2023.02.10
BETA 2023 RR4T 390 / 人気SF映画のあの頼り甲斐のあるアイツ
■BETA 2023 RR4T 390 インプレ-10.Feb.2023-
ここはBETA RR4T 390 2023年型のインプレッションレポートになります。2ストローク車は他のレポートをご覧ください。RR4Tは4ストロークシリーズを指します。
RR4T 390は、4ストローク390ccのエンデューロマシンです。ベータは2ストロークシリーズが人気で4ストロークはあまり話題にならないようです。が、実はトラクションに優れた車両が多いと言われています。
■スペック
排気量:385.6cc
重量:107.0kg
ホイールベース長:1490mm
シート高:940mm
ボアxストローク:88mmx63.4mm
始動:セル
価格:1,300,000円(税抜)+販売店までの輸送料12,000円(税抜)
※390のナンバー登録には排出ガス試験成績表が必要です(別途費用)。予備検査取得後の納品も可能です(別途費用)。
この390はやや大きめの排気量となりますが、大パワーを発揮する気難しいレーシングマシンではありません。
▲RR4T 390。脳ある鷹は爪を隠す的な車両かも。はっきり言ってかなり気に入りました!!あまり話題になってないようですが「レースで1つでも上の順位」が目的はないなら、かなりアリだと思います。(てかレースでもクロスカントリー的な内容で中級くらいならこういうのが一番速かったりして。自分の場合ならこれが一番速いかも)
■石戸谷 蓮選手のインプレッション
「(350に比べて)マイルドな出力感のエンジン。
とはいえ「軽量+パワフル」に変わりがない。高速道路もこなせるレーサーという側面もあって公道では最強マシン?」
写真が違っていました。すみません!390はこちら↑になります。
■390はマルチな優等生
390ccのエンデューロレーサーマシンという肩書きから、大パワーを発揮する気難しいレーシングマシンという印象を持つかもしれません。が、実は違います。某人気SF映画のサブキャラクター(毛むくじゃらの大きなかた)を彷彿とさせるような「力持ちで気は優しい」性格。
一言でいうと「マイルド」とも言います。というと、なんだか魅力に欠ける感じですよね…。確かにマイルドなんですが、もう少し説明すると、「柔らかにしっかり地面を掴む、そんなイメージのトルクで走るマシン」です。マイルドなんですが実は速い。
このマイルドさは懐の広さでもあるような印象を受けました。ということは公道での使用にも向いているのでは?
モトクロスタイプのレーサーマシンの公道仕様があります。実際に乗ってみると、気難しくてあまり楽しくないように感じています。ピックアップが良すぎて使いづらかったり、高速での一定速度走行が苦手だったり、信号などで頻繁に止まるような状況が苦手だったり…。レーサーはある意味特殊な状況で使われるもの。あらゆる状況を想定しての設計ではないので、できないことがあるのは当然です(欧州の郊外や牧場の広がる道などならレーサータイプでも楽しめると思いますが)。
このRR4T 390はそんな気難しさはなく、高速道路、峠、ツーリング、通勤(住宅街や幹線道路や渋滞)、と日本のいろんな状況の使用に対応できるのでは?と感じました。「懐が広い」印象です。
■公道での使用も得意?ならストリートモタード仕様もあり?
懐の広く柔軟である、いざとなればパワーもあるというRR4T 390はナンバーを取得しての公道での使用にかなり向いているように感じました。
実は試乗している際、ふと空想していました。「ナンバー付きのモタード仕様も面白いかも!」ということです。かなり優秀な車両になるのではないでしょうか。高額になるのが一番の課題ではありますが、一生モノと考えたらかなりお得かも。だし、他に比べるものがないですし。あ、ハスク701やKTM690モタードとはまた違う味です。もっと軽量で軽快、しかしパワーがあって、そしてしっかりした車体。という感じでしょうか。701や690のズドンと走るというより、ヒラヒラとスマートに、しかし力強く走る!そんな感じです。コントロール性高いので、実はハイペース走行が可能というようなタイプでもあります。あ、シートは硬いですが(お尻を頻繁に移動するとかなり対処できます。ハスクSM250Rで横浜から新潟まで高速を使って行ったことがあるんですが、この乗り方でかなり対処できました。WR250Xの柔らかなシートよりSM250Rの硬い方が痛くならなかったです)。
■次はRR4T 350です。
次回が最終回。350です!これは「!!」なマシンです。これもナンバーの取得が可能です。かなり軽量+ワイルドなマシンです。※実はこの350でモタード仕様を作ってる方がいらっしゃいます。
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