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2017.05.23

JEC 2017 開幕!Rd.1 広島 テージャス / Part1

2013年タイキくん
 
 
Japan Enduro Championship 2017 開幕です! Rd.1 広島 テージャスランチ / Part1
 
 いよいよ2017年のJECが開幕しました。
 JECとは、Japan Enduro Championship の頭文字をとって縮めたものです。つまり日本エンデューロ選手権ということです。エンデューロというスポーツの全日本格式のレースということになります。JNCCはクロスカントリーと呼ばれ、内容が違います。エンデューロは、バイクに乗るひとのライディング技術や整備能力、とその乗りものの性能やタフさを試す(テストする)スポーツです。
 ざっくり言うと、いろんなタフさを試すというバイクスポーツです。
 
 
 KRAZyは横浜に在り、いわゆる「東京」で仕事をしています。この大都会の東京にいると人や機械のタフさが試されることはあまりありません。あらゆるものが心地良いように整えられ、サービスが行き届いていますので、何か不都合や不愉快なことがあっても苦情を言えばいいという社会です。違う意味でのタフさは問われたりしますが、おおまかにはタフでなくても大丈夫です。むしろ被害者でいたほうが暮らしやすいです。
 
 
始まる_Tokyo

 
 

 タフであること、は今の社会ではあまり重要ではないみたいです。(ホントはそうじゃないところも多いとは思いますが)ただ、違う意味のタフさは必要みたいですね。あのD社の女性のように、ひと月残業100時間+精神的追いつめられ感に耐えるタフさみたいな。これは「タフさ」というより「鈍感さ」に近いような気もしますが・・・。
 自分も同じ業界で会社員として仕事していて残業はすごかった。ここでは書けないくらい(汗。でもその仕事が好きだったから体力的や精神的にはつらかったけど、追いつめられるというような感覚はなかったなぁ。というか、ただ鈍感なだけだったのかな。

 
 
 
 

原宿は

  

でも、この鈍感力(※)というのもひとつの性能なのかも・・・と思ったりしました。あまり高性能でエキセントリックになっていくと許容範囲が狭くていろんなことに対応できなくなって、壊れてしまう。去年、新入社員のころ一緒のチームで働いていた同期友人にあってそんな話をしていました。

  

※鈍感力:赤瀬川原平さんの「老人力」じゃないけど、鈍感さにも価値があってそこにもチカラ(力)があるような気がしました。ドンカンは一般には悪い意味ですが、そうとも言い切れないのかなと。そういう力のことを鈍感力と言ってみました(笑。

 
 
 
 

始まる_Tokyo
4
 
 

 現代社会の日常生活ではタフより鈍感さが重要・・・?でも、やっぱりタフなひとになれたらいいなぁ、なんかモテそう(笑。タフな女性とかってかっこいいですよね。映画エイリアンで、最も大きなマシンガンを持っているのが女性なんですよね。すごくタフな性格の女性。あの当時、あ、こういう時代が来たんだなぁなんて思っていました。
 あ、これに関するベンリ情報!・・・すてきな女性がいたら、「きれいですね」とか「かわいいですね」って言うのはもしかしたら相手の女性が不快に思う可能性がありますよね。そういうときは「かっこいいですね」って言葉が便利です。「かっこいい」とは言った本人がその女性より下に位置しているように感じさせ、「好意はもっていますが、好きですとか、つきあってくださいとかは思っていません。何しろ自分は格下ですから」と。・・・これは意外と使えますよ(って、どこで使うんだよ 苦笑)
 
 あ、すいません。なんだかちょっと違う話になっちゃいました。そうそう、全日本エンデューロ選手権JECがいよいよ開幕!でした。

 
 
 
 
始まる_Tokyo
5
 
 

 
 
 
 

マーシャル

 
 開幕ラウンドは広島のテージャスランチの5月。
 この週末はもう初夏と言ってもいいような天気でした。前日は軽く雨などもふりましたが、しめるほどで当日のコースは完全なドライです。牧場の緑も鮮やかで気持ちがいい。芽吹いたばかりの草の香りでいっぱいでした。
 コースはこの牧草地と森の中に設定されました。タイムを計るテスト区間は森の中の1カ所のみ。それ以外はルートと呼ばれる移動区間です。
 
 
 
 
試作#4_7連

 
 実はこの広島テージャスに来たのは4年ぶり・・・。前回は2013年でした。かなりのひさしぶりです。この写真はそのときのものです。小菅タイキ選手やイタリアンハスクが懐かしいです。オープンエリアの中島さんも赤いチームウェアを着ていますね。
 
 
 
 
2013年の開幕IA全員

 
 2013年当時のIAの集合写真です。なつかし〜・・・。やはり時間がたっているんですね。
 
 
 
 
シート

 

 
 
 
 
始まった#16走り
10 
 

 なつかしんでいる場合ではありませんね。はい、2017年のJECが開幕しました。今年もエンデユーロスポーツのタフで過酷な戦いが繰り広げられます。今回はある意味スプリントレースを何度も繰り返すというレースでしたが、タフなレースだったと思います。
 また今年はI.S.D.E※に日本代表を派遣することにもなりました。何年ぶりなんでしょうか。それを実現させた関係者のみなさん、すごいです!

 

※I.S.D.E: International Six Days Enduroの略。6日間にわたってエンデューロレースが行なわれる国際レース。毎年世界各地で行なわれます。今年はフランス。その大会に日本代表が参戦することになったわけです。これは各国からその代表も参加しますが、個人も参加します。本来の「スポーツ」という概念がそのまま今も生き残るスポーツ大会です。

 
 
 
シート
 
 

 ↑こちらがそのメンバーです。
 選手は鈴木ケンジ(右から4番目)、内山裕太郎(準に左へ)、滑川勝之、前橋孝洋の4人です。結果も重要だけど楽しんできてほしいです。特に若い2人は今後の日本のこの文化のために何かを掴んできてほしいと思います。

 

 あ、まだ資金は足りてないみたですので、もし支援したいという方がいらっしゃたらぜひ連絡ください。JEC PROMOTION に連絡させていただきます(直接JEC PROに連絡されても当然OKです、ぜひお願いします)。

 
 
 
 

シート
 
 

 こちらは女性ライダー全員でパチリ。なんか楽しそうですね。表彰もこんな風にちょっとお化粧があってもいいなぁと思いました。やっぱ憧れがあったほうが「私もやってみたい」となるかなぁなんて・・・。

 
 
 
 
牧場走る
 
 

 レースの前日はコース(※)の下見もしっかり行ないます。今回も#1鈴木ケンジ選手、内山裕太郎選手、井手川まみ選手、近藤香織選手と一緒に歩きました。#1鈴木ケンジ選手はものすご〜く丁寧に見て歩きます。いろんな具体的な指示ももらえます。「このラインは絶対入っちゃダメ」とか、「このワダチでもアクセルを開けていけば通過できる。途中でアクセル閉じちゃだけだけど」とかとか。みなさんも#1鈴木選手と行ってみてはいかがでしょうか。走る人だけじゃなく、観戦する方にもおすすめですよ。コースがわかればどこが見所なのかわかるし、選手が何を考えて走るのか、今回は何が課題か?などが具体的にわかりますよ。
 
 ※JECはオンタイム制というシステムです。凄く簡単に説明すると、
 順位はある特定区間の走行タイム測定で決めます。それ以外は指定された時間でコースを走行します。例えば「川のセクション+河原」でのタイム測定、山の中を走るタイム測定、モトクロスコースのようなハイスピードコースのタイム測定、などいろんな種類のコースのタイムを計ります。そのタイム測定を行なう区間のあいだも各自バイクで移動する。この移動区間をルートとよび、タイムを計る区間をテストと呼びます。
 
 
 
 
牧場走る
 
 
 これは#1鈴木健二選手のシートです。シートでおしりが滑らないような工夫です。実はコレMTBのタイヤなんだそう。かなりやわらかめのタイヤを選んだそうです。これ、座ってみたんだけど、かなりいい。見た目ほどお尻がいたいことはなく、きちんとグリップします。これはまたあとでレポートしますね。
 
 てか、個人的に僕も取り付けてみたい。ドロのときじゃなくても、かなり楽できそう。
 
 
 
 
蓮顔
 
 
 今回もモトクロス界からトップライダーがエントリーしました。昨年までカワサキファクトリーに在籍していた#40田中教世選手です。先日のロードレースJSB1000ではモタード経験者が上位を占めたり、ジャンルを超えることが徐々に当たり前になってきました。田中選手は今回だけのようでしたが、こういう選手が増えると面白いですよね。
 モトクロスのみなさん、いかがですか〜?(タカシ選手もいかが?)
 
 
 
 
ピース
 
 

 ここは牧場のなかにもうけられたコースです。気持ちよさそうでしょ。今回はドライだったから牧草エリアはもう最高ですよ。こんなところ走ったことありますか?レースだから走れると言ってもいいです。

 
 
 
 
シート
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 カメラサービスありがとうございま〜す!こういうシーンがあると、エンデューロをやったことが無い方も「なんか楽しそう」って感じてもらえるので、すご〜くありがたいです。それに、見てみたいって感じもするでしょ。
 
 エンデューロってドロンコのなかでウオウサオウして苦しむマゾな方々のスポーツっていう印象があると思います。たしかにそうゆ一面もあると思います(バイクに慣れてくるとこういうのも楽しくなるんですよ)。でもそれだけじゃなく、普段は走れないようなところを1日自分のペースで走ることができる。それに慣れたら、次は自分の実力を試してみる、というそんなある意味での遊びです(スポーツって本来の意味には遊びろいうのも含まれているんですよね)。
 
 
 
 
ピース
18 
 
 そんななかでもトップクラスはタフなレースでした。写真は#4釘村タダシ選手。今年も450で戦います。ここでもわかりますが、他の人が使ったラインはあまり走りません。わりと徹底していました。
 ドライだったからなのか、この開幕前に行なわれたJNCCで一度走っていたからなのか、単に本来の調子を取り戻したからなのか、はたまたCRF450Xが仕上がったからなのか、そこはわからないんですがものすごいペースで走っていました。ケンジ選手も速かったけど、見た目と迫力は圧倒的に#4釘村選手でした。タイムもほぼ毎ラップ1番手を出しています。
 あ、レースの詳しくは次回のレポで。
 
 
 
 
試作#4_7連
 
 
 これが先ほどのシートです。勝手にケンジ クロコダイル シートって名前つけちゃったけど(汗。これは自分のシートにもつけてみたい。ドロ状態じゃないときにも、身体をグリップさせてくれて効果絶大なような気がしています。
 
 それにしても#1鈴木健二選手と釘村選手の戦いはもう完全なスプリントレースです。ラップ5ではその差は0.1秒無いです。ラップ3も3秒は無い・・・。「攻めないとタイムは出ないし、下手に攻めてそのひとつのミスが命取りになる。完全にスプリント」と言ったのはコース下見での#1鈴木健二選手でした。だからこそ、下見をしっかりじっくりやっていたようです。(でも最後は「もういいや!」って言うセクションもあったけど・・笑。そういう意味では#1釘村選手の下見も同行したかったなぁ。)
 
 
 
 
ピース
 
 
 主に森のなかのテスト区間にいたんですが、新緑のきみどり色がつくる光がうつくしく、春を迎えた土のにおいと新緑の香りがサイコーな一日でした。歩き回るのも楽しくって気がついたらテスト区間を1往復半しちゃったです。エンデューロは見慣れると面白くって、むしろ観るスポーツかもって思っています。
 
 
 
 
ずり落ち斜面
 
 

 
 
 
 
ピース
 
 

 
 
 
 
メンバーと安喰さん
 
 

 IA 3位に入ったのは友山選手。ひさびさの参戦でいきなり3位。KTM 150SXで楽しそうに山のなかのテスト区間を「飛んで」ました(笑。毎ラップほぼ6分前半で走っていて#4釘村選手、#1鈴木選手についでほぼ3番手のタイムを出し続けました。

 

 KTMの150SXも外装から変えてあって、鮮やかなオレンジ。デカールも美しくって目を引くマシンでした。土曜の朝会場に入って最初に目に入ったのが友山選手のマシンでしたからね。あ、次回のレポでこのマシンの写真を載せますね。
 そう、150SXいいですね〜。ハスクのTX125もいいけど、KTMの150シリーズ好きなんですよね〜。コンパクトで元気があって、乗ってて楽しい。

 
 
 
 
牧場走る
99
 
 
そんなこんなでJECも開幕しました。
次レポでは各クラスのレース結果を具体的に。
 
今回は安喰選手のクルマに同乗させていただき広島まで行けました。同乗させていただいた大川原選手、勝田選手ありがとうございました。
 
 
 
 
 

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発行責任者:近藤正之

 

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