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2015.09.04

Beta X-trainer 300 Debut! / Part1

斜め前イメージカット
 
 

Beta X-trainer 300 ベタほめ?

あのベータ クロストレイナー 300がついに、日本に輸入されました。

話題のポイントがいくつもあり、KRAZyではとても期待していました。

発表時の車両開発コンセプトを読む限り「こんなバイクがあったらいいのに」というバイクだったからです。

 

で、先日もKRAZyに書きましたが、乗ってきました!

その期待をうらぎらないバイクでした。

 
 
 
 

2台
左の白い車体がX-trainer、右の赤い車体がRR2T 300。X-trainerのほうがタンクやシート高がやや低い。

 
 

X-Trainer(クロストレイナー)は「オールラウンドエンデューロバイク」のコンセプトのもとに軽量、

コンパクトな車体設計とし、イージー ライディングを実現したブランニューマシンです。

フルサイズマシンでありながら従来のエンデューロマシンよりもコンパクトな車格は、

スキル向上を目指すライダーだけでなく、オフロード入門者やリ ターンライダーにも最適です。

 

と、ベータモータージャパンのHPにあります。

そうです、上記のようなバイクなんですが、価格がかなり安い。

X-Trainer300 870,000円(税別)!

 

う〜ん、これは誤解されるかも・・・・。

実際、僕の友人の幾人から「あの250や300の廉価版じゃないの?」と言う声がありました。

最近のエンデューロバイク事情や、ベータ社の認識もあまり無いからかもしれないんですが。

 
 
 
 

ヨコ
Beta X-trainer 300 ヨコから

 
 

今回フレームが全く新しい設計になっています。

フロントのピボット付近が、RR2Tに比べてかなり低く変更されました。

もともとシート高の低いRR2Tに比べても、このクロストレイナーはシートが20mm低くなっています。

170センチの僕だと、両足のカカトがほぼ着きそうな感じ。

RR2Tでは1〜2センチ浮いてた感じですが5ミリくらいカカトが浮く程度です。

ものすごく低い、ということは無いのですが少しでも低いのはありがたいです。

かと言ってサスのストロークが足りないということもありませんでした。

MXコースのようなハイスピードでジャンプを飛んだりしていないので、アレですけど。

 
 
 
 

ヨコ
特徴的なチャンバー。まるでトライアルマシンのよう。これであの独特の出力感を生むんでしょうか。

 
 

というか、細かいことは先で書くとして、

全体の印象、つまりインプレッションですが、かなり自分的にはうれしいバイクでした。

 

あ、そうそう。今回も初級中級な自分の感じたことをそのまま書きます。

ですから、エンデューロレースのトップクラスに昇格したい、とか

絶対勝ちたい、という上級のみなさんには関係のないインプレになると思います。

ってことで、よろしくお願いします。

 
 
 
 

ヨコ
チャンバーの膨張室容積はかなり小さいです。RR2Tの半分くらいだったりして。

 
 

エンデューロバイクの条件を上げるとしたら、以下のような内容になります。あくまでも僕個人のです。

●低速から中速域のやわらかなトルク出力感のあるエンジン(でも回せば、それなりに回ってくれる)

●乗った際、車体がコンパクトな印象のあること(低速あら中速までの軽快感みたいな)

●重量的に軽いコト

●セル付き

●乗って楽しいこと

ま、あくまでも個人的な思いです。

実際にレースに出るとして考えても、またそうじゃなくても、この条件をクリアしているのがうれしいです。

 

レースや山に入って遊んで、かなり疲れてきたときに、

他のひとの轍に入ってなしくずし的に走ってしまうのをさけたい。

でも、疲れるとついついやっちゃう。  で、はまる・・・汗。

コースや山の中もどちらも同じなんだと思うんですが、

よーく周囲を観察するともっと簡単にクリアできるラインが見つかることがあります。

疲れているときそのラインを発見できても、挑戦する気力がすでに失われていたりします・・・。

今、個人用には、WR250F03(セル付)に乗っています。

フロントが重いせいか、こういう事態でよけいにその気力がうせて、誰かのラインをなぞるか、

そこで休んでしまったりする(笑。

 

こういう時に、新たなラインにトライしてみよう!と思わせるコントロール性というか懐の広さが欲しいンです。

そう思いませんか?

どんなにアクセルあけて直線やノボリをがんばっても、こういうところでのミスやハマるコトを防げたほうが

順位も上がるし、つーか、レースじゃなくても乗ってて楽しいです。

レースなどでは、1度ハマったところってそこに来る度にイヤになりませんか。

そういうハマるシーンが減るのって、とてもココロヅヨイなと思っています。

速いより、自分を助けてくれるバイク、もしくはコントロールできるバイクが欲しいです。

 

そーです。僕の場合、最高出力が30psだろうが50psだろうがあまり意味はなく

ゼロ発進と、低速から中速での地面を掴み僕を前に運んでくれる柔らかな出力が大切です。

なんかベテラン上級ライダーみたいなこと書いてますね・・・恥ずかしい。でも、こう思っています。

 

で、それを実現してくれているのがこのX-trainer300です。

「でも300じゃナンバーが。250ccだったらいいのに。」という声が聞こえます。そうなんですよね・・・。

でも300ccだから、この柔らかくてしっかり地面を掴むトルクが出ているのかもしれません。

実際のところはわかんないですけど。

 
 
 
 

ヨコ
コレがオイルタンク。シートを手ではずすと現れます。660mlの容量。満タンのタンク3つ半くらいはもつそうです。これで混合ガスをつくることから解放されます。

 
 

技術的な話題のひとつに、オイルインジェクションがあります。

もうガソリンにオイルを混合させる必要がなくなります。

「大丈夫なの?」 はい、もうかなりのテストを繰り返していて、実戦でも1年以上使われています。

 
 

ヨコ
フレームの首の部分。高さを抑えつつも強度を出そうと、幅のひろい設計に。RR2Tと比べるとよくわかります(次カット)
 
 

「つーかさ、簡単に言うと、初心者用の2stエンデューロバイクってこと?」

それも正しいと思います。

が、それだけじゃないと感じました。

 

この日は、JEC IA-1の#17栗田武選手も試乗されました。

「初心者対象はもちろんですが、楽しくオフロードバイクに乗ろうとする全ての人が満足出来る1台だと思います。

所有欲も満たしてくれるし上達しても飽きないで末長く乗れるバイクじゃないかなーって。

このバイクなら上達も早いのではないでしょうか?」

とコメントをいただきました。

「新しい風が吹くかも」

試乗を終えバイクから降りた瞬間に、#17栗田選手が放ったこの言葉が印象的でした。

「でも、IAの方にはあれじゃないですか?」とこのとき質問したところ

「いえ、全然大丈夫です。フロントフォークはやや細いようですが、大丈夫だと思います」

と答えてきただきました。

 
 
 
 

フレームフロントピボット付近
これがBeta RR2T 300。これと比べると一目瞭然。廉価版じゃないし、仮にそうだとしても、価値あるバイクです。

 
 

 
 

 
 
 
 

ヨコ
9
 
 

下の写真が、Beta RR2T 300です。比べてみてください。

 
 
 
 

0表紙Beta
10

 
 

このインプレは、ベタほめ?  

    ってダジャレかよ。じゃなく、イイのはイイと。  ただ、大きなパワーを必要としたり、好むライダーには向いてません!

 
 

インプレはPart2に続きます。

次は細部とスペックや仕様などについても。

 

あ、シェルコの2st250もいいんですよね。何度も書くけど。

 
 
 
 
 
 

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