2025.01.20
CYCLING A GO GO Vol.31「新しい年を迎えた最初の月は船上リサイタル気分」
■CYCLING A GO GO / サイクリング ア ゴーゴー Vol.31
「新しい年を迎えた最初の月は船上リサイタル気分」-20.Jan.2025-
毎月20日は、相良さんことMr.チャガラさんのロード自転車の連載です。KRAZyの中でも人気の連載コラムです。
Mr.チャガラさんは会社員時代の同僚です(Mr.チャガラさんはデザイン界の巨匠大貫さんと仕事をされていました)。今は独立し自転車ロードレース界でスポンサーシップ・エージェントの仕事をされており、最近自分でもロードレーサーを購入しロード自転車ライフを楽しんでいます。
そんなMr.チャガラさん、今回は海の上からです。これ、一度は体験してみたいと思ってたんですよね〜。いいなぁ
■新しい年を迎えた最初の月は船上リサイタル気分
痛風の発作(サイクリング ア ゴーゴーNo.30参照)からクリスマスが過ぎ、正月も過ぎました。今では筆舌に尽くしがたいあの苦痛も治まれば本当にあったのかと思うほど日常生活に復帰していますが、発作を起こした右足首にはまだ違和感と疼きが少し残っています。「あなたが噛んだ小指ぢゃなくって足首が痛~い♪」は58年も前の昭和歌謡曲をもじってしまったけれど、Mr.チャガラも実はよく知らないのよ、この歌を。<小指の想い出(こゆびのおもいで)/1967年2月10日発売/伊東ゆかり>
クリスマスという言葉で思い出すのは映画「戦場のメリークリスマス」。大島渚監督もデビッド・ボウイも坂本龍一もなくなってしまったなあ。豪華客船の上で生まれ育ち一度も船を降りなかった天才ピアニストの一生を描いたという映画もあったよね、確か「船上のピアニスト」と思っていたら、それは「海の上のピアニスト」。「戦場のピアニスト」という映画もあったので「センジョウ」が少しゴチャ混ぜになってしまった。心の琴線に触れるクラシック音楽は「G線上のアリア」で、セレブが愛用するコロンハイドロセラピーとは大腸洗浄のこと。「扇情的な表現」と言えば、情欲をあおったり、気分を高ぶらせたりする様子を意味する表現のことです。涅槃仏のように横たわるMr.チャガラはほとんどの涅槃仏は右側が下とあとで知りますが、この時は「船上のサイクリスト」の様子をどうお届けしようか、あるいは一身上の都合で今回はコラムを休載しようかと頭の中はふわふわしています。
■もちろんコラム掲載に向けて、執筆開始
1月のとある日に、赤い靴を履いていた女の子が異人さんに連れ去られた横浜から船に乗って週末のクルーズに出かけました。オー、ブルジョアジー!なかなか船に乗る機会もないので、どのような展開になるのかあまり見当つかずに乗船します。今回は車椅子の親族の介助で同行ですが、四六時中のアテンドではないので船内をうろうろしながら、ひと時のラグジュアリーを楽しみます。
▲パノラマモードで撮影するとフォルムがデフォルメされていますが、山下公園前の氷川丸より大きいことがわかります。よくまあ、氷川丸はあの大きさで太平洋の荒浪を行ったり来たりしていたもんだなあと感心します。にっぽん丸は日本近海をクルーズする船で、1年のほとんどはどこかの海の上にいます。
▲横浜港ハンマーヘッドという乗船場のすぐ前には日本の海の守り、海上保安庁の基地があります。こんな寒い時に海に落ちらひとたまりもないのは素人でもわかる命がけの仕事です。乗船したら部屋に荷物を置いてゴディヴァのショコリキサーとハンバーガー、タコスを自由にいただきます。生ビールもありますぜ。
▲美しき横浜港の夕暮れ。甲板で寒さを我慢するとこんな景色を味わうことができます。
▲遠くには富士山が見えます。天気に恵まれると富士山が堪能できるクルーズです。
■長い航海、身体がなまる対策が大事
船の上の時間は、日常の分単位で追われる生活ではなくゆったり。通信環境も時々途切れ、人に話しかけないと食事の時間以外は話しかけられることもあまりありません。楽しみは自分でつくらないと、豪華な食事だけが楽しみになります。仮にそんな生活が2週間も続くと、メタボリックとかロコモティブと言われる症候群へ。たった2泊でそんなことが頭をよぎるのがクルーズライフ。甲板にはジョギングコースがあり、船内にはスタジオやジムも備わっています。サイクリング ア ゴーゴーは少し乗り物コラムっぽくなってきていますが、自転車コラムなので、ハイ、Mr.チャガラは自転車に乗ります。「船上のサイクリスト」ですよ~。
予定調和的な展開で申し訳ございません。自転車を持ち込もうかとも嘘だけど一瞬考えましたが、船が揺れて海にでも落ちたら大問題。大事をとってサイクリングレポートはジムのバイクでお茶を濁します。
特にこのマシンの機能が素晴らしい!と語ることもできません。ただ、伊豆諸島を眺めながらロコモティブ対策をするのも悪くなし。バイクでのカロリー消費量は摂取カロリーと比べれば焼け石に水です、ふふ。
■クルーズは、なにも無理してやる必要がないのが素晴らしい
日常は朝起きて仕事を始めれば終わるまでずっとあわただしいですね。メールとかもスパムを消すのが大変で、スマホもピンピン着信音が鳴っている。家にいれば掃除、太陽が上がっていれば洗濯、お腹がすいたら料理と後片付け。人間は忙しくできています。でも、船の上は電波も不自由(お金払えば早いのがあるみたい)なのでネットを積極的にする気力もなく、食事は上げ膳据え膳、風呂に入って船倉からは富士山が見えてまるで銭湯気分。海は一見穏やかですがゆったり波で上下左右に揺れている感じもします。実は下船してからもこのゆらゆらな感じが止まりません。おや?それは船が原因と違う症状かも。
▲ただただ日本一の山を眺めているだけで、時間が過ぎていきます。ここもパシフィックなので、時間よとまれ、とロックスターは歌います。
▲前の夜は一流オペラ歌手により舞台がおこなわれていたところにMr.チャガラも立ってみる。前は観客席がずらりと並んでいて長旅ならリサイタルをやらせてもらわなければと、妄想します。今回は正直運動不足カロリー過多のサイクリング ア ゴーゴーでございました。来月こそはちゃんとサイクリングに復帰しなくっちゃです。
END
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