘルメットは無料で貸してくれます。県外からもOK、だれでも走れます。ちなみに駐車場料金は1回500円。公園ライフを楽しもう。
▲レンタル自転車は、子供用からママチャリ、セミスポーツタイプなどたくさんの台数が用意されています。私も初めてここでサイクリングした時はレンタルでした。ママチャリで走るのはある意味、過酷な体験になります。
サイクリングを始めるのに別に最初からいい自転車を買う必要はありません。日本では自転車の所有率はかなり高く、どんな自転車でも遠出すればサイクリングです。「サイクリング」というとなんとなく軽い自転車の遠出という、あまり本格的な意味をもつ言葉ではない印象でした。ちりんちりん、なんてベル鳴らしながらね。
しかし、海外では自転車競技のことをサイクリング、もしくはサイクルレースなんて普通に言っていて、本格的な自転車での活動も含まれるニュアンスなのです。だから、胸を張って「サイクリング」と言おう!なんてなんで急に気合い入れているんだか。レンタル自転車からはじめるサイクリング、上等ぢゃあないでしょうか。
■モリコロだけに森の中のコース。コロコロしたら危険。
モリコロパークのサイクリングコースは1周が5.1kmのアップダウンがある林間コースです。
猛暑の日も木々が作る日影がサイクリングロードにかかり、スピードも上がるにつれて体感温度が下がり、気持ちいい気持ち(なんか変な言い回し)になります。登坂はギアをどんどん軽くしていって、下り坂になると急にスピードが出て足が空回りする前にギアを重くしますが、まだ慣れていないので、ただペダルをこがずに座ったままで下り坂をギューッと加速したり、ブレーキかけたりします。前方にゆっくりな子供たちがいることにも気を使いつつ、後ろからやってくるハイスピードバイクにはもっと神経を配ります。オートバイのひとは、縮めてバイクと普通に言いますが、自転車の人も自分の乗り物をバイクと言います。雰囲気やテンションが良い状態はバイブスです。
▲左と右の写真は違う場所で撮られています。こんな感じのワインディングが気持ちよくある林間風コース
▲森の中の休憩所。ついダサいポーズをとってしまうのねん。ヘルメットサイズが大きめなので新品調査中。
1周5.1kmを3周すると15.3km。これがわたしのペース。ここに来る人は2周の人が多いようですが、この日自分より前にアウトいた人の最高周回数は7周、つまり35.7km。炎天下で35km走った人は多分開園と同時に気温が上がりきる前に頑張ったのでしょう。オートバイツーリングなら1日300km以上をやっているような人も多い気がするけれど、自転車だと100km走れば相当走ったのではないかと思うわけです。50kmぐらいがちょうどいいのかな?自転車やっている人のブログを見ると勝手にそんな印象です。ということで、私はこのモリコロパークのサイクリングコースを10周軽くできることを目指せば、ロードに出ても仲間の足を引っ張らずに済むということになります。
▲サイクリングロードからは野球練習場も見えるし、観覧車が見える。こんな風景はテレビゲームのレース物で出てくる感じですね。炎天下でも爽やかな走り大事です。ちなみにこの金属の柵を触ると火傷するぐらいアツっ!
▲このサインが見えたら1周目がそろそろ終わりになる合図。
■モリコロパークは危険がいっぱい!
ここ愛知県のモリコロパークは県営公園なので、人々の安全第一を考えて施設がつくられています。それでもここは危険がいっぱいなので、心して向き合わなければなりません。園内のいたるところには注意書きが。サイクリング関係でも少しピックアップするだけで出てきます、出てきます。
▲LGBT注意レベル危険って、今は個人の嗜好を理由に差別することは好ましくないはずでしょ!そんなこと公営の施設で発信したら炎上です。この日は猛暑で読み間違いをしてもしょうがないぐらいの暑さでした。
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