2024.01.21
Newトライアンフ スクランブラー1200XE 2024
■Triumph Scrambler 1200XE 2024-18.Jan.2024-
新しいトライアンフの試乗会に行ってきました。あ、そうなんですよ、トライアンフと聞くとボンネビルとか、現代なら3気筒のアレとかは知られてますが、実はオフロード仕様もあるんです。Scrambler 1200XEと Tiger 900Rally Proです。
はいこの2台の発表試乗会に行ってきました。場所は神奈川県相模原にある華厳の森です。ここは本来採石場ですが、二輪スポーツにご理解をいただいておりケゴンベルグなどレースやオフロード走行会などでもお馴染みですよね。
このレポートはまずTriumph Scrambler 1200XEについて。クラシカルな外観が個性的、しかし中身は現代的なテクノロジー満載の車両でした。

▲右がタイガー900ラリープロ、左がスクランブラー1200XE。見た目の全く違う2台です。

▲こちらがトライアンフ スクランブラー 1200XE。スクランブラーの最上位モデルがこのXEです。/ カラーは3タイプ、これはバハオレンジ+ファントムブラック
■Triumph Scrambler 1200XE/スクランブラーというジャンルの基準
日本語で表記すると「トライアンフ スクランブラー1200XE」です。クラシカルな見た目ですが、中身は現代的なバイクです。
まずエンジンですが、あの名車ボンネビルシリーズのような美しい空冷フィンが見えます。が、実は水冷。600cc×2のビッグボア2気筒、しかし想像とは違って非常に滑らかに回ります。とてもコントロールしやすいパワーフィールです。
パワーモードの切り替えはなんと6種類。「スポーツ」「ロード」「レイン」「オフロード」「ライダー」「オフロードプロ」。そしてスイングアームはアルミ製。今時のロングスイングアーム(オフロード仕様のXEはロード仕様のXに比べ、より長くなっています)を採用。クラシカルなイメージを纏いつつも最新テクノロジーで武装された1台でした。
▲あのバイク好きで知られるスティーブ・マックイーンはかつてSSDT /スコティンシュ・シックスデイズ・トライアル※に参戦しています。その際の車両がトライアンフ。日頃から使い慣れた車両ということでトライアンフを選んだと言われています。マックイーンというとホンダというイメージがありますが、トライアンフも愛用していました。※SSDT:世界で最も古いトライアル競技がこのSSDT(1909年初開催)。この時代はトライアルというより今のエンデューロに近い競技でした。6日間にわたり戦われるタフなレースです。

▲1/美しい空冷フィンが切ってあるように見えますが、実は水冷。美しさと性能の両立がむえます。2/ブレンボ製キャリパー+大型320mmツインローター+マルゾッキ製Fサスペンション 3/リアサスはあえてツインショック 4/鋳造アルミ製スイングアーム。現代的なロングスイングアームを採用。ここにもこのスクランブラーのコンセプトでもあるモダンクラッシックが伺えます(XEはXに比べ32mm長いスィングアームを採用し、より安定したダート走行性能を得ています)。シルキー&ワイルドなパワーフィール、オンロード&オフロード、伝統&最新技術、と数多くの2面性がこのスクランブラー1200XEの特徴かもしれません。

▲1/印象的な排気システムはステンレス製。個性的な排気音を生み出します。2/2カラーに塗られたXEのタンク。丸いタンクが美しいです。3/XEはハンドルバーの高さを10mm変更可。4/LEDを使うことでコンパクトになったリアライト。最近技術でクラシカルでバイクらしい外観を生み出しています。ウィンカーもLED。
◾️SCRAMBLER 1200XE スペック
エンジン形式:水冷SOHCパラレルツイン 270°クランク
排気量:1197cc
ボアxストローク:97.6mm x 80mm
圧縮比:11:1
最高出力:90ps(66kW/7000rpm
最大トルク:90Nm/4250rpm
燃料システム:ライドバイワイヤー、マルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射
トランスミッション:6速
Fホイール:21×2.15インチ アルミリム
Rホイール:17×4.25インチ アルミリム
Fタイヤ:90/90 R21インチ
Rタイヤ:150/70 R17インチ
Fサス:Marzocci製45mmフルアジャスタブルフォーク
Rサス:Marzocci製フルアジャスタブルツインRSU
Fブレーキ:320mmツインフローティングディスク、Brembo製Stylema4ピストンM4.30ラジアルキャリパー、OC-ABS
Rブレーキ:255mmシングルディスク、NISSIN製シングルピストン・フローティングキャリパー、ABS
計器類:フルカラーTFT多機能メーター
全長:2330mm
全幅:895mm
高さ:1225mm(バックミラー含まず)
◾️SCRAMBLER 1200X/XE トライアンフ公式サイト
https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/bonneville-scrambler-1200
次回はTIGER900 RALLY PROのレポートです。このレポートはシリーズでお届けします。
トライアンフは最近やる気ありますね。昨年は4st250ccモトクロスマシンを発表し、モンスターエナジーとともにレースを戦います。そして2025年には450ccマシンも登場する予定とか(噂では今年発表とも)。
てゆーか、この1200XEなかなか渋いです。トライアンフの企業スローガンは「FOR THE RIDE」。ざっくり訳せば、その走りのために、というような意味ですが、奥の深いメッセージがありそう。ちょっと面白いメーカーです。
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