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2013.10.09

COOL IS POWER.

type-B
 
 

「でっかいどお 北海道」

このコトバ、ご存知ですか。たぶん一度は聞いたことはあると思います。

先日MXの小方選手のブログをのぞいていたら、そこにも書いてあって、ちょっとビックリ。

これはそもそも、ANAの「北海道に旅行に行きませんか?」の広告コピーです。

かなり古くって、たぶん80年代初期のもので、27歳の小方選手も知っているのってスゴイです。

それくらい表現として上手いコトバなんでしょうね。

北海道をとってもわかりやすくイメージさせ、感じさせてくれるんでしょうね。言葉づかいもダジャレで、やや下世話だし。

 
 

このコピー、オリジナルは「でっかい 北海道」だったんだそうです。

自分が会社員だった頃の上司なんです。このオリジナルを書いたコピーライターは。

あ、書いたのはこの上司の若い頃なんですけどね。

 
 

で、その上司(仮にSとします)Sが、若いとき、北海道のコピーをちょっと書いてみな、とチャンスをもらって

毎日毎日、書いていたんだそうです。書いても書いても上司からはNGばっか。。。(※1)

当時彼の上司だったのは真木準(※2)というコピーライターだったのですが、

ある日、その中の1つの「でっかい 北海道」に目を留め、ちゃちゃっと書き直したのが、この

「でっかいどお 北海道」なんだそうです。

そのとき「コピーというのは、こういうことだ」と言ったとか。。。

 
 

※1:若いコピーライターは毎日約100~200のコピーを書きます。

 当時は基本的には原稿用紙1枚に1本書いてました。あ、キャッチコピーは1本2本と数えます。

 こういうのを、毎日か1日おきくらいに提出し、上司のOKが出るまでつづきます。

 上司がOK出しても、得意先の承認も必要ですから、世の中に出るまでには途方も無い道のりです。

 KRAZyの仕事では多数の中から選ぶのは(写真とかデザインとか)こういうのがもとにあるからです。

 広告業界はどこでも同じですよね。

 
 

※1真木準:沖縄キャンペーンというのを発明したコピーライターです。

 コピーライターとして有名ですが、実は新しい広告の仕組みをいくつか考え出したひとでもあります。

 この沖縄の広告では「トースト娘できあがる」「高気圧ガールはりきる(山下達郎のこの曲はCMソングです)」などのコピーが有名。

 このあと独立、ホンダやデパート伊勢丹の広告でも時代をひっぱるようなコピーを書いています。

 伊勢丹のコピーはヒットドラマのタイトルにそのまま使われたことも。

http://iso-labo.com/labo/words_of_ZyunMaki.html

 
 

 
 
 
 
 
 

「でっかい 北海道」というコピーもわるくないですよね。。。

北海道の魅力(価値)のすっごく真ん中をついているし、意味もわかりやすいし、北海道の初秋の気分も出ています。

「でっかい」てのが、音としてもゴロゴロした手触り感があって、土や大きくそだったジャガイモな感じもあるし

そこに住む人もすてきな感じがします。

 
 

でも、「でっかいどお 北海道」のほうが、言葉として強いです。 理解をするんじゃなく、感じます。

もはや意味を超えてしまっていて(でも意味もわかります)、とても感覚的なコトバになってます。

ダジャレで、誰でも書けそうなところがまたいいです。

 
 

「これが表現なんだよ」と真木準さんが言ったのは

「でっかい 北海道」は、まだ「説明」なんだと思うんです。

北海道の魅力を説明しているにすぎない。知らせようとしているだけで、感じさせていない。

 
 

でも「でっかいどお 北海道」は「説明」じゃなく、

もっと感覚的で、直感で伝えて、耳にも残るし、口に出してみたくもなる。

理解させる、じゃなく、「感じさせる」ことで伝えているように思います。

・・・・しかし時代は変わって、今の広告ではこういう言葉遊びのコピーはあまり効きません。
    もっと意思のあるコピーの方が結果が出やすいようです。

 
 
 
 

「感じる」というのはとても大切なことだと思います。

「感じる」、つまり作り手からしたら「感じさせる」。

これはバイクやレースも同じなんじゃないかと思っています。

バイクもレースも大きな意味では「Emotional」なモノやコトで、「感じるモノ」だと思うんです。

 
 

50馬力とか最高スピード250キロとか、優勝、とかそういうこと以上に

「楽しいか」「かっこいいか」「感動したか」が大切なんじゃないか、ということです。

 
 
 
 
 
 

かつてシュワンツという世界GPライダーがいました。あ、ロードレースです。

速いのですが、転倒も多かったように記憶しています。

当時はレイニーというライバルがいて、レイニーの方が結果を出していました。

でも、レイニーはとてもステディーなレースなんです。結果はだします。けど感動がやや無い。

(すいません、レイニーファンのみなさま。。。自分も、ややレイニーファンでした。)

ですがシュワンツは違います。

ライディングは豪快で攻撃的、アタックもはげしい。

ですからスズキファンじゃなくても、多くのひとが好きだったような記憶があります。

ただ結果を残すンじゃなく、感動させてくれたんです。。。そう、負けても「感動」があるんです。

 
 

今のプロ野球を不動の人気にした長嶋茂雄選手、このひとも同じでした。

記録はあまりつくっていないんですが、多くの人の記憶には残っています。

感動をいっぱいつくって、プロ野球を不動の人気スポーツにしました。

「記録より記憶」ということばがありますが、まさに長島選手のためにあるような言葉です

(てか、長嶋選手を言い表したコピーかな。。。汗)

 
 
 
 
 
 

はい、KRAZyはバイクスポーツや、バイクを、こんなふうに捉えたいと考えました。

スペックや数字じゃなく、感じるかどうか? 楽しいかどうか? かっこいいかどうか?

知識じゃなく、感じたか、感動するか、そこに楽しいがあるか。そんな感じ。(※3)  うまく言えないけど。。。汗

 

それを文章化したのがタイトルの「COOL IS POWER.」です。

「でっかいどお 北海道」のようには上手くないけど。

 
 

意味はまんま「カッコイイが、チカラだ!」です。

「カッコイイ(COOL)」って、「感じる」、ことだと思うんです。

数字などによる、知識や理屈のような「知る」とは大きく違います。

知るだけならネット上にあることだけで足ります。

「知る」は脳だけの体験、「感じる」は身体全体での体験かなぁと。

 
 

この「感じる」を、ざっくりと日常的なコトバで言い換えたのが「カッコイイ」かなと。かなりザックリとだけど。。。

※3:今、工業製品のメーカーにEMOTIONやこれに近い言葉を企業コピーに使っているところが多いです。
   これも、「大切なのはスペックじゃなく、感動を生むものをつくります」という宣言です。
   スペック生産業ではなく、感動生産業になろう、というようなことです。
   発信先は世の中じゃなく、社内、もしくは株主です。「みんなそういう価値観で働いてね(働きます)」という
   経営トップからのメッセージのようです。
   なぜ知っているかっていうと、そういうのも仕事のウチだったりするからです。
   ターゲットは社員です、とかディーラーの意識変化です、みたいな。

 
 

てか、COOL IS POWER. をわかりやすい文章に書き換えるとしたら「感じたかどうか、それがすべて」とか「感動がすべて!」。。。

これじゃ、校長先生の朝礼のコトバみたいなので、がんばってそれっぽくしたのが COOL IS POWER.でした。

(それにしてもうまく説明できません。。。スイマセン)

 
 

なら、あえて、広告屋的にプレゼン(説明)してみます!

周囲のひとに説明するとき、こっちのほうが理解が速かったから。

 

 例えば、レース(スポーツ)の場合で「1位が最もすばらしい」とするのは

 レースという莫大な費用とエネルギーを費やした結果、たった一人のスターしか生まないコトになり、

 お客様に提供するモノがひとつになってしまいます。

 つきつめていくと、レース(スポーツ)は世界でたった一人のスターをつくるシステムになってしまいます。

 

 しかし、

 転倒して下位に落ちたけど、がんばって5位にまであがった、

 壊れたマシンを一所懸命に修復したメカニックがいる、

 などなど、じつはひとつのレース(スポーツ)には数多くのカッコイイがあります。

 「カッコイイが最もすばらしいんだ」と考えを変えると

 ひとつのレースでお客様に提供できる魅力がいっぱいあることになります!

 ですから、1位の選手やマシンにのみ価値があるとは考えず、カッコイイにはすべて価値がある

 と、とらえ直すことで、大量にお客様に提供できるものを生み出すことができます!

 言い方をかえると、幾人ものスターや魅力ある製品や商品を生むことができます。

 音楽業界や芸能界では、今この方法で数多くのスター(利益)を生んでいます。

 

な〜んて。(苦笑。

あえて、損得(利益)という視点で説明してみました。。。

 
 
 
 
 
 

ってことで COOL IS POWER. が、これからのKRAZyのスローガンで〜す。

なんでこんなことを公表するのか。目的は、自分にプレッシャーをかけるためです。。。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ちなみに、「カッコイイ広告(CMとかパッケージとか、ここはいろいろ)つくって」って、依頼されるのが一番困ります。。。

「カッコイイ」には数多くの種類があるからです。ひとりひとりにカッコイイがある、つまり無数にあります。

だから上記のような考えが成り立つワケなんですけど。

でもこれが仕事のオーダーの場合、依頼者の考える「カッコイイ」を理解し、それをカタチにしなければなりません。

こういうとき、制作者の考える個人的「カッコイイ」をカタチにして持って行っても、ほぼNGです。

信頼があればこれでも大丈夫ですが、たいていの場合ダメです。

依頼者の考える「カッコイイ」でなければなりません。

まして、発注者が会社などの組織の場合、もう大変!。全員のカッコイイをクリアするのは非常に困難です。

 
 
 
 

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