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2024.04.20

サイクリング ア ゴーゴー Vol.22 「CYCLE MODE TOKYO 2024に行ってきました」

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■CYCLING A GO GO / サイクリング ア ゴーゴー Vol.22
「CYCLE MODE TOKYO 2024に行ってきました」
-20.Apr.2024- 

 毎月20日は、相良さんことMr.チャガラさんのロード自転車の連載です。Mr.チャガラさんは自分が会社員時代の同僚(Mr.チャガラさんはデザイン界の巨匠大貫さんと仕事をされていました)。今は独立し自転車ロードレース界でスポンサーシップ・エージェントの仕事をされており、最近自分でもロードレーサーを購入しロード自転車ライフを楽しんでいます。

 

 そんなMr.チャガラさん、今回はCYCLE MODE TOKYO 2024へ。そうです、向かったのは千葉の幕張です(間違えました、ビッグサイトでした)。高価な車両からe-BIKEまで色々です。それにしても100万超えの車両でも気軽に試乗できるってすごいですね〜。てか、こんなジージャン、ドコで見つけてくるんだろ。今回のためだけに購入したに決まってます、いつもながらなかなかのサービス精神です(笑。

 

1入口

 

 世界のバイクブランドが集結する日本最大級のスポーツ自転車フェスティバル!
あ、主催者のコピーをそのまま書いてしまった。バイクと言ってもKRAZyでおなじみのバイクではなく、自転車のこと。サイクル業界でも同じように自分たちの乗り物をバイクというから紛らわしいですね。でも感のいい人は瞬時にどっちのことを言っているかわかります。たとえば、こんなこと。これはナンですか?いえ、ナンではありません。ではナンですか?いえ、チャパティです、チャパティ。インド料理屋さんでたまに見かける会話ですね。ということで、自転車好きが4月上旬に東京ビッグサイトに集まり楽しんだサイクルモードという自転車の展示会を今回はレポートします。

 

■ボーっとしていたら、LINEでサイクルモード行きませんか?と。

 

 KRAZyのサイクリング ア ゴーゴー愛読者のシマちゃんからLINEが流れてきて、サイクルモード行きましょうというお誘いとともにオンラインチケットの案内もあったので、迷いなく購入して最近の自転車の盛り上がりを見に行くことになりました。東京ビッグサイトへはりんかい線の国際展示場駅から歩いていくのですが、なんだかホーム降りて会場目指す人が自転車好きっぽくない格好の人が多い。例えばプラレールのおもちゃを持った親子連れ、オシャレに着飾った犬を得意げに連れている家族、ベビーカーを押して歩いて人がいるかと見たら中には赤ちゃんではなくペットが乗っている人たち。Mr.チャガラも自転車乗りっぽくない格好なので人のことは言えませんが、会場の看板を見るまで本当にあるのか少し不安になります。

 

2中
▲東京ビッグサイトに吸い込まれる人の半分以上は、ペットショー目当ての人が多かったようです。でも自転車好きはしっかり会場にいましたよ、たくさん。

 

3-4

▲10時にオープンして間もないのですが、すでに会場は熱気に包まれています。各ブースでは抽選会やLINEフォローしたら景品が当たるかも、なんてキャンペーンもやっています。Tシャツが当たりましたヨ。

 

5-6ブース

▲出展ブースは自転車ばかりでなく、用品もシューズに始まり、ヘルメット、タイヤ、ライトなど様々なものが出ています。全部のブランドが出店しているわけではないので、自転車関連ブランドは数えきれないぐらい世界にあるということが言えます。

 

■個人的に好きなディスプレイのアプローチが気になる

 

 Mr.チャガラは、何年たってもロードバイク初心者なので、ガチガチにスポーティーなアプローチにはちょっと気後れします。身体にいいことはわかっていますよ。で、少しストイックさから距離を置いたブランドキャラクターとかあるとつい惹きつけられていくのですね。キーワードは、アウトドア。え、自転車は昔からアウトドアなんじゃない?

 

7ジープ

▲これは十分スポーティでしょという感想もありますが、アウトドアから発想されるのんびり感がなかなかにいいなあと感じるのです。ロードレーサーのアスリートな人には特に興味を引かないかもしれないけれど、自転車の世界にはこんなのもあります。

 

8-9ジープなど

▲温かくなってきたので、屋外のバーベキューを再開したくなる時期です。準備はほかの人に任せて、その間にサイクリングに行ってしまおうという不届き者も出てきますが、そういう人は次のバーベキューには誘われません。

 

10-11アウトドア

▲なんだかウッディな雰囲気で、別荘地で後ろに子供載せて走るイメージでしょうか。昔、「軽井沢婦人」という映画がありました。原作は宇能鴻一郎先生です。「かまきり婦人」という映画もありましたね。

 

12革バッグ

▲自転車のパーツに新素材ではなく昔ながらの革製品を多く取り込むというのも、よい雰囲気です。

 

■自転車の人気はいま、どうなっちょるのん?

 

 自転車って流行っているよねえ、ってインフルエンザのように言う人もいますが、人気があるのは間違いありません。人気があるのは今に始まったことではなくて、昔から自転車の普及率がこの国は高いのです。ならば、自転車マーケットはすでに頭打ちじゃん、という視点もありますが、まずは国が発表した数字を見てみましょう。

 

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▲グラフを見ただけでもクラクラする人はいますが、これは今の日本の自転車マーケットを解明する資料です。自転車全体の販売台数はこの表の一番売れていた時の半分程度ですね。このオレンジ色の線や棒は、電動アシスト自転車の伸びを示しているものです。そう、伸びているのが電動アシスト自転車です。電動アシスト自転車だけが伸びています。だから業界は電動アシスト自転車に力を入れていますね。ちなみにグラフにある青の「軽快車」というのは「ママチャリ」のことです。自転車が昔より売れていないのは、自転車人気がなくなったからではなくてまず日本中にかなり行き渡っているということだと思います。で、私は「自転車が昔ほど売れなくなったのは、自転車が盗まれなくなったから」という仮説を立てました。昔はよく、自転車を停めていたら盗まれた、日本の中古自転車が新潟港からある国に向けて大量に積まれて送られている、なんて話を聞きました。最近はそんなことはあまり話題になりませんね。仮説は事実で検証する必要があります。いろいろ調べると犯罪白書に「自転車盗」の統計が出ていました。

 

h1-1-2-3_自転車盗推移

▲がび~ん、「自転車盗」は窃盗件数でいうとピーク時の1/3程度ですが、現代の盗み的には最大の犯罪手口ですね。自転車盗のピークだった平成13年~14年は、インターネット・バブル崩壊やデフレがおきた「第3次平成不況」と重なる時期です。自転車はダブルロックで防衛しましょう。Mr.チャガラはウィスキーロックのダブルが大好きです。

 

■電動アシスト自転車やe-bikeは確かに盛り上がっています。

 

 かつてかっこいい電動アシスト自転車を台湾か中国で生産して日本で販売したいという夢をもって、実際に海外に行ったり、型式認証のための施設でヒアリングしたり経済産業省行ったりと動いていた時期がありました。最終的には電動アシスト自転車の製造販売には残念ながらたどり着けなかったけれど、今でも展示会で電動アシスト自転車やe-bikeを見ると胸の奥から熱いものがこみあげてきて、ブースでついつい話し込んでしまいます。

 

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▲電動アシスト自転車やe-bikeは、中国メーカーが熱心に出展しています。日本メーカーのほとんどは流通ルートも確立していて、定期的に製品のアップデートをしているからか強烈に売り込みをかけるという姿勢はございません。

 

17-18-19-20

▲サイクルモードでは自転車の試乗もどんどんできるので、普段乗ることができないバイクに乗ることができます。電動サイクルはモーターのアシストがあるから、太タイヤ、サスペンション付き、なのでフレームごつめな傾向があります。まだ型式認定をとる前なので、モーターの力が強くスイスイとアクセルだけで進んでいきますが、そのままでは日本の道路で走ることが許されません。通販では型式認定をとっていない違法バイクもあるので注意しましょう。

 

21試乗知人

▲サイクリング ア ゴーゴー愛読者のシマちゃん登場。電動キックボードのブースもありました。シマちゃんはサイクリストであり、サーファー、そしてMr.チャガラと中国語カラオケを熱唱します。

 

■高級スポーツバイクに痺れにくるのが、サイクルモード

 

 個人的な趣味もあって電動アシスト自転車やe-bikeの紹介が先行しましたが、スポーツバイクの基本は人力100%で走る自転車です。かつて、世界最高峰の自転車レースのツール・ド・フランスで転倒した自転車のペダルが回り続けていて、これはおかしいと調べたら非常にコンパクトなバッテリーとアシストモーターが内蔵されていることが発覚したという都市伝説があります。ネットにかかれている事実はヨーロッパの某レースでコンピューターの高周波を自転車から検知して分解検査したらアシストモーター改造していたという話でした。ただ、ツール・ド・フランスの選手がアシストモーターを内蔵した自転車を使い「メカニカル・ドーピング」をしているという噂は絶えません。

 

22高級車DE ROSA

▲有名なDE ROSAは、2,915,000円(税込)也!うちのクルマより高いです。

 

23高級車PINARELLO

▲こちらのPINARELLOは1,298,000円(税込)也!値段ばかり見てはいけませんが、きっと速い。

 

24試乗車いっぱい

▲自転車の試乗もたくさんできるので、メーカーも万全の態勢で準備しています。

 

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▲やはりカーレースにタイヤを提供している会社は、自転車のイベントであっても展示したくなりますよね。わかる、わかるう。人間にはどうしようもない性(さが)というものがございます。

 

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▲YONEXのカーボンフレーム処理はなかなかにきれいだと感嘆するのは私の知り合いの業界人。YAMAHAはeMTBの技術紹介であらたなオフロード走行を提案していました。

 

29シマちゃん

▲最後にまたシマちゃん登場。

 

ラスト

▲東京ビッグサイトの周りにも飲食店はあるけれど、ゆりかもめで新橋駅に戻ると週末の昼でも飲み放題の店が沢山やってるやってる。わしらは、ボリュームたっぷりなリーズナブル中華を見つけて味付け濃い目を堪能しました。インバウンドもいっぱい入ってきたけれど、みんなどうやって店情報をつかまえてくるんだろうね。右の写真は7年前に輸入したいと思ったタイヤ太目のe-Bike。サンプル注文したけれどお金だけ取られて商品は届きませんでした。国際取引には気をつけよう。

 

おわり

 
 

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