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2016.04.11

ダカール ラリー'16 稲垣正倫 Part2

1マシンハスク
 

Dakar Rally 2016 Part1からの続きです。ジャンキー稲垣こと稲垣正倫氏のレポです。
Part1はこのすぐ下に掲載されています。

 
 

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13インチのタイヤを履く、セダンでダカールを回る
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先述したとおり、僕はデイリープレスという暫定的な立場でダカールをまわるので、何の庇護下にもありません。

海外旅行保険くらいしか、役立ちそうなものはありません。

 

そんな僕の今回の相棒は、苦心の末ようやく手に入れたレンタカー、シボレー・クラシック。

アメリカブランドですが、1500ccしかない、90年代のセダンといったかんじ。

見知らぬダカールのルートを追うには、ありえない不安感がありました。

 

ここで、僕が3月31日に発行した雑誌「Enduro.J Magazine vol.1 最近のダカール」の取材記を引用したいと思います。

 
 
 
 

救急

 
 

「SSと交差すると思われていたルートが間違っていたようで、ルートを調べ直して県道のような支線でショートカットを試みる。

しまもなくその道はダートになり、だんだんダートもあれていく。

車の底をすることも多くなってきたな、と思っていたらいつのまにかハンドルがだんだん効かないレベルのマディになっていることに気づいた。

何台かスタックしているセダンを見て「俺はまぁまぁ走れるのかもな」とか思っていた。

この時点でそのダートが100km続くと思われていたところの半分くらい。

何かの拍子にスタックしてもおかしくないな、そしたらどうしよう一人で抜けられるだろうか、

そんなことを考えていると、同じようにたぶんショートカットを試みたプレスカーの四駆が後ろからすごい勢いでやってくるのを見つけ、

路肩に僕は車を止めた。

 
 
 
 
2クルマ走り

 
 

その車の走ってくる様子は、まさにダカールラリー…。

右に切れるか、左に切れるかもわからない不安定なハンドリングで、蛇行しながら泥の上をスピードを殺さないように進んでくる。

あぁ…なんだこれは、なんで俺はこんなところまで13インチのノーマルタイヤで突っ込んで来ちゃったんだ…。

そのプレスの四駆は50mほど先でスタックをした。迷わず僕は13インチのシボレーをUターンさせ、神に祈りながら50kmを引き返した。

この時点で僕は、ダカールの撮影の難しさを認識した。「そうか、こうやって撮れない日があるのは当たり前なんだ」と。」

 

このだだっ広いアルゼンチンでは、勇気やネットワークはあまり役に立ちません。必要なのは、撤退する決心でした。

 
 
 
 

2クルマ走り

 
 

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バッパー稲垣
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今回のダカールでは、前半にアルゼンチンからボリビアに入り、ウユニ湖へ行きます。

レンタカーではボリビアに入れないので、僕はアルゼンチンのサルタという街に、レンタカーを置かせてもらって、バスでウユニを目指しました。

 

たいていの旅程はきまっていたものの、このサルタからウユニに行く旅程はまったく不明で決めていない状態。

そんな状況で、僕は待ってましたといわんばかりに高山病にやられます。

 

「標高3700m、結構堪える高度だ。荷物せおって2kmくらい歩くとすでに体力が限界に。

まだ頭痛はしないけど、いま思えばこのヘタレ方がすべての始まりだった!

 
 
 
 

2クルマ走り

 
 

ここからは、何の下調べもできていない。ウユニにヒジャソンからいけたというブログを数本みた程度。

ネットに掲載されていないのだ。

ひとまず落ち着くためにチキンスープを飲んだ。疲れた体にしみわたり、すごくうまかった。

バスターミナルに行くと、ピサーピサーと叫んでるおばさんがたくさんいた。

何かを売ってるのかとおもっていたけど、どうやらトゥピサ行きの乗り合いタクシーを集めているらしい。これでウユニを探せばいいのだ。

しかし、なかなか見当たらず、現地の人が勧めるままに(ポトシいけば、ウユニ行きたくさんあるわよ)ポトシへ行ってしまう。

ポトシでレンタカーあるかもとも思っていた。ウユニでの足もなかったので、レンタカーを借りれる都市ならいいな、と思ってもいた。

また、ウユニにこの日についておけば、2日余裕があることになる。だいぶ時間に余裕があるつもりでいた。

 
 
 
 

2クルマ走り

 
 

乗り合いタクシーは、最悪に辛い。

車種はレジアスエースだった。運転が下手だし、シートがへたりすぎてて、尻が3つにわれそうな中、12時間以上ぶっつづけですし詰めになる。

 

深夜にポトシ到着。標高4000m、軽い頭痛。早めの対応のつもりで酸素吸ってビール飲んでホテルで寝た。

ボリビアビールはまずい。160ボリで超広い部屋。でもシャワーも浴びれずに、ベッドに倒れ込む。

軽い頭痛は少しずつ強くなり、寝ているはずが動悸が激しくなり、めまいがする。眠りが浅い。かなり、状況はよくない、と眠りながら思った。」

 
 
 
 

2クルマ走り

 
 

そして、翌朝目覚めると僕の体調はまるで熱のある日の、最悪の二日酔いのようになっていました。

もうね、階段すら上れないくらいで、この状況でまた数百キロのバスを手配してどうこう…。

 

ウユニについても状況は変わらず、この高山病の影響で(せいってことにしておこう…)120万円分の機材を現地レストランで盗難されてしまいます。

雑誌にも書きましたが、ぶっちゃけこのとき僕を苦しめていたのは、30kgくらいの機材を含む荷物だったので、ちょっとほっとしたんです。

何が言いたいかというと、そのくらい、辛かった…。

もちろん、この深刻さは当たり前ですが、お金持ちじゃないし、データを無くしたわけでもあるので、ずんずんと僕の精神を落ち込ませていきました。

 
 
 
 

2クルマ走り

 
 

 
 
 
 

2クルマ走り

 
 

Dakar Rakky 2016 レポート

Part3につづく、つづく

 
 
 
 
 

 
 
 
 

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