2026.01.19
JOC初代チャンピオンZERO選手インタビュー
■JOC 2025 / Japan Off-road Champion 2025
JOC初代チャンピオンZERO選手インタビュー-19.Jan.2026-
ここはJOCレポートPart2です。昨日1月18日にアップされたPart1の続きです。
JOC2025の初代チャンピオンとなったのはZERO選手でした。
準決勝ではモトクロスライダー出身のクロスカントリーAA2チャンピオンの渡辺学選手を破り、決勝ではモトクロスライダーの鈴村英喜選手を破っての堂々の初代チャンピオンです。
おめでとうございます!
ZERO選手はクロスカントリーをメインに戦うトップライダー。モトクロス出身でハードエンデユーロも得意としています。2025年はJNCCのAA1クラスでチャンピオンをかけて戦うも、惜しくもランキング2位。しかし、紛れもなくクロスカントリーでは日本を代表する選手です。
ここはそのZERO選手へのインタビューレポートです。

▲第1回JOCチャンピオンに輝いたのはZERO選手でした。2位には鈴村英喜選手(手前)が、3位は榎田諒介選手(右)となりました。おめでとうございます。
■初代チャンピオンZERO選手インタビュー
KRAZy:初代チャンピオンおめでとうございます。予選から準決勝、決勝と素晴らしい走りでした。とはいえ実は観戦エリアからは一部しか見ることができませんでした。それでもすごかったです。
今回のバトル型&トーナメント型レースで気をつけたこと(勝負のポイント)は何かありましたでしょうか。勝因と言ってもいいのかもしれませんが。
ZERO:ありがとうございます。レース的にワンミスが命取りになる大会だと思っていました。だから置きに行くところと攻めるところを見極めて走る。その切り替えをコントロールできたのが良かったかな。あとはスピードや基礎練習だけでなく、精密なバイクコントロールが要求されるテクニカルな練習もしているので、総合力という部分でしっかり対応できたのも勝因かもしれませんね。けどやっぱり、一番大きな勝因は足場の悪い中チケットを買って現場で応援してくれた人、練習に専念できる環境を提供してくれるRG3福森さんやフレアライン山西さんをはじめたくさんのスポンサー様、家族の応援があったからです。みんなで勝ち取った勝利ですね。
KRAZy:対決型ダブルレーンという、ライバルと一緒に走っての競い合いではなかったわけですが、これはいかがでしたか。
ZERO:1on1なので競っている様に見えますが、ライダー的にはいかにミスなく走り切るかが重要でした。個人的には自分との戦いという感じがして好きですね。見る側もわかりやすいという声を聞いたし、良かったんじゃないかと思っています。
KRAZy:トーナメント式という1日に何度も短いレースが行われました。これはどうでしたか。
ZERO:様々な選手が入り乱れてテンポよく進行していたので、飽きることないしすごく良いと思います。レース時間も2〜3分だったし、それも良かったと思います。

▲「レースもエンターテイメントであり、観戦のお客様が主人公」という考えで会場もコースも作られていました。コース間近かからの観戦は迫力が違います。それだけでなく、フィニッシュの演出、MCの方の話法、全てが「レースを楽しむ」という内容でした。SuperCross/SXも最初のころはスタンドがまばらでしたがスポンサーや投資のお金で今では大人気のスポーツに成長しました。このJOCも成長が期待されます。
KRAZy:JOCは「観るお客様が主人公のレース」というAMAのようなスタイルで日本では珍しいレースです。今回が初開催となったわけですが、参戦した感想は。
ZERO:普段のレースとは違い、演出やいろんな観点から自分がプロライダーという自覚を持って走れたのですごく気持ちが良かったですね。やっぱりチケットを買って見に来てくれてる人がいるわけだから、僕たちライダーがすることはいつものレース以上に求められている様に感じましたし、そういう意味で”プロライダーとは”というものを再確認させられました。すごく良い機会にもなりました。
KRAZy:「誰かと競い合うのがあまり好きじゃない」と、かつてお聞きしたことがあります。ですが今回は1対1の戦い、まさに競い合いそのものです。そういう意味では、気持ち的になかなか厳しいレースなのでは?と感じていました。どのような気持ちで処理し、参戦されていたのでしょうか。
ZERO:そうですね。自分は今楽しくオフロードをしたい。その”楽しむ”というのは自分のレベルを上げるという事でもあります。単純に自分自身がうまくなりたい。昨日できなかったことができる様になりたい。それだけです。なのでおっしゃる通り”誰かと競う”というのにあまり興味がないから好きじゃないのですが、この大会はある意味自分との戦いというベクトルが強かったですし、その結果ライバルとの勝敗が決まるということなので、すごく自分に合っている様に感じました。気持ち的に言うと自分の力を最大限を出し切れるように無駄な緊張はせず雰囲気を楽しむことに専念してました。それも良かったかもしれません。
KRAZy:日頃の練習はどのようなことをしていますか。
ZERO:普段はモトクロスやハードエンデューロ、あとはテクニカルな事をみんなで楽しみながら取り組んでいます。この前みんなと話していて気づいたのですが、僕は練習の時ものすごくいろんな事を考えて乗っているそうです(笑)。ただ乗るみたいなことはできないみたいで。
KRAZy:マシン作りで気をつけていることはありますか。
ZERO:自分の得意不得意、走るシチュエーションを考慮して作ります。マストで改善する点、妥協する点、その辺の折り合いをうまく見つけてエンジン、車体ともにバランスをとりながら進めていますね。前職でテストライダーをしていたので、持っていくマシンの方向性の共有や自分のフィーリングをメカニックに伝えるなど、自分のマシン作りと言う観点ですごく助かっています。
KRAZy:レースで最も注意していることはなんでしょうか。
ZERO:絶対に怪我をしないのと無理はしない、ですね。あとは前日の夜ご飯と当日の早起き(笑)
KRAZy:オフロードバイクに乗ってみたい、オフロードバイクスポーツ(レースや限定されたエリアでのオフロードバイク遊びなど)を始めてみたい、という方に一言お願いします。
ZERO:大人になって心から楽しい!って思えることって少ないと思うんですけど、オフロードバイクに限っては不思議と。。。まぁそうですね何も考える必要はありません。まずは乗ってみてください。乗る場所はたくさんあるし、レンタルをしているコースやスクールなども調べるとかなりあります。絶対にハマると思いますし、僕もお手伝いできることがあれば!
KRAZy:ここからはプライベートな内容になります。好きな音楽、よく聞くアーティストはありますか。
ZERO:なんでも聞きますが、比較的多いのはロックですね。最近は懐メロ多めです。
KRAZy:好きな食べ物は?
ZERO:妻が作ってくれる料理。
KRAZy:結婚されていますか。お子様は。結婚されていないとしたら、どんな女性がタイプですか。
ZERO:結婚していて、娘が一人います。
KRAZy:今はクロスカントリーやハードエンデューロが戦いのメインですが、レースを始めたきっかけは何だったのでしょうか。
また今はJNCCのクロスカントリーレースがメインですが、そこに至った経緯はなんでしょうか。
ZERO:友人に誘われてあれよあれよと。そのあとは本気でやろうと思ったのは自分の年齢を意識したからですね。一度も一生懸命になったことがなかったのですが、自分が本気で取り組んだらエンデューロ競技でどこまでやれるのか気になったんです。もっと年齢を重ねてから本気になったら遅いし後悔すると思いました。だから2023年にハードエンデューロに本気で取り組みました。本気で頑張るのは1年だけと決めていたから、2024年は何もしないつもりだったんですけどRG3福森さんにクロスカントリーも出てみたら?とお声がけいただいたので。そこからはクロスカントリーがメインですね。楽しくなっちゃって(笑)。
KRAZy:以前は二輪雑誌の仕事もされていたことがあると聞きました。ホントですか。
ZERO:ほんとですよ。ダートスポーツの編集部員として働いていました。すごくいろんな経験をさせていただいたし、いろんな人に出会えたし、僕の人生で貴重な時間です。
▼お客様の数はまだまだでしたが、思い切り楽しまれているのが印象的でした。JOCはシーズンオフでの開催となると日照時間が短いわけですが、ここがネックでもあるのかも。

ずいぶん前のことですが九州で開催されたオフロードイベントに参加した時、帰りの飛行機がZERO選手と一緒だったことがあります。搭乗待ちの時間も含めてとても濃い2時間でした。今回も久々に濃い話が聞けてちょっと嬉しかったです。
ZERO選手は絶賛絶好調チュー!クリスカントリーレース(JNCC)、全日本ハードエンデューロなどに参戦のようです。観戦の際はぜひ応援を!
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