2011.12.29
ベストモタードはいったいどれ?Part2
4) Kawasaki D-tracker
日本のモタードの礎となったバイクです。
ですから、とにかく多くのカスタムパーツがあります。何から何かまで、それも多様に。
今ではカスタムバイクの素材としてはもっとも楽しいバイクだと思います。
速いのか?と問われたら、WR-XやDRZに比べると1歩劣ります。
ではコントロール性はどうか?と聞かれたら、公道用のバイクなのでそれほどではありません。
ただしカスタムを繰り返すことで、まったく別のバイクに近い状態に持っていくことが可能なので、
可能性はあるバイクです。
一言でいうと、人が走らせなければならないバイクです。でもだから面白いのがD-trackerです。
5)Honda XR230 Motard
230Motardはモタードバイクの持つもうひとつの価値を持つバイクです。
『モタード』というと、MOTO1やSupermotoに代表されるレースのイメージが強いのですが
実はそれだけじゃなく、街中でもっとも乗りやすいモーターサイクルという特徴も持ちます。
軽量なので扱いやすい。
アップハンドルなので扱いやすくコントロールしやすい。
街中での実際の使用速度にあっている。50~80kmに合ったシャーシやブレーキになっています。
ロードスーパースポーツが乗りにくいのは、使用速度と車体の望む速度が合っていないから。
だから何もかもが作動せず乗りにくい。
実際に作動するのは速度100km以上での負荷なので、結局、
そういう状況は一般人の僕らでは高速道路となる。。。
高速道路は実は何もすることがない。ほぼ直線だから。
とすると、やっぱ人はスピードを出したくなる。
が150kmからの急制動や効率的な方向替え(危険急回避)は、非常に高い技術と
冷静な対応が必要。。。。が、それも経験がなければできない。
少なくとも僕にはできません。(サーキットならできるけど。)
そして、タイヤもアスファルトに合っています。
欠点は車高。モタードって、オフ車をベースにしていることが多いので、車高が高いのがほとんど。
だけどこのXR230は車高も押さえられています。上手くすればもっと下げられるでしょう。
ただし、これはなかなかやってくれるバイクSHOPは無いです。
少なくともモタード系やモタードレース系のSHOPには行かない方がいいです。
足つきのために車高を下げるというのは、性能を落とす加工になりがち。
そのような性能を落とすような加工はやりたくないのです。本格派SHOPであればあるほどその傾向は
強くなります。KRAZyでも実際に体験しています。
だからと言って、いい加減なところではひどい結果が待っています。。。
KRAZyの時、なんとか請け負ってくれたのは、東京杉並のモトショップ五郎でした。
KRAZyとしては『街乗りベストバイク』と言ってしまいたいのがこのXR230Motardです。
「でも雑誌やメディアでそういう話は聞いたことないけど。。。」
という声が聞こえてきます。

理由は、XR230Motardは商売になりにくいからなんです。レーサー風じゃなくカスタムしにくい。
レーサー風のカスタムや、高精度なパーツを取り付けたりすることは、商売につながります。
雑誌もパーツ等を紹介すれば、とうぜん、広告も出してもらえます。つまり、利益につながります。
だからカスタムの可能性の高いモノを記事としてとりあげます。
これは、雑誌が悪いのではなく、雑誌というシステムがそもそもそのようなコトを基に生まれたので
仕方がないことだと思います。いやなら買わなければいいんです。であれば、雑誌も考え方を変えます。
KRAZyのFreePapreではパーツを紹介しなかったのはこういう考えからでした。
要望はありましたが受け付けませんでした、本当にスイマセン(汗
話はもどって、KRAZyの近所のお店のおじいさんがこのXR230Motardを配達バイクとして使っています。
バイクが好きなようで、スクーターやカブじゃイヤなんでしょうね。
モタードらしい使い方だな~と思っています。セローからの乗り換えでした。
という意味ではこの方は自分なりの価値基準を持っている方ですよね。流行に左右されない。
モタードはこういう側面があるのですが、あまり光が当たらないのはもったいないです。
モタード=レースやスライド、というイメージがります。
これはRZ250から始まった軽量250ccという提案が、速さにのみ脚光があたり、それがレースにつながって
最終的にはオタクな街乗りバイク、街では必要のないレーシング性能を持ったバイクとなって消費され消えた、
これと同じ道を歩いているように思います。。。ちょっと、心配です~。
「でもKRAZyだって、レーサーマシンを取り上げてたじゃん!」と思われますよね。、
乗るもの、マネるものとしてレーサーマシンをかっこよく表現してきたのではなく、
ライダーやスポーツそのものの魅力を伝えたかった。
観る、応援するものとしてその魅力を取り上げてきたんだけど、間違ってたのかも。。。(汗
スピードやレース価値とは関係のない新しいかっこよさを持ったモタードカルチャーを提案すればいいのかな。
TWでつくったあの新しいカルチャーのように。ガンバローっと。
6)KTM

KTMは全般にすばらしいです。スパルタンです。まさにReady to Race、サーキット用バイクです。
それが公道でも乗れるのですから、腕のある方や腕を磨きたい方にはうってつけです。
問題は、日本ではメーカーとしてあまり商品を出してないということ。
以前はあったんですが、商売にはならないということでやめちゃいました。。。
でも、各ディーラーでオリジナルで造って販売していますので購入可能です。
メインは450SMRや250SX-F、そして350SX-Fをベースにしたもの。
SX-Fはモトクロッサーを意味しますからベースがモトクロス用になります。
350SX-Fは乗ったことがないのですが、比較的扱いやすく(でもレーサーだけど)、
しかし250以上のパワーとトルクがあるのでおすすめのようですよ。
EX-CというシリーズもあるのですがこれはEDマシン(エンデューロマシン)を意味しますので
SX-Fよりも公道にあっていると思います。
「とにかくスパルタンで、ナイフのようにシャープでコントロール性の高いなマシンがいい!」というかたは
SX-Fベースがいいと思います。
オリジナルモタードは、関東ならKTM世田谷、町田のフロンティア、KTMお台場。そしてKTM埼玉でも多少は。
そして鹿児島のFLEXさん。大楽選手ら(タツヤ、セイヤ)のSHOPですね。
最も充実しているのは、広島県福山のうず潮レーシング福山さんです。
レースもやっていますから、整備などにおいて高い技術を持っています。
もうひとつの選択は690SMCと990SMR。これらは正規商品としてはないのですが、手に入ります。
690SMCは、実績のあるLC4エンジン(単気筒)をつかった690ccモタードです。
パワーはスペック以上に充分あり、シャープなハンドリングともあいまってワンランク上の世界を提供します。
ただし、大きなパーワー+シャープなハンドリングという意味ではじゃじゃ馬です。
ここまでのパワーを持つのなら、もう少し安定感があったほうが多くの方でも楽しめるンじゃ?と感じます。
欧州の道と70~80kgの体格のいい身体ならばこれでもいいのでしょうね。
フリーライドマガジンの「おすすめの下道」でも紹介したんですけど、南フランス一帯のあのワインディングなら
この690SMCは最高なんでしょうね。
交通量は少ないし、緩いコーナーが続くので、パワーを思い切り使えます。150km出しても捕まえる方々も少ないし。
ただし、ただしです。ガードレールなんか無いので、やっちゃった時は崖の下です。
「自分のミスは自分で対応してね、そこまで政府はめんどう見ませんよ。お金もったいないからね。」
という意志が見えます。「そりゃそ~だよね」と、ウンと言う市民のみなさんも大人だけど。
ちなみに690SMCは、63ps、139.5kg、インジェクション、バランサーシャフト、スリッパークラッチ、6速ミッション。
63psという数字以上にパンチのあるパワー出力と、コントロール性の高いフレームが魅力。
ロードバイクに比べて安定感はないです。シャープなネイキッドに近いんじゃないでしょうか。
自在に走るマシンと思うか、不安定なバイクと思うかが、このマシン(バイクに近いかな)を楽しめるかどうかの分かれ道かも。
990? あ、すいません、わかりません。ここまでいくとネイキッドじゃないかなと。
そういう意味ではきっと楽しいバイクだと思いますよ。KTMだし。
もうちょっと、つづく。
*このブログは「KRAZy Web Magazine / krazy-web.com 」のTOPICSページです。
KRAZy(クレイジー)とは、ストリート系スポーツとX系モト文化を紹介するメディアです。
2011年はペーパーマガジンの再発行を予定しています。
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発行責任者:近藤正之
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