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2025.06.05

毎月5日は電動STARK長期レポ by 濱原ソードー / Vol.01

車体2 白バック 2
 
 

■毎月5日は「電動バイク/スタークバーグ長期インプレッション」 by 濱原ソードー選手 Vol.01-05.Jun.2025- 

 皆さんこんにちは。濱原颯道です。この度KRAZyにて電動バイク「STRAK VARG MX」についてコラムを書かせていただくことになりました。
 ってことでまずは僕の事を知らない人のために自己紹介からしたいと思います。

 

stark本社にて
▲スタークフーチャー本社で。濱原ソードー選手はSTARK本社の認めた公式アンバサダーです。 

車体1 byソードー
▲STARK VARG MX ALPHA カラーは3色。これはレッド。他にもEXという名前のエンデューロ&クロスカントリー的な性能の車両もあります。あ、日本にはまだ入っていません。 

 1995年1月17日生まれの30歳で、4歳からバイクに乗りました。12歳で史上最年少ロードレース国際ライセンスに昇格し、その後はロードの方であんまり成績が出ず、2013年から3年間は全日本スーパーモトに参戦しました。初めてのスーパーモトのレースは2013年の茂原ラウンドでした。S2クラスへの参戦をし、全セッショントップタイムのポールトゥウィンをデビューレースで達成しました。ロードレースで何年か思うような成績が出なかったので、その時に久しぶりに勝つ喜びを思い出してスーパーモトにどっぷりハマりました。その後は2014〜15年にS1PROクラスに参戦し、最終的にはランキング3位になりました。その後またロードレースに戻るきっかけがあり、プライベーターチームから鈴鹿8耐に参戦しました。スーパーモトの経験も経て再びロードレースの世界に戻り、乗った事もない1000ccでのタイムを評価されて2017年からはヨシムラというチームに入ってJSB1000クラスのルーキーオブザイヤーを獲得。ランキングとしては7位と、そんなに目立った感じじゃなかったですが僕の中ではロードレースの世界に戻って来れて嬉しく思ってました。

 

ソードースズキ 2
▲FIM世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久ロードレースにも参戦 

 翌年の2018〜22年の間は東京のバイク屋さんである桜井ホンダというチームに所属し、最高ランキングは2位でした。優勝は出来なかったですが、1度ロードレースを辞めた僕としてはちょっと誇れるような戦績が出せて嬉しく思いました。2023年は乗る予定だったチームと契約の面で折り合いがつかず、契約白紙となりレースに参戦する事が無くなりましたが、この年に台湾や韓国にベトナムへ訪れたり、鈴鹿8耐では解説者として呼んで頂き、画面の向こうの人だったり、海外の人にもバイクの魅力を伝えるお仕事が多かった1年でした。

 

 そして去年、再び鈴鹿8耐に選手として参加する事になりました。「TEAM SUZUKI CN CHALLENGE」という、SUZUKIがメーカーとして久しぶりに鈴鹿8耐に参戦し、そのライダーとして選んで貰えました。
 このチームは実質ファクトリーチームなのですが、「CN CHALLENGE」と書いてあるように、サスティナブルアイテムを多く使用したマシンでの参戦。
 僕がわかってる範囲で言えば、バイオオイルにバイオ燃料、再生タイヤ、触媒付きマフラー、ローダストブレーキパッド、非熱処理ブレーキディスク、再生カーボンカウル、麻製フロントフェンダーなど、真夏の外で立ってるだけでもやっとな時期に、時速300キロにも及ぶ速度域の鈴鹿8耐というレースで、本当に最後まで持つのか?と言われてました。当初は完走を目的に掲げていましたが、結果としては総合8位でチェッカー。僕としてはファクトリーチームの凄さを肌で感じた思い出深いレースとなりました。

 

ソードーjsb100&8耐
▲写真上は全日本ロードレースJSB1000表彰台でのソードー選手。なんとランキング2位。下は2024年の8耐から。

 

 で、この時CN CHALLENGE以降、僕の中で心境がかなり変わりました。昨今話題に上がっているカーボンニュートラルにサスティナブル、SDGsとか、正直レースを最前線で走ってる僕からしたら全く興味が無かった要素だったのですが、このようなテーマを掲げてないとスポンサーも付きにくくなってしまったモータースポーツの世界で、実験的なアイテムを実践で使用し、色んな意味で今後もレースを続けていくためには、限りある資源に社会からの見られ方的も踏まえて、環境に配慮したアイテムを使用していかないとレースそのものを続けていくのが難しくなっていくなと思いました。
 そのタイミングで今回、環境に優しいとされているEVバイクであるSTARK VARGというオフロードバイクに乗る機会を頂きました。それまでのEVバイクのイメージは「トルクはあるけどドカンと出て、扱いにくい」や、「結局伸び切りのパワーがない」に、「おもちゃ感が残る」など、ICE車(内燃機関車)に比べて劣る印象しかありませんでした。ですがこのSTARK VARG、乗ってみるとそのネガティブに思ってた印象が全て覆されました。26年間ICE車に乗ってきて、全ての概念がぶっ壊された感じで、体に衝撃が走りました。まあちょっと大袈裟な言い方ですけどね(笑)
 EV車の持つポテンシャルと可能性、そして環境に配慮している面で、今の僕には1番楽しいバイクに思って、手持ちのバイクを売却してでも手にしたい1台と思いました。
 そしたらSTARK VARGを販売しているSTARK FUTURE社が「そんなによかったん?じゃあ日本で乗っとく?」って言ってくれて、アンバサダー契約的なのを交わし、日本のみならずアジア圏でSTARK VARGを広めていくという任命をされました。
 SUZUKIの時もそうでしたが、僕は責任が大きい仕事がとにかく好きなので、STARK FUTURE社が僕を選んでくれた事が凄く嬉しかったです。

 

レースin勝沼
▲先日開催された全日本ハードエンデューロにも参戦。ラスト30分までは全日本トップライダーに混じり上位を走行。最終的には7位という結果を残します。見ていた感じでは、低い速度から強力なトルクを発生しているようでした。「リアブレーキを多用するのですが、新しいリアブレーキローターをテストしてる途中です」とも。 

車体-1 in勝沼

 

 ですがオフロードバイクとしてはかなり高額な200万オーバーなSTARK VARG(※)。性能面や維持費を考えるとそこまで高くない気にもなってくるのですが、初期投資が高いと中々受け入れてもらえないオフロードの世界で、ロードレーサー目線で今後色々と魅力を伝えていけたらと思い、Krazyにてコラムを書く事になりました。テーマは「電動バイクSTARKと暮らす日々」です。毎月書いていこうと思いますので末長くよろしくお願いします!
 最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

■STARK VARG MX 参考サイト 

STRAK FUTURE社のSTARK VARGのサイトはこちら
   ↓    ↓    ↓
https://starkfuture.com/en-us-JP/products/stark-varg

 

※現在は一時的に安い価格で販売されています(160万円台〜)。アルタイヤモータース(神奈川)のお見積りサイトはこちら。スターズトレーディングさん(神奈川)でも販売しています。
   ↓    ↓    ↓
https://store.hqv-yokohama.com/products/detail/241179

 

 「ん?濱原颯道選手がKRAZy!?」と思われた方も多いと思います。実は濱原選手はスーパーモトに参戦した時からの友人で、地元も神奈川で同じだったりしてSUGOからクルマで一緒に帰ってきたことも。ロードレースはもちろんミニバイク、モタード、最近ではハードエンデューロとなんでもこなすマルチなライダーです。バイク雑誌でもいろいろな記事を執筆しています。
 また実はKRAZyでは電動バイクについて10年以上前から取材を続けています。一時はEV2というメディアを某編集長と一緒にやっていたことも。このスタークバーグ、ちょっと乗ってみたのですが今までの電動とは全く違うバイクに仕上がっていました・・・「う〜ん、この良さは簡単には伝わらないだろうなぁ」というのが第一印象。数字以上の性能、つまり完成度の高さを感じました(エクステリアデザインにも現れていて、デザイン性にコストをかけているように感じます)。そんなこんなで長期にわたって少しずつ知ってもらうのがいいのかなぁと考え、だったらスタークの公式アンバサダーでもある濱原ソードー選手にお願いした、というわけです。

 

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