2025.08.05
毎月5日は電動STARK 長期レポ by 濱原ソードー / Vol.03 JNCC鈴蘭、そして
■毎月5日は電動バイク/スターク ヴァーグ長期インプレVol.03
by濱原ソードー選手
「JNCC鈴蘭とエンジン車との違いの話」-05.Aug.2025-
電動バイク「スターク ヴァーグ」の長期レポートを始めました。自分は軽くなんですが乗ってみました。これまでの電動バイクとはレベルが違うということです。今までのバイクに比べてどうか?ではなく、電動ならではの性能や、それ以上の性能を持っていると感じました。
『80psの電動バイク“スターク ヴァーグ” 、スマホで出力などのセッティングが可能』←こんな触れ込みで世界で話題になり、日本では昨年末にデビューしました。
このスターク ヴァーグの存在価値や魅力は何でしょうか。どうやら高性能なことは伝わっているように感じています。がそれへの実感や共感がまだないように感じています。これはモタードが普及しはじめた時に似ています。
こんな時の有効な情報は、使ってみてどうなのか?を長期にわたって発信することかなと考え、長期レポートを行うことにしました。海外車両のハスクモタードも全く似た状況だったんですが、長期レポートが有効でした。
その長期レポートを担当してもらうのは、このSTRAK VARGの日本アンバサダーを担当している濱原颯道(ハマハラソードー)選手です。濱原選手といえば全日本ロードレースや8耐、またスーパーモトでも活躍し、最近ではハードエンデューロでも活躍しているスーパーマルチなライダーです。では、早速♪
全日本ロードレースJSB1000ではランキング2位、8耐では海外のチームやヨシムラ、そしてスズキファクトリーで活躍しています。トップクラスの選手。相性は「ソードー」。190cm以上のでかい身体とメガネが特徴です。原宿にいても、サーキットにいてもどこでも目立ちます(笑。
■毎月5日は電動STARK長期レポートの日 by濱原ソードー/Vol.03 JNCC鈴蘭
電動バイクでオフロードやりまくってるソードーです。
毎月5日にKRAZyにてスペインの電動バイクメーカーSTARK FUTURE社のSTARK VARG(スターク ヴァーグ)についてのコラムを書いています。
今回の記事は最初はレースレポートですが、後半は「エンジン車との違い」について書いてます。
まずは6月にJNCC鈴蘭ラウンドに参戦した時のお話をしていきます。
JNCCは国内のエンデューロレースの中でも過酷な方(スピード、タフネス)で、正直言うとバッテリーに厳しいレースではあります。今回はレース中にバッテリー交換をする事も視野に入れての参戦でした。
僕が参加したクラスはCOMP Aなのですが、エンデューロレースなので、どのクラスの人が勝ってもおかしくないレースです。もちろん総合順位もつきます。今回僕は4列目からのスタートでしたが、4列目の中ではホールショット(1コーナーを先頭で立ち上がる)事ができました。エンジン車はエンジンを静止した状態からセルやキックでエンジン始動し、そこからスタートをするのですが電動であるスタークはそんなの関係なく発進できます。2時間以上のレースにおいてスタート順位はそこまで大事ではありませんが、今回はすごくマディだったので人の泥を浴びて汚れてしまうのを遅らせる事ができました。なのでホールショットを取れたことは僕にとってはポジティブな結果となりました。その後は僕のミスや足回りのセットアップの煮詰めの甘さ、そしてタイヤチョイスも相まってペースが上げられず、順位としては総合20番手くらいを走ってました。
レース開始から1時間15分あたりでバッテリーの残量的に気になり出し、ピットに戻りバッテリー交換をすることに。まず泥汚れを落とすのに5〜6分、交換に5〜6分と、合計11〜12分ほど滞在しました。そこでまた順位を下げてしまったのですが、レースが後半になるにつれてコースコンディションがだいぶ悪化し、あちこちで難所が発生。そして大渋滞が起きました。そうなってからは僕は比較的イージーに走る事ができ、最終ラップでは総合順位的に5個上げて、最終的には総合20位、クラス7位でチェッカー。
レースの話はここまでにして。。。
前回の勝沼ラウンドの記事を書いた際に「エンジン車とはどのように違うのか」というメールを頂きました。
「どのように?」って、なんて答えればいいのかわからなくなってしまうような、難しい質問ですね…。
簡単に言えば「何もかも違う」です。
ではその『何もかも』を僕なりに説明します。
ちなみに今から書くのはスタークヴァーグと、多くのギア付きオフロードバイクの差の話です。
エンジン車はスロットル操作をし、燃料が爆発してピストンを押し出します。爆発によって力が発生しますが、力の出方は2st4stに加え、気筒数や個体差などもあって、エンジン1個ずつに個性があります。その、不安定な出力特性を使い、クランクを回します。そして速度域に合わせたギアをチョイスし、クラッチで繋がり具合をコントロールした後にフロントスプロケットを駆動し、そのフロントスプロケットとチェーンで繋がっているリアスプロケットを駆動させています。
「今更何言ってるの」って思いましたよね。
僕も書いてて思いました(笑)
一方スタークは、スロットル操作をしたら電気信号でモーターに伝わります。まずここで、エンジン車の「スロットル操作〜クランクを回す」までの間で発生してるタイムラグがかなり減らせます。
そして個性が無いので安定して力を出せます。
その次に「速度域に合わせたギアチョイスとクラッチでパワーを繋ぐ調整」という、ノウハウとテクニックが必要とされる事もありません。

▲当然ですが、高圧洗車機で洗ってもなんの問題もありません。全ての電動バイクは高圧洗車機は使えない、というデマが回っていますが間違いです。by KRAZy
僕は上記の事から、スタークとエンジン車を比べて「脳とリアタイヤのシンクロする度合い」が圧倒的にスタークは優れてると思っています。
簡単に言えば、やる事が少ないです。
それと同時に、他の電動バイクに比べても、スタークのコンピュータープログラムが優れているとも思っています。
なので「今進みたい!」って思ってスロットル操作をした時に、エンジン車では自然と発生していたタイムラグを加味して操作していた人(スロットルを必要以上に開けて操作してる人)が、そのままのノリでスタークに乗ると「反応し過ぎてキビキビして乗りにくい」って思う気がします。
あまりオフロードバイクでは馴染みのない電動スロットル(通称電スロ)も、ワイヤー式スロットルに比べて遊びが全く無かったり、リターンスプリングが重いのでスロットル自体も重いです。それもキビキビしてしまう要因の一つではあると思うんですけど、ミリ単位のスロットル操作でも電気信号として拾って、モーターに「これだけパワー出してくれ」って信号を送るわけなので、遊びがない事や重さが大事になってきます。その点は慣れが必要です。
僕は本業がロードレースなので比較的電スロに慣れていますが、それそこチープなバイクの電スロなんかは大嫌いです(笑)スタークの電スロは不満無し。
「新しい物に慣れる」は「自身の成長」なので、電スロ難しそう〜って思って避けないようにして下さいね。
あと僕的にエンジン車との違いは、
「エンジンの持つ特性」と
「バイクの調子の良し悪し」
に関してなんですが、これはまた次回の記事で書こうかと思います。
こんな感じで、昨年までは2st300のバイクでクロスカントリーやハードエンデューロをし、4st450でモトクロスやモタードに乗ってた僕が、今年から電動オフロードバイクのスタークヴァーグ1台で全部賄えてるのは、電動だからと思ってます。
これからもこんな感じで、スタークとエンジン車の違いを書いていけたらと思っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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