2025.02.20
CYCLING A GO GO Vol.32「サブカルが自転車とともに飛び込んでくる週末は安息だあ」
■CYCLING A GO GO / サイクリング ア ゴーゴー Vol.32
「サブカルが自転車とともに飛び込んでくる週末は安息だあ」-20.Feb.2025-
毎月20日は、相良さんことMr.チャガラさんのロード自転車の連載です。
Mr.チャガラさんは自分が会社員時代の同僚(Mr.チャガラさんはデザイン界の巨匠大貫さんと仕事をされていました)。今は自転車ロードレース界でスポンサーシップ・エージェントの仕事をされており、最近自分でもロードレーサーを購入しロード自転車ライフを楽しんでいます。
そんなMr.チャガラさん、今回はなんだかいつもと違う様子・・・あ、毎回意外な内容ですけど
■サブカルが自転車とともに飛び込んでくる週末は安息だあ
サブカルという言葉をアニメやコスプレだけだと思うのは見識が狭い。いや、言葉を端折り(はしょり)過ぎましたので言い直します。サブカルチャーという言葉をアニメーションやコスチュームプレイだけだと思うのは見識が狭いです。カタカナを略す前の単語に戻して少しだけ丁寧にしてみました。そもそもそのように考えている人は、2025年のいまを生きている人にはいないはずですよね。サブカルチャー文化が始まったのは、1960年代から1970年代にかけての「カウンターカルチャー」や「ヒッピームーブメント」からだと言われています。音楽、ファッション、芸術、社会運動などに大きな影響を及ぼし、その流れは今に続いています。日本では80年代に漫画とともに「オタク文化」が顕在化してきて、コロナ禍直前までクール・ジャパンの代名詞のように言う人もいました。単語をどんどん省略して会話に取り込んでいること自体が、サブカル文化が生活の一部になっている証です。そしてサブカルライフの中に、ミニシアターで映画を楽しむというのがあります。莫大な製作費をかけた大資本映画だけではなく、商業ベースには乗りにくいけれどグッと心を掴まれて離してくれない素敵な映画もMr.チャガラは愛しています。2月のとある週末に出会ったサイクリストdeクリエイターな人のお話です。
■名古屋駅新幹線口のビックカメラ裏にあるミニシアターが今回の舞台
東京では吉祥寺のミニシアターによく行っていました。名古屋にもいくつかミニシアターがあります。たまにその映画館の前を通ると行列をして入場を待つ人たちをよく目にするのがシネマスコーレです。なかなかマニアックな映画をかけています。好きな映画をかけるところは褒めてしまいます。言い方がやや上目線で嫌味ですね。反対に、この映画をちゃんとお金を払ってみてやろうというのはなかなか見どころがあるな、と映画館のスタッフは内心そう思ってお客様を迎え入れているに違いない。いや、決してそんなことは感じたことも思ったこともありません。ミニシアターはお互いの感性が振れあう一種のコミュニティー的な空気感もあり適度な距離感を保ちながら、作品に没頭し日頃見落としていることや大切なことに気づかせてもらえる場所です。作品がマニアックなものも多く、最初は敷居を高いと感じる人もいるかもしれませんが、映画の良いところは場内が暗くなれば自分と作品が直に向き合えること。時々ほかの人の笑い声や泣き声息遣いが聞こえる程度で、それも心地よい音響効果です。
■母をたずねて三千里ではなく、父を訪ねて三千里
人間はどこから来てどこに行くのか?
これは科学という学問をするうえで根底にある考え方です。そう、私たちは自分たちのことなのにそういうことがわからないのです。では、自分はどのような親から生まれたのかはっきり分からないとき、自分であることとは何かを見つめなければならない瞬間が訪れたとき、私たちはどのように動くのでしょうか。
「パドレ・プロジェクト 父の影を追って」は日本人とアフリカ人の間に生まれ、2歳のときに父と生き別れになり、日本で生まれ育った武内剛(たけうち・ごう)監督のドキュメンタリー映画です。彼は愛知県・名古屋市生まれで、2004年に渡米し2012年までニューヨークで暮らしていました(Mr.チャガラも子供の時ニューヨークにいたよ)。演劇学校「HB studio」で3年間演技を学び、卒業後は演劇、ミュージカル、映画等に出演、シンガーソングライターとしても活動していました。日本帰国後はお笑い芸人・ぶらっくさむらいとして、ピン芸人デビュー。 音楽を使ったパフォーマンスを武器にテレビ(代表番組:エンタの神様、おはスタ など)やライブに出演し活躍していました(R-1ぐらんぷり2017準決勝・第1、2回歌ネタ王準決勝進出)。
そんな経歴の武内剛監督が映画を撮ってまだ日本で上映していない作品があるという話をMr.チャガラが聞いたのは2年近く前、愛知県春日井市のお酒がのめる「みんなのたまり場」のようなお店でした。お酒を飲みながら断片的にそのエピソードを聞きながらその時から早く見たいと思いつつ、ようやく名古屋で上映が決まり初日に行った次第です。
▲武内剛(ぶらっくさむらい)監督。始まる直前のシネマスコーレには人がどんどん吸い込まれていき満員御礼。
■「パドレ・プロジェクト」と自転車
サイクリング ア ゴーゴーは、自転車のコラムです。では、映画「パドレ・プロジェクト」は自転車とどう関係があるのかしらん。はい、良い映画に自転車はつきものというのが昔からのセオリーで、このドキュメンタリー映画も例外ではなかったのですね。オードリー・ヘップバーンがファッショナブルに自転車を楽しむシーン、ETで子供たちが自転車で空を飛び月が印象的に背景にある様子、自転車泥棒なんて映画もありましたね。武内監督は自身を主人公に本作品を撮っていて、名古屋市内を颯爽とライドするシーンを披露されています。ドキュメンタリー映画ですが撮影スタイルはとても情感に訴えるシネマ的なシーンです。自転車のある日常、名古屋市は我が町という自然な空気がここにはあります。株主優待を消化するために自転車で移動する棋士の方のライドシーンとは撮影の狙いが少しばかり違います。あれはあれで好きなあれですけどね。
映画の内容は見てのお楽しみです。気になる人は公式ホームページで確認できます。少し残念なことはサイクリング ア ゴーゴーで「パドレ・プロジェクト」が紹介される日は名古屋の最終日で記事を見た瞬間にはもう上映には間に合わないこと。全国ロードショーは広島1か所を残すのみとなっているようです。そのあとの予定は未定だと思いますが、Mr.チャガラは是非一般向けに上映会をおこないたいと考えています。KRAZyの皆さん、楽しみにしていてね。監督、この素敵な映画をもっとみんなに見てもらいやしょう。
「パドレ・プロジェクト」公式HP https://padreproject.jp/
▲上映後は監督の舞台挨拶で、そこにはきさくな市議会議員で彼の親友(出演も少ししていて、これが本当の友情出演)と彼の母親が。父を訪ねて三千里のドキュメンタリーでしたが、母君も重要なキャストで出演されています。映画の自転車シーンは残念ながら画像ありません。最後PADRE(パドレ・イタリア語で父親)と会えるのかどうかは内緒。この映画は、ニューアーク国際映画祭でワールドプレミア上映、デトロイト・トリニティ国際映画祭では最優秀国際映画賞を受賞していて、チャレンジが報われているのも素敵です。

▲この日パンフレットが普通版と豪華版の2タイプが用意されていて、監督にサインをいただきました。冒頭にあった画像はそのサイン入り表紙です。豪華版は制作のインサイドストーリーも書かれていて、映画を観終わって読んでみると2度3度おいしさがこみあげてくる内容となっています。この前実家を掃除していたらスピルバーグ「未知との遭遇」のパンフレットが出てきて物持ちの良さに驚きましたが、久しぶりの映画パンフレットです。
■話はこれで終わらないのが、生きていることの面白さ
「パドレ・プロジェクト」の上映後にパンフレットにサインもいただき、今日はいい日だったと映画館を後にしかけたところで舞台にいた鈴木市議会議員(Mr.チャガラの友人でもある)に呼び止められ、突然歩き出した人を引き留めて私に紹介してくれた人がいました。その人の名は中島弘象(なかしまこうしょう)さんです。
私は彼の大ファンで、講演会で遠くから拝聴したことはありましたがこうして本人と直にお話しできるのはとてもうれしいことでした。中島さんは「フィリピンパブ嬢の社会学」「フィリピンパブ嬢の経済学」(ともに新潮社刊)の作者で、映画「フィリピンパブ嬢の社会学」の原作者です。著作、映画、講演と中島さんの作品を気がついたら全部見ていてとても引き込まれていました。映画「フィリピンパブ嬢の社会学」は、ドキュメンタリーではありませんが中島さんの実体験をベースに書かれたストーリーでエンタメ的な脚色はありますがで、真髄はリアルでございます。映画を見ると再び恋をしたくなる気持ちが芽生えるかもしれません。主演女優の一宮レイゼルさんにも虜です。こちらも上映会を企画したいです。
なぜ、中島さんをこのサイクリング ア ゴーゴーで紹介しているのかというと、彼もサイクリストなのです。名古屋市内には春日井からよく出てくるようですが、いつも自転車を利用しているということで、Mr.チャガラ的には驚愕です。結構クルマの多いこの道を1時間自転車で走ることのできるマヌーバビリティ!自転車コラムを書いているけれど、自転車を体の一部のように乗り回していない自分は足元に及ばない芸当です。そう、今月も実際のライドを紹介しませんでしたね。

▲お、タイヤも細いね。自転車全体で撮影すればよかったけれど、この時はお話しできて興奮状態だったので気が回らずでした。ちなみに映画「フィリピンパブ嬢の社会学」ほぼ春日井市ロケで地元のなじみある場所が結構出てくる不思議な映画です。今度聖地巡りをレポートするのもありですね。
▲映画「フィリピンパブ嬢の社会学」 https://mabuhay.jp/ 「フィリピンパブ嬢の社会学」「フィリピンパブ嬢の経済学」(新潮社刊) https://www.shinchosha.co.jp/book/610704/
<追記 by コンドー>
ちなみに、コンドーもロードチャリを手に入れました! めちゃくちゃ速いっす、そんで楽だ〜。どこまででも行けそう!!今年のJSM美浜ラウンドの取材では、同時に知多半島チャリツーやっちゃおうかなぁ。知多半島ってチャリツー最高みたいなんです。
END
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