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2021.03.06

試乗インプレ&車両解説/ハードエンデューロマシン”MORI SPECIAL YZ250X”

森車両解説ページ

 
 

■誰でも乗れる高性能。試乗インプレ&車両解説/ハードエンデューロ専用マシン”MORI SPECIAL YZ250X”-06.Mar.2020- 

昨年の全日本ハードエンデューロ選手権Final Roundでは、チャンピオンに大差をつけて勝利したのが森耕輔選手でした。

 

今回はそのマシンの試乗インプレとマシン解説のレポートをお届けします。
そうです、このレポートは先日発行した無料マガジンKRAZy 2021 Vol.24に掲載されているものです!雑誌KRAZyを手に出来なかった方々にも読んでいただければ、とこのウェブマガジンにも同じレポートをアップします。ちょっと衝撃的な車両だったからです。今までの森選手の走りから、ある程度は車両のイメージはしていました。が、それを超えるものでした。
ではつづきを・・・。

 

■昨年ハートエンデユーロ界で大活躍の森耕輔選手。そのマシンがこのYZ250X MORI soecial

 

2020年は新型コロナの影響からレースの開催が中止や延期となりました。一部の選手は感染による影響を考慮し、参戦を見送ります。このマシンの森耕輔選手もそのひとり。主な戦いの場でもある全日本ハードエンデューロ選手権/G-NETも参戦していませんでした。が、ファイナルラウンドとなった群馬県日野についに参戦。結果は余裕の勝利。2020年のチャンピオン争いをこのファイナルラウンドで展開した水上泰祐、山本礼人にも大差をつけての勝利をあげました。

 

このレースは現場で戦いぶりを見ていたのですが、チャンピオン争いの2人に比べ余裕があったように見えました。レース後は多くの選手が疲労困憊となるなか、まだまだ走れるという余裕すら感じました。

 
 
森車両左右
▲全日本エンデューロ選手権/G-NET最終ラウンド 単独トップを走る森コースケ選手。

 

G-Net
▲この日の森選手は圧倒的な速さをみせた。これは最終ラップ。全戦参戦が可能なら2021年のチャンピオン候補のひとりです。
 
 

■あのシコクベルグでも

 

全日本ハードエンデューロ選手権/G-NET Final Roundの1週間前には、愛媛の新居浜でシコクベルグというハードエンデューロレースが開催されていました。終盤、水上タイスケ選手(全日本ハードエンデューロ選手権/G-NET2020チャンピオン)と接近戦を展開。終盤にトップに立つのですが、最後の最後でわずかなミス。そこで水上タイスケ選手に抜かれ惜しくも2位に。

 
 

G-Net
▲終盤トップに立った森コースケ選手。
 

G-Net
▲惜しくも2位となったが、あの先があればどうなっていたかはわからない。フィニッシュ後、森選手は全くと言っていいほど疲れていなかった。「ゴールはまだまだ先だと思っていました。まだあまり走っていないし、疲れてもいなかったので。あそこがゴールとは知らなかった・・・苦笑」とレース後にコメント。

 
 

この2つのレースで森コースケ選手の走りで気になっていたことがありました。ひとつは、使うラインが他の選手とは違うようだということ。もうひとつは排気音があまりしないということ。つまりあまりアクセルを開けない走りなのです。G-NETファイナルラウンドのあの長く角度のあるヒルクライムではアクセルを開けていきましたが、多くは静かに走って行きます。シコクベルグで森選手と接近戦を展開したZERO選手はしきりに「森さんは上手いです・・・本当に上手いっす。勉強になりました」と言っていたのが印象的でした。

 

『ライディングもオリジナルだけど、森選手のマシンそのものも面白い車両になっているのかも?もしかしたら、僕らも参考になるようなマシンになっているのでは?』と考えました。

 
 

プリント

 
 

■試乗インプレ。森選手のハードエンデューロマシンYZ250はオフ初心者でも乗れるほどのマシン。

 

試乗は山梨県の朝霧高原イーハトーブの森で行いました。

 
ここから先は、次回に、、、すいません!
ちょっと長くなりすぎてしました。
まず感じたのは、低い回転域からトルクとパワーがでてくる点です。それも『非常にやわらかく』です。このやわらかさもまたかなり独特です。肉厚の大きな手のひらで地面を掴むように出力されます・・・。うーん、こんな表現で伝わってますか?一般に2ストにありがちな、いきなるりフルパワーが出力されるというのとは違います。なのでリアタイヤの空転がしにくい。

 

まずはバイクに慣れるため、バンクのあるミニコースを走ってみた。非常に小さなコースで1周20秒くらい。速度もひくい。どこまで低い回転域で走れるのかとギアをあげていく。3速、まだまだいける・・・なんと5速でもかぶることなく走れる。それもただ走っているだけでなく、ちゃんとバイクをコントロールできる最低限のパワーを発揮しつつ。試乗は朝霧高原のイーハトーブの森トライアルコースで行なった。
とにかく驚きでした。シートも低いこともあって、誰でも乗れるんじゃないかと思うほどのマシンでした。
樹の根が張り出していて階段状になっている角度のある上り。こういうのイヤですよね・・・。根と根の間にすっぽりリアタタイヤがハマったりしてバイクを止めてしまう。最悪は車両も倒してしまい、おまけにエンジンストップ・・・なんてことも。そんなところも、3速+低い回転域で軽く登っていきます。アクセルを開けずとも登るので、タイヤの空転を気にする必要もありません。
トップ選手のマシンというと、とんでもなく凶暴で僕らには手におえないじゃじゃ馬、という印象があると思いますが、全く違いました。これは多くの方にお勧めできてしまうバイクかもしれません。

2020年ハードエンデューロで活躍した森耕輔、そのYZ250

 
 

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KRAZyは情報の無料発信にこだわっています。発行責任者:近藤正之
KONDO design / 近藤正之
KONDO designは 広告企画と制作が主な仕事です。時には商品企画なども行ないます。Panasonic、TOYOTA、Suntory、Asahi Beer、ミツカン、Loft、Monster Energy、JT日本たばこ、などを担当。工業デザインではヤマハ楽器+小室哲哉のオリジナルピアノのデザインも。
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