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2016.04.10

ダカールラリー'16 稲垣正倫 Part1

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僕はなぜダカールに向かったか
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こんにちわ、ジャンキー稲垣といいます。

2002年、大学生の頃からオフロードバイク専門誌編集部に出入りしながら、早14年。まだまだ諸先輩にくらべると若造です。

そんな若造が、思い立って今年のダカールラリーにゲリラ取材をこころみました。

ダカールラリーって、僕らオフロードバイク編集あ記者にとっては「行きたくても、まず行けない大会」だったんです。

AMAスーパークロスや、エンデューロの世界大会に関して言えば、事前にしっかりアポがとれていれば、

正直そんなに取材費もかかりません。

でも、ダカールに関してはプレス用のエントリー自体が謎に包まれていて、一説には200万円かかるという話も。

 
 
 
 

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Dakar Rally 2016

 
 

僕は、このハードルの高さが、ダカールの取材のハードルを高くし、露出の機会を下げ、

すなわちはダカール自体の価値を下げ、もっともっと言うとオフロードバイクレースのせっかくの大舞台を、

うまく利活用できないでいるんじゃないか、と思っていました。

キレイにいうと、そういうことですが、正直なところ「一回ダカールに行きたい」ってことでもありました。

 
 
 
 

三橋淳
Inagaki Masamichi

 
 

ダカールのプレス登録は、調べてみると3つに大別されます。

 

1.飛行機で回るパーマネントプレス 10,000ユーロ

大名行列というか…。ダカールラリーを主催者ASOの用意した飛行機のシートで回るもの。

おそらく、アフリカ時代のダカールラリーは飛行機で回る以外、オンルートでしかまわる手段がなく、

飛行機はわりとメジャーな移動手段だったことの名残だと思う。

 

2.車で回るパーマネントプレス 2,000ユーロ

ルートに入るための車は、プレスのレギュレーションに沿ったもの(ロールバー、サスペンションなどに細かく規定がある)

でなくてはならず、車検もある。たいてい、このクラスのプレスは毎年ダカールに来ていて、

車は南米に置きっ放しのことも。

乗り合いで移動するのが常で、だいたい1シート4,000ユーロほどで募っている。

つまり、エントリー代とあわせて6,000ユーロくらいかかる。

自分で車を作って好きなように取材したいとなれば…これは推して知るべしである。

 
 
 
 

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2-2.車を用意しないパーマネントプレス 2,000ユーロ

2で車検を通した車を用意しないパターン。

チームのアシスタントカーに乗ったり、アシスタントカーとして車を車検に通したりする。レースルートには入れない。

 

3.デイリープレス 無料

1.2のプレスとは明確に区別される、限定されたプレス。

本来は南米の人向けで、ブエノスアイレスだけとか、サルタだけとかそういった局所取材をする人間向けと解釈するべき。

5ステージだけビバークに入ることができ、オープニングやポディウムの際に必要なメディアベストは配布されない。

僕には予算もあまりないですし、当初の目的からして3をチョイスする他ありませんね。

 
 
 
 

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ダカールラリーの出発地、ブエノスアイレスへ
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南米のパリと呼ばれる、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに降り立ったのは、昨年末のこと。

毎年、島根にある実家で年越しを迎えてきた僕にとって、とても新鮮な年越しでした。

午前零時に、爆竹を鳴らしまくってニューイヤーを祝うんです。

南半球なので、夏ですし、何から何まで年越しって感じがしないんですね。

 

ブエノスアイレスまでは、東京から35時間。ドアツードアでいえば、40時間はかかっていることでしょう。

 

ダカールラリーは、世界最大のオフロードバイクレースと言われるだけあって、スタートも超巨大。

そもそも、1月2日のスタートに前倒しして12月30日には大抵のスタッフがそこに集まっていて準備をしているくらいです。

 

我々日本人に今回縁が深かったのは、まず三橋淳。

昨年まで四輪の市販車クラスで活躍しており、計5回のクラス優勝をしてきた猛者ですが、

今年は二輪にカムバック(かつては二輪で出ていたのです)、45歳での返り咲きの如何が注目されていました。

 

それと、ホンダのファクトリーチームTeam HRC。

2015年まで、二輪部門ではKTMが14連勝をしているなか、HRCはダカールへの再挑戦をはじめて4年目です。

かつて、80年代に前人未踏の4連勝を打ち立てた最強のチームがHRCでした。

優秀の美を飾って、ダカールから離れて十数年、その栄光をふたたび手中にすべく、

日本のオフロードラリーの粋を集めて動くチームが、このTeam HRCです。

 
 
 
 

三橋淳
Motsuhashi Jun / KTM Japan

 
 
 
 

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Team HRC

 
 

実際、HRCのパドックはさすがホンダだけあって、すさまじく立派なもの。

マシンに至っては、市販のアナウンスもありましたが、値段が公表されておらず、すべてを新造されたファクトリーマシンです。

ざくっと紹介されてしまうことが多いのですが、この「まっさらな新造のファクトリーマシン」がいかにすごいプロジェクトか。

昨今のオフロードバイクは、相当に煮詰められていて、ほとんど改良の余地がないといっていいでしょう。

なので、大抵のファクトリーマシンは市販車をベースとした、アップデートマシンです。

過去、各社がしのぎを削って寝具術の投入にいそしみ、新造のファクトリーマシンを作っていた時代は、

もうほとんど終わったと言ってもよかった。莫大な予算に、熱意、長大な時間と人件費…がかかるわけですね。

 
 
 
 

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対して、この14年でKTMが作り上げてきたものは、経験です。

毎戦優勝できる体制を整え、マシンはHRCとは違い、350万円で買えるようになっています(言うなれば、完成度が段違い!)。

ダカールの会場は、もはや二輪部門の60%以上がKTMでしめられていて、

それら経験の蓄積がKTMファクトリーというピラミッドの頂点に、活かされるわけですね。

 
 
 
 

スタート

 
 
 
 

 
 
 
 

スタート

 
 

Dakar Rakky 2016 レポート

Part2へつづく

 

※この取材記がマガジンになりました。マガジンというより写真の多い本という豪華な装丁です、

で、この本がABIT TOOLさんでも購入できるようになったそうです。 ー KRAZy コンドー

https://www.abit-tools.com/enduroj-anmh01/

 
 
 

 
 
 
 

写真使用等のご希望などありましたら、お気軽にメールください。kondo@kondo-design.jp
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発行責任者:近藤正之

 
 
 

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