2019.04.24
スーパーモトジャパン東日本エリアR1と、ダート常設のスポランやまなし
■スーパーモトジャパン2019東日本エリアRd.1と、スーパーモト用ダートコース常設のスポーツランドやまなし
ついにスーパーモト専用ダートコース常設のサーキットが登場しました。山梨県韮崎にあるスポーツランドやまなしです。
スポーツランドやまなしは山梨県の韮崎にあるサーキットです。「30年前に走って以来だなぁ」とか、「ミニバイクで若い頃に来たことあります、ひさびさ」などの声を多く聞きました。そうです、実はこの21日(日)にスーパーモトジャパン東日本エリア戦が開催されました。スーパーモトジャパンは今回が初開催。
コースの特徴は1)アップダウンが大きい。全体に細長く、メインストレートが登り、登りきったところでダートセクションに入り、下りながらのダートとなり、ターマックに戻ってまた下る。2)ダートセクションの路面はグラベルですべりやすい。ダートセクションの図面を今回作成しようと思っって取材に行ったわけですが、その時間をこのレポ作成にあててしました。すいません(汗。ダートセクションの図はいづれまた。
観る側からの特徴は、コース全体を見渡せる観戦場所があること。そこからの観戦はかなりおすすめ。ただし50名が限界かも。1コーナー奥がひとつめの観戦ポイント。ここからはストレートがまるまる見えます。今回パッシングポイントとなった1コーナーも目の前で楽しめます。コース中央にある観戦タワーが2つ目。ここに登ればコース全体がほぼ見えます。ここも面白いですよ。ただしこちらは20-30名が限界かも。
スポーツランドやまなし、略してSLy、覚えてください。アクセスは中央道韮崎IC出口を北に曲がり、そのまままっすぐ10分。道路が1車線になると右に小さな看板が。そこを右折です。コース内の駐車場に入るにはトンネルをくぐる必要がありますが大きな車両は通過できません。車高の高いピックアップ、4トントラック、キャンピングカーなどは通れません。そのような車両は特別通路からのアクセスになりますので、事前にコースに連絡を。※ハイエース200系のワイド&ハイルーフは通過できるようです。
■スーパーモトジャパン2019東日本エリア Round1 山梨ラウンド/スポーツランド山梨。
開催クラスは、S1 OPENクラス、S2クラス、S3クラス。各クラス2レース行なわれ、その各レースのポイントが加算されます。そして今回は、チャレンジプロというデモレースも行なわれました。S1 PRO classとそれに挑戦したい選手によるデモレースです。ポイント対象外となります。サービス的なレースです。
S1 OPEN class
排気量無制限クラスです。251cc以上という制限はあります。
600ccでも700ccでもOKです※
XR600、SM701、350SX-F、RM-Z450など
S2 class
250ccクラス。小排気量というわけではないのですが、非常にテクニカルなクラスです※
KX250F、CRF250Rなど
S3 class
これは地方選手権のみのクラスです。
250ccの一般公道走行可能な車両のみとなります。
モトクロス用レース車両の場合は2stは85cc、4stは150ccとなります※
CRF250M or L、WR250X or R、D-tracker、CRF150R、KX85など。
■S1 OPEN class #6内拓斗と#13加藤隼との戦い。
午前の練習走行を観て思ったのは#13加藤シュン選手がかなり速いということ。タイムを見ていたわけではないのでアレですが、走行が巧みだなぁと。最終コーナーではキチンとブレーキイングしコンパクトに旋回、そして他のだれより早くアクセルをあけ一直線にホームストレートを加速、お手本のようなライディングをみせていました。
先日行なわれた中日本エリア戦Rd.1で勝ったのは#6内拓斗(ウチタクト)選手。メインは東日本エリアで戦っていますが、この日は中日本にも参戦。たぶん、この2人(#13加藤選手と#6内選手)の戦いになるのかなと予想。あ、マシンは2人ともハスクバーナ FS450。
レース1に勝ったのは#13加藤シュン選手でした。今回このクラスには全日本の選手(東日本エリアの上のクラス)も数多く参戦していたのですが、なんと格上のこの全日本の選手もおさえての勝利でした。
実は他クラスのチームのメカニック達と観戦してたんですが、めちゃくちゃ盛り上がって観てました!!「イケー!」とかいいながら応援してました。だって全日本の選手を負かすんですからそりゃ応援しますよね。スターが生まれる瞬間ですもの。
ライバル#6内タクトは残念ながら4位。2位3位は全日本の選手なので、実質2位だったんだけど、このポイント差は大きい。
レース2は同じく#13加藤シュンがトップを走ります。そこにくらいついたのが#90松本カズシ。この2人を追う#38三井#9村松の2人はやや離れています。(この日は普通に観戦していたので、メモをとっていません・・・記憶だけで書いてます。すいません!!!レポ書くつもりじゃなかったンすよー)
追う#90松本がやや追いつき始め、そろそろしかけるかなぁ・・・としたら、アソコかなぁ、そこに行こうかなぁと思案していたら、ホームストレートで#13加藤が激しくクラッシュ。追っていた松本はなんとか避けて2次クラッシュは回避。加藤もすぐに起き上がりコース外へ退避し大きなクラッシュにはならず。ちょっとヒヤッとしました。
クラッシュした#13加藤シュンのライバル#6内は4位でチェッカー。1-3位は全日本の3人なので実質1位。
いつもは全日本の取材がメインなので、エリア戦(地方選手権)の取材はあまりしていません、が、エリアも面白いですね!マジで堪能しました。でも各ラウンドを追えるほどKRAZyに時間もお金もないんですよね・・・汗。
■S2 class#21島田、S3 class #8今野そして#7加藤。
この2つのクラスは混走となりました。
S2はレース1レース2ともに圧倒的な速さで#21島田ユウが勝利しました。マシンはWR250X。
このS2クラスはレーサー250ccのクラスなので、ライバルはCRF250Rなどです。パワーも違いますし、なんと言ってもシャーシが違います。レーサー相手にWR250Xで戦うのはかなり難しい。そのなかで#21島田選手が勝利。
あ、タイヤはスリックじゃなくハイグリップを使用していました。うーん、これだけでレポを書きたいくらい!いちいち面白かったこの東日本エリアR1でした。
S3はヒート1は#8今野佳紀が全体のトップに立ちレースをひっぱります。その後S2クラスを制した#21島田に抜かれ2位となりますがそのままチェッカー。2位あらそいはYZ85の#81青田魁と#7加藤将貢、2位に入ったのは#81青田魁でした。この戦いも面白かったです。
ヒート2、S3クラストップは#8今野ヨシノリ、追ったのは#7加藤マサツグ、終盤この2人の戦いとなります。最終コーナーから1−2コーナーまでは#8今野が。その後の下りは#7加藤が速い。ラスト3ラップはいわゆるドッグファイト。
ついに#7加藤が最終コーナーの進入でややブレーキングを遅らせインに入ります。2人はほぼ並びます。が、#8今野は冷静にコーナーから脱出、マシンをすばやく立てスムーズに加速。#7加藤はコレ以上はむりというほどにマシンをねかせコーナーを抜け、立ち上がります… が、今野の前にでることができません。ここが勝負どころでした。実は観戦しながら超盛り上がってました(そう、取材というより完全に「観戦」。すいません!)
S3のレース2に勝ったのは#8今野佳紀。2位は#7加藤将貢となりました。
■多くのS1 PRO のライダーが集った 東日本エリア選手権 Round1
このあとはチャレンジプロというデモレースが行なわれました。S1 PROと、そしてこのトップライダーと一緒に走ってみたい、挑戦したいというライダーによるデモレースです。
勝ったのはS1 PROの#22古川カズヨシ選手。デモとはいえ、さすがの迫力。デモと言うのはポイントがかかっていないというだけで、走りそのものは本気だったようですよ。
なぜプロクラスのライダーがわざわざこのエリアという地方選手権にあつまったのでしょうか。彼らのレースは今回開催されないので走る必要はありません。ですが、関東を中心に長野(金児伸二選手)や遠くは三重からも(三苫選手)参加。
スーパーモト専用のダートセクションのあるコースが生まれたなら走っておこう、ということもあると思うのですが、半分はこのコースへの感謝と、コースも含めてこのスーパーモトの地方戦を盛り上げていこう、という気持ちからなのかと感じました。速さを極めるのも大切だけど、こういう選手自らが「このスポーツを創っていこう、築いていこう」という行動も大切なんでしょうね。
とにかく行ってよかったです、この東日本エリア選手権 Round1 山梨。ものすごーく、たのしめました!
エリア戦に出てみませんか?レースをやってみませんか?
ひとりで参戦してみるのもいいけど、チームで出るのも楽しいです。メカ担当、トランポのドライバー担当、そして乗り手。たとえばこんな3人ではどうですか?ひとりでも参戦できるけど、なかなか大変です。あ、そう!レースを楽しんでいるお店に行くのも、てっとりばやく始められます。ハスクバーナ東名横浜(横浜)、青木輪業(厚木)、モトショップTOYZ(江戸川区)、ハスクバーナ長野(長野)、元モトウェスト(甲府)などなどのお店のチームが今回参加していました(自分はかつて一人で参戦してたけどやっぱ大変でしたww)。
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質問ご意などお気軽にこのアドレスへ→ kondo@kondo-design.jp
KRAZyは情報の無料発信にこだわっています。発行責任者:近藤正之
KONDO design / 近藤正之
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