2024.07.21
スーパーモトジャパン / 全日本スーパーモト2024 R3 千葉
◾️全日本スーパーモト選手権/スーパーモトジャパン2024
R3 千葉/茂原 S1 PRO レースレポート -21.Jul.2024-
6月29-30日、全日本スーパーモト選手権/スーパーモトジャパン2024 Round3が茂原ツインサーキットで開催されました。
梅雨のど真中の開催となり雨のレースが予想されました。が、土日ともに「薄曇り+微風」でドライのレースとなりました。
ここはトップカテゴリーとなるS1 PROクラスのレースレポートになります。
今年の千葉ラウンドは梅雨の真っ只中の開催でなり雨のレースが予想されましたが、雨のない週末となりました。
◾️茂原ツインサーキット
この千葉ラウンドの会場は茂原にある茂原ツインサーキット。テクニカルなロードセクションが特徴です。そのためかロード系選手が上位に入る傾向があります。
そこにスーパーモトレース用に2-3箇所のダートセクションが毎年加わります。コースのどこに、どのようなダートセクションが入るかによって、コースの特徴が大きく変わります。いつものようにロード系が優意であったり、モトクロス系にもチャンスがあるコースとなったりします。
今回は一昨年と同じ2箇所のダートセクションが用意されました。ロード系選手の得意とするロードセクションが残ったように感じました。
▲▼写真は2023年のスーパーモトジャパンから。1コーナー先にあるジャンプを超え、下りながらの左コーナーからヘリポートの定常旋回コーナー。その先の左ヘアピンからシケイン、そして奥に置くほどRの小さくなる最終コーナーなどなど、ここがロード系のライダーが速いセクションのようです。
※個人的には初期のMOTO1時代のように、魅せるダートセクションがあった方が見応えあるのではないかと思っています、PROクラスだけでいいので。あ、かなりの費用がかかりますが…。
以前は、高速フープスや2連ジャンプなどは普通にありました。選手をやめ裏方に回って見る側になると、ダートセクションは順位が入れ替わりやすいので見てて面白いことを発見しました。「走る側からすると難しくはないけど、見る側からするとすご!」っていうダートセクションがいい?、かつてはそのようなデザインのダートセクションが用意されていました。しかし、このようなダートは費用がかかるんですよね。ダートが長いとレース後の清掃もなかなか大変になりますし
◾️S1 PRO classとトップ選手
このS1 PROクラスは450ccのマシンで戦われる日本最高峰クラスになります。
#1は日浦大治朗選手。ロードレースの現役選手でもあり、昨年のFIM世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久レースでは総合3位に入る実力を持っています。マシンはHonda CRF450R。ロードセクションは圧倒的な速さがあります。が、実はダートセクションもかなり速く、まさにスーパーモトライダーの理想系!
#2は2022年チャンピオンの小原堅斗選手、マシンはKawasaki KX450。モトクロス出身でダートの速さはNo.1。最近ではロードセクションの速さも身につけ、チャンピオン日浦選手に負けない速さを見せてくれます。マシンが仕上がってくる後半戦が見どころかも。
#3/川島颯太選手は若手No.1。昨年この最高峰クラスのに昇格し、いきなり1勝をあげランキングも3位に。モトクロス出身。モトクロスの名門T.E.SPORTに所属しています。豪快なスライドが特徴。この千葉ラウンドでも1コーナーの進入で豪快なスライドを見せてくました。
#4/長谷川修大選手もロードレースの現役選手。昨年はランキング4位でしたが、いつ勝ってもおかしくない速さを持っています。この茂原ツインサーキットは得意にしているコース、誰よりも先にチェッカーを受けるシーンを見ることができるかも。
▲絶対王者と言ってもいいのがこの#1/日浦ダイジロー選手。開幕ラウンドのSUGOは2連勝、Round2の熊本ではrace2でクラッシュ。怪我はなかった様子なので、一安心。現在ラインキングトップ。あ、この週末の8時間耐久に参戦しています。#71/サクライホンダで走ります。
▲2022年のチャンピオンはこの#2/小原ケント選手。昨年TMに乗りライディングスタイルが一新。今年のKX450はまだスーパーモトマシンとして仕上がっていない様子。このR3でそろそろ本当の速さを見せてくれるか
▲#3は川島ソータ選手。モトクロス出身、T.E.SPORTに所属。速さもあるのですがとにかくしぶとい走りとスライドが特徴。開幕ラウンドでもFブレーキを失いながらも入賞しています。レース終了後レバーを握ってみましたが、エアを噛んでいるようにスポンジー、よくあれで走ってたと思いました。
▲#4/長谷川シュウダイ選手。今週末の鈴鹿8耐にはゼッケン#78で参戦です。
この数年、この最高峰クラスで勝利したのは長谷川選手を含めてこの4人のみ。10年間で見ても、現役では高山直人選手(現在S1 OPENクラス)、吉田雄一選手を含めた6人だけです。
▲S1 PROの選手たち。今回参戦しなかった選手は入っていません。金児伸二選手、川上祥文選手、松本和資選手、瀧川貴士選手、古高智也選手などが入っていません。
◾️S1 PRO / Race1
ポールポジションは#1/日浦ダイジロー選手。そのままHSを決め、順当にトップにたちます。2番手には#2小原ケント選手が。
#1/日浦は#2/小原との差を一定に保ちつつレースを展開。
最終ラップ。その最終コーナー、#2小原が#1日浦との差を詰め、背中が見えるところまで距離をつめます。
が、しかしこのレース1を最初にチェッカーを受けたのはり#1/日浦ダイジロー選手でした、圧倒的な速さ余裕の見勝利でした。
2位に入ったのは#2/小原ケント選手、3位には#4/長谷川シュウダイ選手が入りました。
▲レース1に勝ったのは#1/日浦ダイジロー選手。最終ラップの最終コーナーでややつめられたものの余裕を持ったレース運びで勝利。
▲2位に入った#2/小原ケント選手。KX450はまだ仕上がっていない様子。その中で、ここを得意とするダイジロー選手にくらいつく速さを見せました。
◾️S1 PRO / Race2
レース2。HS(ホールショット)を決めたのはPPからスタートの#1/日浦ダイジロー選手。それを#2/小原、#5/金子、#4/長谷川、#3/川島の順で追います。
序盤。タイムの出ている#4/長谷川が#5/金子に襲いかかります。が、#5/金子も粘ります。そんなバトルが展開する中、ヘリポートコーナーで#4長谷川がスリップダウン。ほぼ最後尾に落ちます。
中盤。トップは#1/日浦、ややあいてその日浦を追うのは#2/小原、その後方ではベテラン#5/金子と若い#3/川島の戦いが展開。#3川島は何箇所かでアタックするもののなかなか前に出ることはできません。
「この走りからすると、ホームストレート先の1コーナーの進入で何か起きるかも」と予想しそのポジションに走りカメラを構えていると、#3川島は深いスライドで#5金子のイン側に入ります。#5金子選手もここは無理をせず、インを開けラインを譲ります。
▲深いスライドで速度を保ったまま#5/金子選手のインに入る#3/川島選手。
Race2に勝ったのはチャンピオン#1/日浦ダイジロー選手。2位#2/小原選手との差を大きく開いての勝利でした。
2位はレース1と同じく#2/小原ケント選手。3位には若手No.1の#3/川島ソータ選手が入りました。
▲2勝をあげた#1日浦ダイジロー選手。この週末の8耐に向けていい感じを持てたんじゃないでしょうか。耐久世界選手権コカコーラ8耐はサクライホンダで参戦します!お時間のある方はぜひ生で観戦に!お時間のない方はテレビで応援!
▲2位に入ったのは#2/小原ケント選手。この茂原ツインサーキットはMX出身には難しいコース。ここで2位2位の結果は上々ではないでしょうか。次の奈良ラウンド名阪はダートが半分というコース、ここが勝負どころかも。
▲「レースはきつかったです。この2週間風邪で体調不良でした・・・今も薬でなんとか走り切りました。」土曜のプラクティスから気合いが入っていた#5金子和之選手。表彰台を狙っているなと感じていました。サラリーマンでありながらレースを続けるサンデーライダーの代表選手、無理せず続けてほしいです。あ、あのSUPERMOTO公式プログラムに広告を入れてもらう広告営業もしてくれています。感謝です!
▲レース1は6位、レース2も5位に入ったルーキー#20佐藤瑞城選手。ロードの練習、モタードの練習を徹底的に行った結果、プロクラスでも上位に入っています。
◾️S1 PRO Race1 結果
1/#1日浦大治朗 CRF450R Team S.T.F.
2/#2小原堅斗 KX450 Kawasaki Plaza 盛岡 & 花巻レーシング
3/#4長谷川修大 CRF450R Team S.T.F.
4/#3川島颯太 CRF450R T.E.SPORT
5/#5金子和之 CRF450R idemitsu Honda Tochigi PG Racing
6/#20佐藤瑞城 CRF450R Kcross-racing
◾️S1 PRO Race2 結果
1/#1日浦大治朗 CRF450R Team S.T.F.
2/#2小原堅斗 KX450 Kawasaki Plaza 盛岡 & 花巻レーシング
3/#3川島颯太 CRF450R T.E.SPORT
4/#5金子和之 CRF450R idemitsu Honda Tochigi PG Racing
5/#20佐藤瑞城 CRF450R Kcross-racing
6/#10新沼紳介 SMK450ES Fi4T TM moto Japan
◾️S1 PRO ポイントランキング
1/1日浦大治朗・・・125points
2/##2小原堅斗・・・121points
3/#3川島颯太・・・・86
4/#5金子和之・・・・77
5/#20佐藤瑞城 ・・・69
6/#4長谷川修大・・・56
次回Part2は#3/川島ソータ選手の独占インタビューです。
↑ ↑ ↑ ↑
すいません!やはりこのままレースレポートになります。次はS1 OPENです。8耐は日浦選手のサクライホンダが6位に入賞!S1 PROクラスの#1の日浦選手です。
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