2024.02.16
見た目にだまされてはいけない。1200XE'24 インプレ
■Triumph Scrambler 1200XE’24 インプレッション-16.Feb.2024-
トライアンフから新Scrambler 1200XE’24 / スクランブラー1200XE ’24が発表されました。KRAZy的にも非常に興味深い車両でした!「オフロードを攻めることが好き」な方には刺さらないかもだけどすごく魅力的なバイクでした。
今日は試乗インプレッションをベースにレポートPart2をアップします。また「このスクランブラー1200XEとは何なのか?」「ひとことで言うならどういうバイク?トライアンフは何をメッセージしたくて製作したのか?」と言うKRAZy的な解釈も含めてレポートします。
この「インプレッション」は試乗したライダーの個人的な感想です。商品を評価するものではありません。
※レポートPart1は先月の21日にアップしています。このレポートはこちら↓
http://www.krazy-web.com/custom/newトライアンフ-スクランブラー1200xe-2024/

▲新しいスクランブラー1200XE。スクランブラーの最上位モデルです。/ カラーは3タイプ、これはバハオレンジ+ファントムブラック
■Triumph Scrambler 1200XE/スクランブラーというジャンルの基準となる車両
日本語で表記すると「トライアンフ スクランブラー1200XE」です。クラシカルでワイルドな見た目ですが、中身は現代的でクールな車両です。
パワーモードの切り替え6種類が用意され「スポーツ」「ロード」「レイン」「オフロード」「ライダー」「オフロードプロ」となっています。オフロードプロにすればトラクションコントロールはカットされ、豊富なトルクを使った走りが可能、しかし「レイン」を選べば、非常にスムーズで優等生で性格となります。コンピュータによってとても素晴らしく制御されています。クラシカルでワイルドな外観であるのですが、最新テクノロジーを満載した1台となっています。

■インプレッション トライアンフ スクランブラー 1200XE 2024
石戸谷 蓮 CROSSMISSION
「外観から最初に感じたのは「車高がありオフロード走行性能に大きく振ったバイク」ということ。実際に走行してみても、オフロード走行性能は非常に高いと感じました。
今回試乗したコースは砕石場。路面は引き締まった土の上に砂利と小石が乗っていてスリップしやすい状態でした。砕石場ではあるものの普段もオフロードバイクイベントが開催されている場所であるため、丸太の設置やワダチがあったりとバリエーションに富んだ路面でテストすることができました。
オフロード走行では路面の変化に対し、ライダーとバイクへ常に最適な動きが求められます。このバイクはオフロード走行に必要な車高とエンジン特性を備えていてアクセルを微開している状態でパワーをコントロールしやすく野太いトルクで地面を確実に捉えて進むことを実感できました。
座っている時のポジションがオフロード専用マシンと比べて後方に位置していますが、これはオンロードを走行する際には必要なポジションですあり、オンロード走行においても高い走行能力を感じました。
荒野を駆けるシーンがこのバイクのプロモーションビデオで使用されていますがその映像のイメージのまま走り出すことができるバイクと感じました」
▲見た目重視のバイク?と感じさせますが、ダートもきちんとこなす最新テクノロジーマシンでした。ライダーはエンデューロやハードエンデューロで活躍する石戸谷 蓮選手

▲1/美しい空冷フィンが切ってあるように見えますが、実は水冷。美しさと性能の両立がむえます。2/ブレンボ製キャリパー+大型320mmツインローター+マルゾッキ製Fサスペンション 3/リアサスはあえてツインショック 4/鋳造アルミ製スイングアーム。現代的なロングスイングアームを採用。ここにもこのスクランブラーのコンセプトでもあるモダンクラッシックが伺えます(XEはXに比べ32mm長いスィングアームを採用し、より安定したダート走行性能を得ています)。シルキー&ワイルドなパワーフィール、オンロード&オフロード、伝統&最新技術、と数多くの2面性がこのスクランブラー1200XEの特徴かもしれません。

▲1/印象的な排気システムはステンレス製。個性的な排気音を生み出します。2/2カラーに塗られたXEのタンク。丸いタンクが美しいです。3/XEはハンドルバーの高さを10mm変更可。4/LEDを使うことでコンパクトになったリアライト。最近技術でクラシカルでバイクらしい外観を生み出しています。ウィンカーもLED。
◾️最新テクノロジーが搭載+クラシックデザイン
マッシブでボールドな車体デザイン、そこに最新テクノロジーを搭載。見た目が良くできているので、騙されてしまいそうになりますがよくできた製品だと思いました。
マッシブでワイルド、しかし最新テクノロジー搭載。そこで思いついたのが、知能を持ったモンスターと言う言葉。このスクランブラーを一言で表現するなら、INTELLIGENT MONSTERではないでしょうか。そうです、見た目に騙されてはいけません、ただのモンスターではなく知能を持ったモンスターでした。
▲もしKRAZyでプロモムービーを作るなら「知能+モンスター」で作ると思います。その見た目に騙されてはいけない。と言うコピーを音声で入れたいかなぁ。声はピーター・バラカンさんがイメージ。だって英国紳士だし。
◾️SCRAMBLER 1200X/XE トライアンフ公式サイト
https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/bonneville-scrambler-1200
次回はTIGER900 RALLY PROのインプレレポートです。このレポートはシリーズでお届けします。
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質問ご意などお気軽にこのアドレスへ→ kondo@krazy-web.com
KRAZyは情報の無料発信にこだわっています。発行責任者:近藤正之/KONDO design
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