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2023.03.18

G-NET2023 Round1 ケゴンベルグ 3月12日/Part1

表紙_飛ぶガレキ 3
 
 

■全日本ハードエンデューロ G-NET2023 R1 ケゴンベルグ レポート/Part1-18.Mar.2023- 

 3月12日(日)神奈川県厚木市の山間部にある「人の森/華厳工場」採石場で全日本ハードエンデューロ/G-NET2023 Round1が開催されました。

 

 当日は春が一足先に訪れ、4月のような陽気となり、街道の桜も満開。気温は18-19度まで上がり観戦には絶好の一日となりました。

 

 しかし選手は、この異常なほどの気温に身体がまだ慣れていないのでは?ハードなコースとこの高気温から過酷な展開となることが予想されました。

 
 

朝日にかがやく草
3月の中旬ながらも、すっかり春のような陽気となったG-NET2023 Round1。コース近くの桜も満開でした

桜

 
 
■会場は「人の森/華厳工場(けごんこうじょう)採石場」

 

 今回のコースは採石場内に用意され、あらゆるセクションに石やガレキがあるというコースデザイン。ここ「人の森/華厳工場 採石場」は昨年末に海外からジャービス選手を招待し話題となったCROSS MISSION ケゴンベルと同じ会場です。神奈川県中部に位置し都内からもアクセスのしやすい会場です。この「人の森/華厳工場 採石場」はバイクスポーツへの理解があり、数多くのイベントが開催されています。

※この大会の主催&コースデザインを行った石戸谷蓮選手(エンデューロ&ハードエンデューロの現役選手)がこの人の森/華厳工場採石場とタッグを組んで多くのバイクイベントが開催されています。

 

「人の森/華厳工場」についてはこちらをご覧ください。
  ↓   ↓   ↓   ↓
https://hitonomoricorp.jp/business/resource/

 
 

つなぎのファミリー
観戦のしやすさを考えた今回のレース、多くの家族づれが訪れていました。楽しい!という会場の空気、自分の頭の中ではヒューイ・ルイスが始終流れていました。特にThe Power of Love♪

ヨツバモトと蕾 2
家族もキッズも楽しめる大会を考え、いろいろなアトラクションが用意されました。これはキッズ用電動バイク「ヨツバモト」。

タイトル_さくらと岩盤
ヤマハのキッズスクールも開催されていました。あ、先生は太田選手です!かつて世界で戦っていたスノーモービルの中澤氏にも会いました。懐かしいなぁ!

 

■観戦のためのレース

 

 ハードエンデューロレースを多くの方々に見てもらいたいという考えから、家族でも観戦にしたくなるような施策が用意されました。
・重機体験
・キッズ用バイク体験
・キッズ用バイクスクール
・巨大いたずら書きボード
・砂場山パーク
・キックバイク体験
 などなど、家族で観戦に来ても楽しめる、そんなアトラクションが数多く用意されました。こーゆーのいいですね〜、すごく実質的!

※Jリーグを作った目的はサッカーをやる人を増やすんじゃなく、話題提供や観戦などサッカーに興味を持ってもらうことが目的でした。やる人だけを対象にしてると大きくはならないみたいです。会社員時代にいくつかこのような仕事に参加しましたが、この考えが成功につながるのだろうなと感じました。

 
 

コースマップ
コース全体図。KRAZyは主に右下のエリアで撮影。写真の多くはこのセクション6から7になります。本部やアトラクション&ブースエリアが一番高いところに位置します。採石場の坂や採石エリアを巧み活用したコースになっています。つまりオーストリアで開催されている世界一過酷なハードエンデューリレース「エルズベルグロデオ」に似ています。

 

■Rock、Rock、Rock、そしてダイナミックなヒルクライム

 

コースデザインは採石場の特徴を活かし、石、岩、ガレキ、そして長くダイナミックなヒクルクライムで構成。静と動のコントラストのある見応えのあるものとなっていました。コースは長いのですが、どこで見ても楽しめるような工夫が。

 

 レースは3時間。100名を超える選手によって戦われました。
 「黒ゼッケン」と呼ばれる昨年のランキング9位までの固定ゼッケンの選手が最後尾列からスタート。最後尾から追い上げていくスーパーライディングが会場を沸かせます。会場は見晴らしが良く、その姿が観戦エリアからもよく見えます。見応えがあります。

 

 スタート直後からロックセクションや角度のあるヒルクライムで苦労しコース内で渋滞する一般参加選手達。そこを黒ゼッケンのトップライダーがあっという間に抜き去っていきます。序盤トップに立ったのはYZ250Xに乗る森耕輔選手。黒ゼッケンではないですが(※)優勝候補の一人です。そこに2年連続チャンピオンの#1山田礼人選手が続きます。

 

 が、第6セクションのテクニカルなロックヒルクライムで#9藤原慎也選手が一気にトップに。

 
 
シンヤ+岩2
2023シリーズ開幕ラウンドを制したのはブッ刺し先生こと藤原慎也選手。マシンはGASGAS EC300。

 

苦しい!
豪快なヒルクライムセクションはこのコースの見どころの一つ
 
Theガレキレース2
採石場だけあってガレキが延々と続きます。動くガレキに苦しめられた選手達。

 
ロックセクション

 
ヤマハ

 

飛ぶガレキ
取材撮影はこのガレキに注意が必要です。時には僕らもヘルメットが必要なほど。

 
石のコース崩れ落ちる石
ハードエンデューロは全体にスピードが低くまた観戦エリアの近くを走るため、選手の戦いぶりを間近からじっくり見ることが可能です。

 
目がうつろ

 
 

■開幕を制したのはGASGASの「ブッ刺し先生」

 

 季節外れの高温に加え、石・ガレキ・岩・石が浮いた滑りやすい路面のハードなコースを制したのはブッ刺し先生こと#9藤原慎也選手でした。

 

 「コースはさほど難しくはなかったけど、疲労が激しかった。序盤のクラッシュで潰してしまったチャンバーのせいもあってパワーが足りないシーンもありました。が、勝てました」
と、#9藤原慎也選手。

 

 マシンはGASGAS EC300。藤原選手はトライアルの最高峰クラスのIASの選手。また、街中や公園でのトライアル選手権を開催など主催者の側面もあります。海外のレース(※)にも挑戦しています。

※オーストラリアで毎年開催されている世界一過酷なレース「エルズベルグロデオ」に今年も参戦。 

 1ラップ目の中盤頃、第6セクション手前の移動中(※)に藤原選手に出会ったのですが、非常に疲れた顔をしていたので心配していました。しかしその直後のセクションで前を行く選手を一気に抜き去りトップに立ちます。

※移動中に:ハードエンデューロは、ハードなセクションがあちこちに用意され、その間の移動中はあまり飛ばすことはありません。そこで急いでも次のハードなセクションで簡単に順位が変わってしまうことがあるからです。

 
 

イズヤン2位2

イズヤンことハスクの300に乗る#7泉谷之則選手が2位に。レース直後に「やりました、2位に入りました!」と聞き、思わず抱き合って喜んでしまいました。レース展開は見ていましたから、2位か3位には入ったはず、とはわかっていましたが、でもいい結果に喜んでしました。メディアであり公平さは必要だけど、やっぱ人だから、嬉しいものは嬉しいですよね。

 

■2位はイズヤン、3位に入ったのは大塚

 

 2位に入ったのは#7泉谷之則選手。レース後半2位に上がり3番手の#2大塚選手との争いになりましたが、その2位を守りフィニッシュ。
 
「ハスクバーナとIRCのタイヤに助けられました。このような土質のヒルクライム、どうやら自分は得意のようです(笑)。2位でしたがこの結果に満足しています!ありがとうございました」

 

 3位には#2大塚正恒選手が入りました。最近のハードエンデューロは若手が上位を占めています。そのなかベテランが食い込みました。今シーズンより「やはり軽さが欲しい」ということでヤマハに乗り換えたとのこと(正しくは今までのBETAとの二台体制とか)。ヤマハでの初レースで表彰台を獲得しました。

 

大塚先輩3位
ヤマハに乗り換えた初のレースで3位表彰台を獲得した大塚正恒選手。「体力がなくなってきて、軽さが欲しくなりヤマハにしてみました」とのこと。どんなマシンなのかちょっと乗ってみたいです。

 
 

タイトル_お絵描きボード
巨大落書きボードで遊ぶキッズたち。白い面を見ると落書きしたくなる病が自分も発症、それを抑えるのが困難でした〜。キッズにとって、これは楽しいですよね〜。この遊びは他のイベントでも人気になりそう、巨大ボードを運ぶのが大変だけど。
 

Part2に続く、つづく。

 

このレポートはKRAZy Web Magazineでは「レースレポート」に分類されますが「イベント」にも分類されます。こういうレースが見たくて、あえてイベントという分類を作っていました。そう、マルチプレックスやGAMES tokyo、OVERALLのようなイベント&レースです。

 

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