2014.03.07
GEKKO-ONE Part3
ハードエンデューロ『GEKKO-ONE』は、制限時間内(3時間)に指定されたコースをいかに速く走りきるか。
というレースです。
今回は「完走者ゼロ」という事態となりました。
あのエルヅベルグ毎年入賞の田中太一、バハ1000の常勝ライダーのディビッド・カモ、彼らをしても完走はできませんでした。
GEKKO-ONEのGEKKOは、IRCの難所系タイヤ「GEKKOTA」からとっています。
田中太一。タイムアタック予選ではデヴィッド・カモに次いで2番手のタイム。
このGEKKO-ONEは、ハードエンデューロという、走破するだけでも難しいレースですが
同時にスピードも求められます。
決勝のスタート順位を決める予選は、林道がメインのタイムアタック形式です。
かなりの高速コースとなっていました。
ブレーキングですら見応えがあります。
3 田中タイチは選手というよりファンタジスタかも。速いとか強いということを超えて、観たものになんらかの感情を生むライダーです。
今回の会場となったのはトライアルコースと自然の地形です。
写真はそのトライアル用のセクションです。
ここは会場の入り口近くで、観戦もしやすいポイントとなっていました。
このあと、ここは大渋滞となっていきます。
「(男沢は)さすがにマシン押したわ。ぜったいに持ち上げる!って考えんと無理。フロント持ち上げて、そんでリア持ち上げて・・・」
田中タイチは現在、エンターテイメント性のあるエンデューロレースを企画中のようです。
KRAZyも期待してます。KRAZyも協力します!
高橋ヒロシ選手。プロのトライアルライダーだけあって、つるつるの路面もなんなく登ります。
ここも写真ではなんてことない坂に見えますが、助走区間がほぼ無く90度ターンするとそのままこの登り。
また路面は、やや湿った程度に見えますが、その下は多くの水を含んでいました。
トライアルのトップライダーでもあったBeta Motor Japanの門永代表も、
「ココも意外と難しいですよ」と。
コースの端を歩いて登ろうとしたのですが、(真横から撮影したかったので)滑り落ちました。。。
高橋選手のブログ、なまなましくてとても面白いです。タイヤ開発の裏話もあります。
エンデューロをやらない方にも面白いと思います。
ネット上の動画に、この高橋選手のバイクをロープでひっぱり上げているのがあります。
ここだけ見ると、「人の手で引っぱりあげるくらいなら、なぜここをコースに入れるのか。」
「ここまで人の手を借りて登るのなら、意味が無いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
実はこういう疑問を、先日からよくいただきます。
あのシーンはレース全体の1%にも満たないほんの一部であって、他の非常に難しいところはすべて走破してここまで来ていること。
また、ここで1人が停まってしまうと後続車の邪魔にもなること。
ということをご理解ください。
総合2位に入ったのは坂井ユースケ選手、トライアルのIAとか。
坂井ユースケ選手はこのドクロ下(※1)に、かなり早い時間に到着していました。
高橋ヒロシ選手の通過した直後だったと思います。
森コースケ選手。そう言えば、リクルス入れてましたよ。左手ブレーキもつけてましたが。
このロックセクション、トライアル用のセクションなんですが、簡単に通過していきました。
マシンは新YZ250F。
「エンデューロって過酷で、Mなひとのやるレースのあれでしょ。。。」って誤解されるのがいやで
過酷なシーンはあまり紹介してこなかったKRAZyです。
実際、大変な場所もあるけど、それだけじゃなくってけっこう気持ちいいんだけどなぁ
ってのがエンデューロだと感じてました(やってたときは自分はそう感じてました)。
一方、衝撃的で人目をきやすいからと言ってそういうシーンばかりを紹介すると
誤解が誤解を生んで、エンデューロってただただ過酷なスポーツと思われてしまう。
結果、やるひとが増えない。その結果高年齢化。最後はこの文化がなくなるんだろうな。。。。
なので、あえて違う視点から取材し、今までに紹介されることのなかった新しい魅力を伝えようとしてきました。
が、このGEKKO-ONEは誰でも参加できるという敷居の低さは必要としていないと感じました。
参加する方々も必要としてないようですし、
また敷居をさげて、世界に誇れるかもしれないレースを大衆化することもないのかなと。
なので、過酷であることを伝えたいと思いました。
森コースケ選手の表情から、何かを伝えられてますでしょうか。。。
和泉タク選手は名島亭の上でタイダウンをひっぱり出し、後藤選手、浦田選手のマシンをひっぱりあげます。
これはお互い様で、助け助けられで、こういう難所をクリアしていきます。
後藤ヒデキ選手と、ひきあげる和泉タク選手。この写真の前には後藤ヒデキ選手が和泉タク選手のマシンを助けています。
浦田トモキ選手。浦田選手は「男沢」の中盤まで進んでおり、進んだポイントだけで言えば、熊本選手に次いで4位(※1)
目がうつろに見えます。
本能だけで走らせているような感じです。
しかし、次へ、次へと進んでいきます。
浦田選手は名島亭とよばれる激登りセクションを和泉タク選手らの助けを得て超えていき、最終的には男沢に達しています。総合7位
水上タイスケ選手は大会終了時点では8位と発表されましたが、チェックポイントの不通過により99位となりました。
渋滞となったロックセクション。
多くのライダーが助けあいながらクリアしていきます。
一台づつ抜けていかないと、この後のライダーはここで3時間が終わりになってしまいます。
デビッド・カモ選手。
予選はトップタイム。
決勝では序盤でラジエターを潰してしまいました。
修復をし、レースに復帰するのですが、リタイヤ。
このレースの後、3月9日に行われたJNCC開幕戦にも参戦し、3位に。
デビッド・カモ選手は非常にフレンドリー。
多くの方がファンになったのではないでしょうか。
記念撮影でも、この侍のかつらとカタナを手に。
必要以上に偉そうにすることもなく、魅力的なライダーでした。
でもインタビューでは「勝つよ!」って答えてくれるのはサスガでした。
つづく。
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