2014.07.26
2015 KTM 350EXC-F SIXDAYS / Part1(完成)
2015 KTM EXC シリーズ がデビューです。/ KTM 350EXC-F SIXDAYS
7月17−18日と2015年型の新しいKTMに乗ってきました。
場所は長野県大町爺ヶ岳スキー場です。
クロスカントリーレースでGヶ岳と呼ばれるあのスキー場です。
当日の天気はいまひとつで、ときおり小雨に雨、でもたま〜に少しの陽射しという状況でした。
ってことで、2015 KTM 350EXC-F の試乗インプレを。
この新車発表試乗会を前に、Web MRAZyでは人気投票みたいのを行わせていただきました。
「どの車両の試乗レポが気になりますか?」という投票です。
結果先日ここでお知らせしたように、一番人気はやはり250EXC-Fでした。
ですが今年KRAZyが一番目に紹介したいのは、350EXC-Fです。すいませ〜ん!
だってよかったんだもん。。。
車体は基本的には去年と同じなんですけどね、でも、良かったんですよ。ホント。

ガスのかかった爺が岳スキー場。樹々の呼吸から生まれたばっかの酸素はすんごく新鮮。オフロードバイクの魅力は、こういう場所にいくってことも含まれているのかもしんないです。
今回試乗した350EXC-Fは、SIXDAYS(シックスデイズ)仕様っていう豪華バージョン。 てか、レース実践的バージョンです。
やや高価ですが、レースに使う際必要なものが最初から装備されています(エンジンガードとか、クイックチェンジアクスルシステムとか)。
そういう意味ではかなり格安。
一般にはこの350ってあんまり人気のない車体です。でも、この350EXC-Fって、やっぱいいンすよ!
去年も思ったんですけど、やっぱいい・・・。というより、もっと「いいと感じた」ンす。
基本的に車体は250EXC-Fと同じです。 エンジンが違うことで重さが違うけど、その差は2キロ!
このレポの閲覧が上がらなくても、まずこの350から紹介したいです。
(でもですね、2番目にいいと感じたのも僅差なんですよ。個人的にはこの2番目のほうが好きかも・・・)
写真はあのエクストリームライダーの田中タイチです。
コースレイアウトやその他のコース内のことはこの田中タイチがやってくれました。
KTMライダーです。アッザースです!
エルヅベルグで世界と対等に戦っているあの田中タイチです。
F1やMX-GPで戦っているのと同じなんだけど、今ひとつ取り上げられないし、サポートも少ない。。。
エルヅベルグ参戦は今年で最後ということのようですが
また新しいことに挑戦するみたい。KRAZyも応援しますよ!こっちは具体的に。
田中タイチはこれからの時代にあったカタチのオフロードスポーツを目指しているように感じます。
そういう意味ではあのX-Fightersを日本に呼んだ佐藤エイゴと同じ匂いがするです。
お、矢野カズト選手も。
先日プラザ阪下で行われたJEC(全日本エンデューロチャンピオンシップ)のIBクラスに参戦して
小林雅裕選手を押さえてのクラス優勝をはたしました。
おなじくKTMに乗るライダーです。あ、カズト選手はこの350EXC-Fで戦っています。
こんな車体です。
え?今年のSIXDAYS仕様はグラフィックがかっこ悪い?
そうすか・・・、そういう声をたまに聞くけど、僕はあんまり気にならないかなぁ。
たしかに今流行のデザインじゃないのかなぁ。
あ、デザインのことは置いといて。。。
車体をアップにするとこんな感じ。
この車両はシックスデイズ、という実践的バージョンです。
かなり多くの点が違います。具体的には・・・
●4CS クローズドカートリッジフロントフォーク
●専用シート
●エンジンスキッドプレート
●オレンジカラーフレーム
●SUPERSPROX ステルススプロケット
●ソリッドリアブレーキディスク
●新設計フローティングフロントブレーキディスク
●新設計フロントブレーキディスクガード
●高強度アルミニウムハンドルバー
●新設計ライトスイッチ
●新設計バックミラー
●フューエルフィルター
●新設計メッツラータイヤ
●ラジエターガード
●ラジエターファン(4ストロークモデル)
●SIXDAYS サイレンサー
●フロントアクスルプラー
●オレンジカラーラジエターグリル
●オレンジカラーチェーンガイド
●シックスデイズ専用グラフィック
すごいでしょ。。。こんだけ違います。
ちなみに、エンジンは同じです。昔の日本的な考えでいうと、スペシャル仕様はパワーが大きい、というのが一般的ですがこれは違います。
てか、上のスペックは、説明がないと意味のわからないのも多いですね。
転倒したときや、走っている際なにかに当たったとき損傷を最小限に食い止めるガード類
タイヤ交換が簡単な構造
しなやかで動きのいいサス、
などです。超ザックリな説明だけど。くわしくはあとで。
ベースの車体は基本的には250EXC-Fと同じです。
シャーシは同じってことです。エンジンだけが違う。
350はこのエンジンのパワー感がいいです。
実はこの写真は250EXC-F SIXDAYS です。(一部にKTMのスペシャルパーツがついています)
見ただけでは違いはあまりありません。気がつかないでしょ。エキパイが違う?
で、乗ってみました。
マイルドでトルクフルなエンジン、軽い車体、軽快なハンドリング
というのが一言でまとめた感想です。
「マイルドでトルクフルな出力感」っていう、チュウニング、というか、味わい?
がすごくいいんですよ、マジで。
あ、そうでした(汗) お断りするの忘れてました。
自分は完全な中級ライダーです。
エンデューロは80年代からやってて、レースも出ていてそれなりの経験はありますが、技量はフツーです。
えらそうなことが言えるほどの技量はありません。
でも、実際にバイクに乗る方は中級の方がほぼメインです。
オフロードバイクマーケット全体でいうなら、中級初心者がメインです。
ってことで、あえて中級初級が乗った感想(インプレッション)を書く
ってのがこのKRAZyのインプレです。
ってことで、ヨロで〜す。
上級ライダーのインプレは↑の写真の水上タイスケ選手にお願いします。
タイスケ選手は、北九州のKTMバイクショップのダートバイクZIM(ジム)に勤めています。
一昨年前のJECでは1勝しています。2013年のゼッケンは#4。
今年はJNCCのみ参戦。
JNCCのスピードレースやや苦手なタイスケ選手ですが、雨で滑りやすいコンディションになるほど実力を発揮する選手です。
話を戻します。
KTMのEXCシリーズは、エンデユーロ用のバイクです。
スポーツ用遊び用(移動などが目的ではない)のバイクですが、
モトクロスのように整備されたスピード最優先のコースを走る車体とは違います。
もっとあらゆるセクションを走ることを想定しています。
岩のごろごろしたところ(ヨーロッパはこういうところが多いです)
砂地(ベルギーとかオランダとかはこういう路面が多い)
山岳地帯、草原、樹の間を走る林間、などなど。
このとき、パワーの面から性能を見ると、最高出力より実質使うエンジンの回転域でのパワーが重要になってきます。
最高出力が50馬力あっても、その回転域前後1000回転だけってのは使いにくいです。
上級ライダーなら可能なのかもしれませんが、少なくとも中初級のボクにはできません。
それより、濡れた滑りやすい岩を乗り越えたり、ぐちゃぐちゃになった土の轍から抜け出るために必要な
力が手に入れられることのほうが重要です。
低い回転域からじんわりとパワーとトルクがでて、じっくりと乗る超える、そういう力が得られるほうが100倍うれしい。
こんな出力感があるのが、この350EXC-Fのエンジンです(シックスデイズとノーマル仕様はエンジンは同じです)
じつはこの出力感、ベータの4st350ccも同じような特性をもっています。あんまり話題にならないけど。
ベータに最初に興味をもったのはこのエンジンを体験してからです。
(Free Magazine KRAZy 17号にレポあります)
「でも、結局は350ccのシャーシなんでしょ。重くない?てか、でかくないの?大柄な感じがあるんじゃないの?」
とお考えすか?
250と同じというより、正しくは250,350共通のシャーシなんですね、
ですが、乗った際の感覚としては、軽快です。
車重も350ccというスペックから一般にイメージするような重さはありません。数字では2キロの違いしかありません。
が、実感では2キロ以上の差があるようには、感じます。3キロ?それとも4キロ?と追求されると
上手く書けないですが、もう少し重さがあるようには感じます。
動いている際はあまり感じませんが、倒してしまって持ち上げるときは重く感じます。
ガレクライムの入り口まで行って、そこで倒したんですがこういうところで起こすときは重さを感じます。
あ、ガレクライム(※)で思い出しました。
このときカメラを背負って行ったんです。
絶対にこけたく無いなぁ、カメラ壊したく無いしなぁ、と思いつつ行ったんですが
このエンジンのマイルド出力と、初期でよく動く4CS のフロントサスのおかげで、ぬるぬる、アーンド、トコトコと何気なく登っていけました。
すごいです、マジで。
最後までは登っていないんですが、あのハードになるところまで、簡単にいけちゃいました。
カメラを置くために一度車体を止めたら、再発進がなかなかできなくてそこでやめちゃったんですが、
止めなかったらまだまだ普通に行けたと思います。
たぶん、250EXC-Fだと、こうはいかないと思うんです。欲しいパワーがもう少し上の回転域になるので
ややエンジンがエキセントリックな部分を使う事になってしまうからです。
350は、おっとりな力持ち君です。でも言う事は聞くおとなしいやつ。
あ、STAR WARS のチューバッカみたいなヤツってこと? あ、わかりづいらい、すいません。。
あ、書き忘れましたが高回転域ではそれなりのパワーはでますので、決しておとなしいだけのバイクではありません。
高速道路でもラクできて、そういう面でもよくできているように思います。
※ガレクライム:ひとの頭くらいの大きさの石がゴロゴロと転がっているセクション。
レースでは登りのセクションとして使用され、難所のひとつとなっています。
シックスデイズに装備される削りだしのトリプルクランプ。
剛性があがり、接地感が増したり、高速コーナリングで車体を安定させます。
というのは、知識として書いただけで、自分、実感はできてません・・・(汗。
モトクロスやモタードのような使い方をすると、体感しやすいと思います。
モタードでは、このトリプルクランプの剛性はハンドリングに大きな差を生み、レースではタイム短縮に効果絶大です。
具体的に言うと、ノーマル仕様よりやや高めのスピードでコーナーに入れるようになります。
フロントタイヤの接地感が増し、また車体の暴れが減ることを体感したことがあります。
入れたら効果がある、ってわけじゃなくサスやタイヤとのバランスも大切ですけど、
自分は50秒くらいのコースで2秒くらいタイムを縮めました。
話題の4CSサス。
去年との差はわかりませんでした、すいません!
コースコンディションが違いすぎました・・・・。
オフの経験豊かな某ディーラーの方は(シックスデイズの経験もありエンデューロ経験豊富)、ことしのは去年のより良くなったようですね。
とおっしゃってました。
三橋選手は「そんなのわかんねーよ!」って言ってましたけど(笑。 三橋選手はいつも正直で、いいっすね〜。
質感の高いハンドルバー周り、
性能には関係ないけど、視覚はひとの感覚に大きく影響をあたえますから意外と重要かも。
(同じ味でも、ブルーの料理って誰も美味しく感じないそうですよ)
エンジン>
エンジン型式 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量 349.7㏄
ボア×ストローク 88×57.5㎜
圧縮比 12.3:1
始動方式 キック&セルスターター式
変速機 6速
燃料供給方式 Keihin製 EFI FR42㎜
潤滑方式 2個のポンプによるオイル圧送式
一次減速比/二次減速比 24:73/14:52(13:52)
クラッチ 湿式多板・油圧操作式
シャーシ>
フレーム クロームモリブデン鋼セントラルダブルクレードル
サブフレーム アルミニウム
ハンドルバー Neken製アルミニウムΦ28/22㎜
フロントサスペンション WP-USD Φ48㎜
リアサスペンション WP-PDS ショックアブソーバー(プリロードアジャスター)
サスペンションストローク(F/R) 300/335㎜
ブレーキ(ディスク径:F/R) Brembo製ディスクブレーキ(260/220㎜)
リム(F/R) Giant製 1.60 X 21”/ 2.15 X 18”
タイヤ(F/R) 90/90-21”/120/90-18”
サイレンサー アルミニウム
キャスター角 63.5°
ホイールベース 1,482±10㎜
最低地上高(無負荷) 345㎜
シート高 970㎜
燃料タンク容量 約9L
半乾燥重量(燃料含まず) 約107.2㎏
メーカー希望小売価格(本体価格:8%消費税込) 1,323,771円
●4CS クローズドカートリッジフロントフォーク
●専用シート
●エンジンスキッドプレート
●オレンジカラーフレーム
●SUPERSPROX ステルススプロケット
●ソリッドリアブレーキディスク
●新設計フローティングフロントブレーキディスク
●新設計フロントブレーキディスクガード
●高強度アルミニウムハンドルバー
●新設計ライトスイッチ
●新設計バックミラー
●フューエルフィルター
●新設計メッツラータイヤ
●ラジエターガード
●ラジエターファン(4ストロークモデル)
●カーボンチャンバーガード(2ストロークモデル)
●SIXDAYS サイレンサー
●フロントアクスルプラー
●オレンジカラーラジエターグリル
●オレンジカラーチェーンガイド
●シックスデイズ専用グラフィック
詳しくはKTM Japan のHPをごいらんください。
http://www.ktm-japan.co.jp/lineup/2015/350excfsixdays
あ、エキスパートライダー・水上タイスケ選手のインプレの取材してないや。少々お待ちくださ〜い。
次回は200です。
KRAZyのレポはすべてまずこのTOPICSに一度アップされます。
その後一週間程度で、各ジャンルに振り分け、もう一度アップされます。
古いレポや情報を探す場合は、各ジャンルを覗いてみてください。
また、一番下の「AND MORE」をクリックすると、表示以前の情報が一覧で表示されます。
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